【霧島山噴火】
一連の噴火活動で4回目の爆発的噴火が起きた霧島山・新燃岳について、鹿児島地方気象台は1日、火口内にできた直径約500メートルの溶岩ドームの頂上に近い部分が、爆発で吹き飛んでいるのを確認したと発表した。1月31日と比べドームの大きさに目立った変化はないが、ほぼ火口の縁に達していた高さは、わずかに下がったという。
同気象台は、火口から南西へ約3・2キロの地点で約70センチの噴石が見つかったことから、警戒を強めている。また、入山規制の対象とした半径4キロより遠い場所でも、空振による被害が出る恐れがあるとして、建物の中にいる時は窓ガラスにできるだけ近づかないよう注意を呼びかけている。
鹿児島県霧島市によると、住宅などで窓ガラスが割れるなどの被害が1日夕時点で50件以上報告された。女性1人が病院でガラスが割れて顔を切った。
4回目の爆発的噴火をした鹿児島、宮崎県境の霧島山・新燃岳の火口。奥は高千穂岳
=1日午前10時28分
4回目の爆発的噴火で噴煙を上げる宮崎・鹿児島県境の霧島山・新燃岳
=1日午前8時ごろ、宮崎県高原町から(高原町役場提供)
霧島山・新燃岳の爆発的噴火による空振で割れたガラスを片付ける男性
=1日午後0時44分、鹿児島県霧島市
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110201/dst11020118460019-n1.htm