「西村眞悟の時事通信」 より。
なでしこJapanとアメリカの日米決戦を観た。
あの「小さな娘達」がアメリカに勝った。こんな嬉しいことはない。
何度も何度も、大柄なアメリカの猛攻をしのいでいるなでしこたちの姿を見ていると、ふと、六十六年前の沖縄戦や硫黄島の兵士達のことを連想した。
突拍子もない連想だと思われるかも知れないが、あの時も、物量に任せた猛攻をしのぎながら、兵士達は決してあきらめなかった。同じではないか。
そういえば、沖縄戦の看護婦達はなでしこJapanの「小さい娘達」と同じ年頃だった。彼女たちは、戦傷で動けなくなった兵士達の側を離れなかった。
すばらしい姿を見せてくれたなでしこの皆に、心からお礼を申し上げたい。日本の誇りだ。
本日午前、彼女たちは成田に帰国した。そして、午後は首相官邸に行くと報じられている。
なでしこの「小さな娘達」よ、官邸などに行ってくれるな。
できることなら、まず、東日本の、今上陛下が、その雄々しさを讃えられ励まされた被災地の皆様のところに行って欲しいんだ。
あなた方は、共に日本の光だ。なでしこの娘達は喜びの中にいて、東日本の人々は悲しみと苦難の中にいる。しかし、共に、世界に日本人はくじけない、あきらめないことを示している、日本の光だ。その光が出会って欲しい。
官邸に居座る菅とその女房のことは書く気もしない。
なでしことアメリカの決勝戦の際、菅は、政府専用機でドイツに行って試合を観戦したいと考えたという。
この男は、日本を無茶苦茶にして弱体化しながら、そういう人気取りだけには気が回る。日本のことより自分の人気取りを考えている。実に、イヤな奴だ。
なでしこの娘達、こういう奴に会ってくれるな。
とはいえ、やはり、官邸に行くのが避けられないなら、
蹴り上げたれ!カン蹴りや!
菅のことは、書く気もしない。新聞の報道、解説を読んでいただきたい。
多くのマスコミは、二年前の選挙で、「政権交代」を煽り、現在の政治の惨状をもたらした民主党政権誕生に貢献したのだから、自戒の念を込めて、その結果を厳しくしつこく国民に報道する責務がある。
二年前の選挙で、「生活第一」に騙されるな、民主党のようなずるいポピュリズムを選んではならない、と訴えて選挙を戦った者には、マスコミを叱る資格がある。
今こそ、国民は、この惨状こそが自分たちが選んだ結果であると見つめ直し、強い日本を造り日本人の誇りを取り戻す方向に舵を切り直す決意を固めねばならない。そして、日本人全体が、なでしこのように、決してあきらめず、粘り強く、その決意を目的達成まで持ち続けねばならない。
我が国に菅政治がもたらす惨状は、之からますます深刻化する。例えば我が国の電力については、来年になれば、三十%の供給減になる可能性が強くなってきた。
つまり、現在、点検で稼働停止している原発は再稼働できず、稼働中の原発も定期点検の時期が来れば稼働停止する。従って、我が国の全ての原発の稼働停止が来年になればあり得るのだ。
この時、電力は三十%減少する。日本経済が壊滅に瀕する。この方向に日本を流し込んでいるのが菅と民主党である。そして、こいつらは、何も責任をとらない。このことだけは確実である。