ZeroCinema -8ページ目

キンキーブーツ

キンキー・ブーツ      ≪公開時コピー≫
     幸せへと導くブーツ、お作りします。
     


       製作国:アメリカ/イギリス
       製作年:2005年
       公開年:2006年

 【監督】   ジュリアン・ジャロルド

 【製作】   ニック・バートン
         ピーター・エテッドギー
         スザンヌ・マッキー

 【出演】   ジョエル・エドガートン (チャーリー・プライス)
         キウェテル・イジョフォー (ローラ)
         サラ=ジェーン・ポッツ (ローレン)
         ジェミマ・ルーパー (ニコラ)
         リンダ・バセット (メル)
         ニック・フロスト (ドン)
         ユアン・フーパー (ジョージ)
         ロバート・パフ (ハロルド・プライス)

 【Zero的評価】 1800円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   チャーリー坊やとローラのやりとり

 【鑑賞本数】  年間:11作目  通算:412作目


 【 感 想 】

 イギリス製作のハートフル・コメディーは安心して笑って泣ける気がする。キンキーブーツはイギリス映画の堅実さとアメリカ映画の娯楽性をうまく内包していて楽しく見られた。

 スーツと革靴はやっぱりイギリス製と勝手に思っていて、英国紳士は好きだが、その裏を支える職人たちも負けず劣らず好きで靴が作られていく過程にムダにときめいた。物ができあがっていく様をゆっくりじっくり見られる瞬間に幸せを感じた。

 キンキーブーツは二人の男がキーマンになっている。靴工場の跡取り息子チャーリーとドラッグクイーンのローラ。チャーリーは男だけどチビで細くて優柔不断で女々しい。口癖は「What should I do」。社長なんだからしっかりしてよ!と、思うが、「What should I do」と口にするチャーリーの心境もわからなくはない。一方のローラは、体は男だけど、心は女。でも、体格は見るからに男で、女性らしい一面を持ちつつも、男らしさが随所に表れている。この二人のコントラストがなんとも秀逸で、キャスティングが絶妙。決して交わることのないタイプの違う二人が力を合わせていく様子が丁寧に描かれているのも好感がもてる。

 靴は靴でも男性向けセクシーブーツ。ベースは同じでも勝手は異なるものを作ることになった工場のスタッフ達。女性や職人達はさすがに気持ちの切り替えが早いが、タフガイ達はステレオタイプに拒絶反応を示す。ふたをあければ同じ人間なのに外見だけで拒絶するのは、端から見ていて苦しいが、ローラのユーモアのある対応にニヤリ。

 ローラのあの見かけは彼(彼女?)なりの武装で、男らしい格好をすると逆にローラらしくなくなる。気の強さと弱さは表裏一体でそんな脆さが人間らしくてよい。いいことだらけのストーリーではないが、ムダに感情をあおらない作り方はセンスがいいと思う。ラストがアメリカ映画らしい強引な盛り上げ方だったのが残念だが、相対的によくまとまっていて、何度も見たくなる魅力ある作品になっている。



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ノーカントリー

ノーカントリー      ≪公開時コピー≫
     世の中は計算違いで回る
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2007年
       公開年:2008年

 【監督】   ジョエル・コーエン
         イーサン・コーエン

 【製作】   ジョエル・コーエン
         イーサン・コーエン
         スコット・ルーディン

 【出演】   トミー・リー・ジョーンズ (エド・トム・ベル保安官)
         ハビエル・バルデム (アントン・シガー)
         ジョシュ・ブローリン (ルウェリン・モス)
         ウディ・ハレルソン (カーソン・ウェルズ)
         ケリー・マクドナルド (カーラ・ジーン)
         ギャレット・ディラハント (ウェンデル)
         テス・ハーパー (ロレッタ・ベル)
         バリー・コービン (エリス)
         スティーヴン・ルート (ウェルズを雇う男)
         ロジャー・ボイス (エル・パソの保安官)
         ベス・グラント (カーラ・ジーンの母)
         アナ・リーダー (プールサイドの女)

