「愛国画報 From LA」 より。
10日ほど前、菅首相が被災地を訪問したニュースを見て驚いたのが、本人の表情でした。瓦礫の山に立ち、奇妙に明るくヘラヘラと笑っていたのです。赤いランドセルを見つけて、タイガーマスク に引っ掛けた冗談を飛ばしていたらしい。
笑顔や冗談をつかまえ、不真面目だとか不謹慎だとか非難するつもりはありません。でも、よくそんな気になれるものだと信じられぬ思いでした。
昨日は突如、何の前触れもなく、原発周辺は10年も20年も住めないと云ったのだとか。仮にも首相の言葉である以上、被災地域の人々がどんな気持ちで捉えるか、理解できないのかな。郷土を愛する人々の辛さや痛みが、全く判らないんですね。
大震災は本当に悲しい。東北にはあまり縁がなくても、津波に流される家並をTVで見るだけで、ぽろぽろ涙が出ます。日本人にとって、同胞の苦しみはそのまま自分の苦しみです。
つまるところ、日本は大きな家族。ふだんは知らん顔したり、喧嘩する仲だって、非常時となれば、自然にみんなが一緒になれる。日本人の同胞はみんなが兄弟姉妹や親子みたいに、共鳴し合えるのです。
もしかしたら、菅さんには同胞だと云う気持ちがないのかも知れない。全然共鳴している様子がない。出自や血筋をあげつらうつもりはないけれど、わが国に対する愛情がとてもとても薄そうです。
さあ、全員一丸となって復興に努力しよう、もっともっと強くて安全な国造りに励もう。国民がそう決意する今だからこそ、日本が好きで好きでたまらない人に政治をやって欲しい。同胞意識や愛国心のないトップに国を任せるのは、本当に恐ろしいことです。