【女子ゴルフ】フジサンケイレディス開催へ。
東日本大震災の発生から11日で1カ月になる。プロ野球やサッカーJリーグなどスポーツ界は震災発生直後に試合の開催を自粛する動きが高まったが、徐々に「復興を支援できれば」と再開の動きが出てきた。女子ゴルフは震災当日が初日だった今季ツアー第2戦ヨコハマタイヤ・プロギア・レディース(高知県土佐CC)から4大会連続で中止となったが、4月15日開幕の西陣レディース(熊本県熊本空港CC)から再開される。
その翌週の22日に開幕するツアー第7戦フジサンケイレディスクラシック(静岡県川奈ホテルGC富士)も開催の是非が検討されてきたが、震災復興支援イベントとして実施することが決まった。大会にはすでに、昨年優勝の服部真夕をはじめ、横峯さくら、有村智恵ら人気選手がエントリーしている。
同大会のゼネラルプロデューサーを務める戸張捷さんは「活動を通じて被災地に何かを届けたいと開催を決断した」と説明し、「トーナメントを実施することで、(ゴルフ界の)エネルギーをいい形で発信していけたらと思う」と語った。東日本では今季初のトーナメント開催になる。
ただし、通常は月曜に行う主催者推薦選手選考会(マンデートーナメント)を火曜日の19日に実施し、プロアマ大会、前夜祭などのイベントを中止。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は被災者を励ます意味を込めて、今季のスローガンに「心をひとつに」を掲げて年間を通じてチャリティーを実施するのに合わせ、会場内で各種チャリティーイベントを実施するほか、入場料収入の一部を義援金に充てる。
男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)と選手会は、選手が獲得する賞金の6%とJGTOの合算で約2億円を義援金として寄付することを決めているが、LPGAでも選手側と協議し、合意したうえで獲得賞金の3%程度を義援金として提供してもらうなどの被災者支援策を計画している。