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   アントン・シガーの理不尽さ

 【鑑賞本数】  年間:8作目  通算:409作目


 【 感 想 】

 何をどうしたそういうストーリーになるのかが、さっぱり理解不能な作品。3人の男の視点が切り替わるが複雑な要素はさほどないにもかかわらず、何故か脳みそレベルで拒絶反応がでる。面白い、面白くないとかそういうのとは別の次元で、受け入れがたい何かがある。

 トミー・リー・ジョーンズ演じるエド保安官、ジョシュ・ブローリン演じるモス。この二人のエピソードだけだったら、シンプルに理解はできるのだが、そこにハビエル・バルデム演じるシガーが絡むと…。ぱっと見、バナナマンの日村に見えるのに、この存在感はものすごいと思う。

 シガーの存在は一言で言い表せば理不尽。シガーにしかわからないルールで生きていて言葉が通じない。端から見ると、いたってシンプルなルールでコインの表が出れば生、裏が出れば死。「ドミノ」のドミノ・ハーヴェイに近い思考パターンだが、自分に向けるか、人に向けるか、バウンディング・ハンターと暗殺者ではコイントスの意味合いが異なる。

 コーエン兄弟の作品をまともに見ていないが「ノー・カントリー」だけでお腹いっぱいにさせるものがある。決して難しいストーリーではないのだが、どこかでねじってメビウスの輪にしているような偏屈なにおいがする。配役の妙なのか、コーエン監督意外にはかもし出せない空気感が確かにある。

 キャッチコピーの「世の中は計算違いで回る」が日本だけのキャッチコピーなのか、世界共通なのかは知らないが言い得て妙である。実際、些細な計算違いで歯車が噛みあわない思いをするが、モス、シガーのように計算違いの連続で回る世の中もあってその結末が…というのも何かむなしい気がする。誰も一人勝ちもなければ、一人負けもない。あれだけの逃亡劇を繰り広げながら、何も残らない。なんとも不条理な作品。

 多分、恐らく間違いなく二度、三度見ることで面白さがわかる系統の作品だと思われるが、再度見るにはなかなか勇気が必要ではある。



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ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]

ファンタスティックフォー      ≪公開時コピー≫
     4人の愛 4つのパワー
     1つの使命。


       製作国:アメリカ
       製作年:2005年
       公開年:2005年

 【監督】   ティム・ストーリー

 【製作】   アヴィ・アラッド
         マイケル・バーナサン
         クリス・コロンバス
         ベルント・アイヒンガー
         ラルフ・ウィンター

 【出演】   ヨアン・グリフィズ (リード・リチャーズ / Mr.ファンタスティック)
         ジェシカ・アルバ (スー・ストーム / インビジブル・ウーマン)
         クリス・エヴァンス (ジョニー・ストーム / ヒューマン・トーチ)
         マイケル・チクリス (ベン・グリム / ザ・シング)
         ジュリアン・マクマホン (ビクター・バン・ドゥーム / Dr.ドゥーム)
         ケリー・ワシントン
         ハミッシュ・リンクレイター
         ローリー・ホールデン
         デヴィッド・パーカー
         ケヴィン・マクナルティ
         マリア・メノウノス

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   鼻血タラリなスー。

 【鑑賞本数】  年間:7作目  通算:408作目


 【 感 想 】

 アメコミ実写化作品らしいわかりやすさ満載の作品ではある。「Mr.インクレディブル」の設定をベースに作り直した感があって、さほど期待はしていなかったが、期待していなかった通り。「Mr.インクレディブル」が家族の話なら「ファンタスティック・フォー」は色恋の話。そこに若干の正義を足したようなもので、アメコミものに厚さをもとめても仕方がないとはいえ、ストーリー自体は薄っぺらい。

