【ワインのこころ】青木冨美子
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110707/trd11070712590017-n1.htm
2011年も折り返し点を過ぎました。
『ワインのこころ』の7月掲載日をチェックしてみたところ、うれしいことに七夕やパリ祭、土用の丑の日などの歳時はすべて木曜日!
そこで今回は、(7月)14日にフランスで行われるパリ祭の空気感が伝わってくるような、遊び心のあるボトルを登場させることにしました。
ジャケットが魅力で、思わず買いたくなってしまう“ジャケ買い”、第一印象が勝負のワインです!
デュヴァル=ルロワ・ブリュット・デザイン・パリNVは、ボトル全体にパリの風物詩が描かれています。アメリカの人気画家のリロイ・ニーマンが、フランスのエスプリ(精神、機知の意味)を表現したもので、ボトルにはサインもプリントしてあります。パリの象徴のエッフェル塔や凱旋門(がいせんもん)はもちろん、彼の言葉「生きることそのものがアート」を物語るように、レストランで食事を楽しむ人たち、働くギャルソンなどが軽快なタッチで描写されています。
シャンパンはピノ・ノワール70%、ピノ・ムニエ20%、白ぶどう10%のブレンドで、グレープフルーツや白い花、焼きたてのパンが連想できます。リロイ・ニーマンのいつものようなカラフルな色彩ではなく、ゴールドだけを使ったおしゃれな『ブリュット・デザイン・パリNV』はこだわりの生産者デュヴァル=ルロワが手がけているだけに、ジャケ買いといってもおいしいのはあたりまえなのですが、ラベルにひかれて購入し、予想外の驚きがあるとワインを飲む楽しみとは別のワクワク感はさらに高まりますよね。
(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EX PRESS)
【ワインのこころ】パリのエスプリを感じさせるボトル(青木冨美子さん提供)
