「うわさ」と否定 中国新華社が報道
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110707/chn11070716080007-n1.htm
中国国営通信の新華社は7日、江沢民前国家主席(84)が病死したとの一部報道について、複数の権威筋が「完全なうわさだ」と否定したと英文で報じた。6日に香港のメディアなどが江氏の死去情報を報じて以来、中国の国営メディアが江氏の状況を伝えたのは初めて。
香港メディアは今年4月、江氏が体調を崩し入院したと報道。7月1日の共産党創建90周年祝賀大会にも出席しなかったことから、体調悪化説が強まっていた。
(共同)
【江沢民氏死去】
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110707/plc11070712310018-n1.htm
6日に死去した中国の江沢民前国家主席は在任中、反日路線を強調したことで知られる。江氏は日本語の素養もあり、平成4年10月には中国共産党総書記として天皇、皇后両陛下の初の中国ご訪問を実現させた。だが、その後、国内の引き締めをはかる狙いもあって愛国主義・反日教育を強め、日本に「正しい歴史認識」を繰り返し求めた。
江氏は中国首脳として3回来日した。国家主席としての公式訪問だった10年11月には、宮中晩餐(ばんさん)会で天皇陛下を前に「日本の軍国主義」に言及。当時の小渕恵三首相にも日中戦争に対する謝罪をしつこく要求し、日本の反中感情を高めた。
江氏の死去は今後の日中関係にも微妙な影を落としそうだ。3~5日に訪中した松本剛明外相は、江氏が支持し、次期最高指導者と目される習近平国家副主席と面会したばかり。習氏の来年の国家主席就任を見据えた未来志向の日中関係を築くために、日本側が強く要望した面会だった。
日本政府は7日、江氏死去の情報確認に追われたが、外交筋は「江氏が死去したとすれば、江氏の後ろ盾を失う習氏の地盤が非常に緩む可能性もある」と指摘した。
一方、政府関係者は7日、江氏の死去を正式に確認次第、菅直人首相による東京の中国大使館への弔問を検討していることを明らかにした。
江沢民前国家主席