 映像的なエフェクトやSF世界に彩りをそえるインテリアや建物なんかはスタイリッシュでクールではあるが、ただ、それだけといってしまえばそれだけともいえる。

 ジェシカ・アルバは好きなのだが、演技がイマイチなのが難点。本当に愛しているのはリードだけど、リードが研究に没頭しすぎてかまってくれないから、ビクターへ乗り換えたはいいけど、やっぱりリードが忘れられない。女心としては理解できなくはないが、ムシがよすぎてイラッとする。ルックスも良くて、スタイルも良くて、科学者として仕事もあって、男も選び放題。幸せですね。と、嫌味の一つ、二つ言いたくなる。ひがみ根性ではなくて、愛も仕事もどっちも手に入れたい強欲ぶりに苛つく。それ以前に科学者として仕事しようよ。

 ビクターには共感も同情もしないけれど、ゆがんだ感情で道をはずす要員の一つにスーの存在があるとは思う。そういう男だから、スーも見放したのはわかるが、あまりにも薄情なのではと思ってもみたり。

 ジョニーのように得体の知れないパワーを手にいれても、「超クール」「オレってすごくない?」とばかりに現実を受け入れて能天気に楽しんじゃうほうがよっぽどマシな精神構造のように見える。

 完全にただのとばっちりを食ったベンが哀れである。皆と同じように宇宙嵐の放射線に晒されていながら、岩のような外見に変わり果て、ビクターにも振り回され、いい所もあまりない。中途半端に期待をもたせても仕方ないが、扱いが雑でどうも納得はいきませぬ。



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レミーのおいしいレストラン

レミーのおいしいレストラン      ≪公開時コピー≫
     その出会いは“おいしい”奇跡の始まり…。
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2007年
       公開年:2007年

 【監督】   ブラッド・バード

 【製作】   ブラッド・ルイス

 【出演】   パットン・オズワルト (レミー)
         ブライアン・デネヒー (ジャンゴ)
         ブラッド・ギャレット (グストー)
         ジャニーン・ガロファロー (コレット)
         イアン・ホルム (スキナー)
         ピーター・オトゥール (イーゴ)
         ルー・ロマノ (リングイニ)
         ジョン・ラッツェンバーガー (ムスタファ)
         ジェームズ・レマー (ラルース)
         ウィル・アーネット (ホルスト)

 【Zero的評価】 1800円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   レミーのつくる料理

 【鑑賞本数】  年間:6作目  通算:407作目


 【 感 想 】

 個人的にはあまり得意ではないディズニー・ピクサー作品なので、正直あまり期待していなかった。動物を擬人化する手法にも興味を感じないし、暇つぶしにもなるかどうかと思ったが、素直に面白いと思った。

 現実的に考えるとドブネズミが作った料理なんて…とは思うし、やはりそういう描写もあって、今までのディズニーとは異なる印象。決して夢物語ではない夢物語がディズニーらしくないが、時代と共に変化する新しいディズニーなのかもしれないと思った。「努力すれば必ず夢は叶えられる」とか「あきらめなければ夢は叶えられる」とかそういう安直なメッセージが鼻白むし、イラついてディズニー作品を敬遠していたが、レミーはそういう部分も多少はあるものの努力してもダメなものはダメだし、最終的には自分がどうしたいか、頼りになるのは自分でしかないというメッセージが好感を持てた。

 ドブネズミなのにグルメでシェフになりたいレミーはドブネズミの中では異端児。父親はそんなレミーに「ドブネズミらしく生きろ」と諭す。少し前であればそんなレミーの父に反発めいた気持ちを抱いていたが、そうでもないあたり年をとったか。親の気持ちもわかるが、親だからこそ、という思いもあり、複雑な思い。でも、結局はレミー自身がどうしたいかどう生きるか選択する問題。

 だからこそ、見習いシェフのリングイニのぐだぐださ加減に苛々とさせられたが、そういうのもずいぶんと許容できるようになった。とどのつまり観る側のコンディションの問題も多分に影響はしているのか。

 映像についてはやっぱりディズニー・ピクサーはすごいとただただ脱帽の思い。何十匹、何百匹というドブネズミを描き分けたり、表情一つとってもシンプルでありながら描くところは描いたりしているところはさすが。表現力というのは技術もあるが、人だから描ける技だと思う。料理評論家イーゴがラタトゥイユを食べた時の表情が特に秀逸だと思う。



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フライトプラン

フライトプラン      ≪公開時コピー≫
     その時、最新鋭の旅客機は
     史上最悪の《戦場》に変わる・・・!


