【都道府県 伝統の教え】東京都
東京・神保町にある老舗のかるた専門店「奥野かるた店」が、東日本大震災の被災地の避難所などで使ってもらおうと、かるたやカードゲームを無償で提供する支援を始めた。
奥野かるた店のホームページなどによると、同店は大正10年創業で、戦後の昭和27年に神保町に店を移した。店のルーツは、経営者の祖父が将棋の棋士で、将棋の駒をつくる仕事もしていたことから。かるたや日本の伝統の遊具などを企画、販売する同店には、江戸や明治時代のかるた、伝統のゲームのほか、独自に考案したカードゲームなどが並んでいる。2階には展示コーナーもある。
「犬も歩けば棒にあたる」など格言を読んだ「江戸いろはかるた」や百人一首など、子供たちは昔から遊びを通して学んできた。
テレビやパソコンゲームが人気になる一方で、同店は伝統のかるたを復刻したり、オリジナルのカードゲームを企画したり、次々に楽しい商品を生み出している。
例えば、偏とつくりを組み合わせ魚の字を覚えられる「ととあわせ」のほか、「お魚かるた」は、築地市場で昭和初期にあったかるたを復刻。恐竜の知識満載のカードゲーム「恐竜博士ディノ」などもある。