国難の保身・宣伝利用は国賊!! | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







【40×40】宮嶋茂樹



不肖・宮嶋、東日本大震災発生以来、被災地暮らしである。もはや取材どころではない。しかし、そんな苦労なんぞ、家を、財産を、家族を奪われた何十万人の被災者に比べれば何のことはない。

 今は現ヘタレ首相の無能ぶりはあえて問わん。国民同士が、ののしりあっとる場合やないのである。石油がほとんどないわが国の原発の是非も今はあえて問わん。そんなことは福島第1原発を沈静化させ、コントロールできるようになってから侃々諤々(かんかんがくがく)、やったらエエんや。

 この戦後最悪の国難、こういうときこそ国会議員のセンセイの出番である。特に日頃ヒマを持てあまし、国のために何しとるか分からんセンセイ方、被災地に出向いて、がれきのひとつでも片づけたらどうや? でもアカンで警備や送迎の車頼んだら。それだけ行方不明者の捜索が遅れるんや、パフォーマンスはいらん。こんな国難に立ち向かう今こそ、「真の英雄」と「口先だけの偽善者」を見極める好機である。

 英雄とは、自ら名乗りでるどころか、その行為すら、他人には語らないものである。いま福島第1原発で生命をかけて懸命の作業にあたっとる自衛隊員、警察官、消防官がまさしくそうである。それにひきかえ、「国民の生活が第一」「友愛」などと口先だけの政治家は何をしてくれたんや。

 勲章はそんな「物言わぬ英雄」にこそふさわしいんとちゃうか。何もせずして何十年もバッジつけとっただけのセンセイ方には、日頃の歳費だけでももったいないわ。

 ましてや不眠不休でがれきと格闘する若者たちを「暴力装置」などと侮辱した輩(やから)がこのどさくさに紛れて官邸に復帰やと。ハジを知らんのか!

 国難に乗じ、国民の犠牲を逆手に取り、おのれの自己保身、宣伝につとめる輩を、われわれ日本人は国賊と呼ぶんや。(カメラマン)