       製作国:アメリカ
       製作年:2005年
       公開年:2006年

 【監督】   ロベルト・シュヴェンケ

 【製作】   ブライアン・グレイザー

 【出演】   ジョディ・フォスター (カイル・プラット)
         ピーター・サースガード (カーソン)
         ショーン・ビーン (リッチ機長)
         マーリーン・ローストン (ジュリア)
         エリカ・クリステンセン (フィオナ)
         ケイト・ビーハン (ステファニー)
         グレタ・スカッキ (セラピスト)
         マイケル・アービー (オベイド)
         クリスチャン・ベルケル (モーチュアリ・ディレクター)
         カーク・B・R・ウォーラー (グルニック)
         ブレント・セクストン (エリアス)
         マシュー・ボーマー (エリック)

 【Zero的評価】 0円

 【リピート率】  

 【見所】   リッチ機長の渋さ。

 【鑑賞本数】  年間:5作目  通算:406作目


 【 感 想 】

 知的な役が多いジョディ・フォスターがここ数年挑んでいる母親役をきちんとまともに見てないところに手に取った「フライトプラン」。正直きつかった。娘を探すあまりヒステリックをおこすのはわからなくもないが、ノンストップでヒステリックをおこされるのは見ていてしんどい。実際に子供を持つ母の視点だと違うのかもしれないが、第三者視点で見るときつい。ああいう風にヒステリックを起こされると話す気力を失っちゃう。リッチ機長やカーソンがまともに取り合っている姿を見ていると、航空会社の人たちは大変としみじみ思ってしまう。

 何が起きるのかわからない予測不能なドキドキ間や、誰もがあやしくみえたり、飛行機という密室を使う着眼点だったりは面白かったけど。カイルの娘を探す一幕の長さに対して、娘が見つかってからの一幕が異様にあっけない。肩透かしを食った気分満載。お粗末でトホホな気分でいっぱいだ。

 冒頭のジュリアが外を異様に怖がるシーンが何かに絡んでくるのかと思っていたら、特に絡んでこないし、旦那の死がすべて仕組まれていたっぽいストーリー展開もとってつけた感があったし、脚本が煮詰まっていない印象が強い。カイルの航空機設計士という設定も今一つ二つ三つ生かしきれていないように感じた。元々の設定でカイルは男だったらしいが、男にしてもあれはひどいような気がする。娘を溺愛する父・・・。ニコラス・ケイジあたりならありだな。

 とはいえ、実際の所、後ろや隣の乗客まで覚えていない無関心さは現実味を帯びていて怖かった。乗り込んだ時は幼い子を持つ、母として温かい視線で受け止めてくれていたと思っていたのに、クレイジーなお気の毒な人へと、手のひらを返すような乗務員。大衆という羽根布団のようなぬくもりが瞬時に化ける人の危うさ。怖さ。そういう面ではサスペンスとしては成立しているのかもしれない。

 怖いのは自然災害よりも人間…。なのかもしれない。



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ゲド戦記

ゲド戦記      ≪公開時コピー≫
     見えぬものこそ。
     


       製作国:日本
       製作年:2006年
       公開年:2006年

 【監督】   宮崎吾朗

 【出演】   岡田准一 (アレン)
         手嶌葵 (テルー)
         菅原文太 (ゲド)
         田中裕子 (クモ)
         香川照之 (ウサギ)
         風吹ジュン (テナー)
         内藤剛志 (ハジア売り)
         倍賞美津子 (女主人)
         夏川結衣 (王妃)
         小林薫 (国王)

 【Zero的評価】 50円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   映像の美しさとテルーの歌声。

 【鑑賞本数】  年間:4作目  通算:405作目


 【 感 想 】

 前評でいい評価をきいていないので、どれだけひどいのか好奇心で見たが、思っていたより見られるというのが素直な感想。手厳しいことを言わせてもらえば「ゲド戦記」ではない。解釈としてはありかもしれないが、かなりチグハグ。アーシュラ・K・ル=グウィンの伝えたいことを曲解しすぎた印象が強い。メッセージ性だけが浮いていてストーリーがおざなりな感じはある。

 製作の時から二転三転して、現場が混乱して、とりあえず作った絵をつなぎあわせて、音楽とセリフをのっけてしまえという投げやりなニオイはしたし、絵にしても今までのジブリ作品のいい所取りしただけのようなテキトー感は垣間見えた。元々は「ジブリ」クオリティなので映像美という観点で見れば充分に楽しめる。

 声優人も演技派ばかりで、唯一テルーの手島葵が棒読みに近かったぐらいで、悪くはなかった。アレンという人柄うんぬんはさておいて、岡田准一のアレンは憂いと影があって色っぽさすら感じてしまった。

 宮崎五郎初監督作品と思えば、充分頑張ったとは思うが、ゲド戦記である必要性はないとは思う。なまじ製作発表で宮崎駿が…とか、アーシュラ・K・ル=グウィンが…的なところを目玉にしたから蓋開けてびっくり玉手箱。監督は変わっている。ストーリーはかけらもなく…。というあたりが、大半の怒りの原因だろう。プロデューサーの鈴木敏夫のやり方にもかなり疑問は残るし、ジブリとしては手痛い失態だろう。

 ここまでこたこたに言われて、作品自体もぐだぐだだと、怒りよりも同情してしまう。が、二度目は正直ない。「ゲド戦記」のどの巻を映画にするかでも変わってくるけど、3巻を持ってくるか?

 「プロフェッショナル」で宮崎駿が口にした「子供だ。大人になりきれていない。」という言葉通りだったのが何とも切ないが、そもそもの原因は宮崎駿だけにお前が言うかとも思って見る。

 何よりも製作に関わったスタッフが気の毒に思える作品だ。



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スネークアイズ

スネークアイズ      ≪公開時コピー≫
     見るものすべてを信じるな。
     巨大スタジアムに仕掛けられた戦慄の陰謀!


       製作国:アメリカ
       製作年:1998年
       公開年:1999年

 【監督】   ブライアン・デ・パルマ

 【製作】   ブライアン・デ・パルマ

 【出演】   ニコラス・ケイジ (リック)
         ゲイリー・シニーズ (ケヴィン・ダン中佐)
         ジョン・ハード (ギルバート・パウウェル)
         カーラ・グギーノ (ジュリア)
         スタン・ショウ (リンカーン・タイラー)
         ケヴィン・ダン (ロー・ローガン)
         マイケル・リスポリ (ジミー・ジョージ)
         ジョエル・ファビアーニ (チャールズ)
         デヴィッド・アンソニー・ヒギンズ
         タマラ・チュニー

 【Zero的評価】 1000円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   リックとケヴィンの化かしあい。

 【鑑賞本数】  年間:3作目  通算:404作目


 【 感 想 】

 大好きなニコラス・ケイジに、これまた大好きなゲイリー・シニーズ。それだけで期待値はうなぎのぼり。はじまった瞬間に、あ。これは、好きだと核心した。ニコラス・ケイジの真骨頂ともいうべき、はったり男系。さらに、ゲイリー・シニーズは制服だ。軍服だ。かっこよすぎだ。

 ニコラス・ケイジ演じるリックはろくでもない刑事。チンピラから小金をまきあげてみたり、理不尽な暴力をふるってみたり、妻を愛しているという口で、愛人に毛皮のコートを約束して見たり、とにもかくにも支離滅裂で、こんな刑事いてほしくないと真剣に思ってしまう。何がイヤかってアロハの刑事。威厳も信頼も全くない。
 こんな役がしみじみと似合うのはニコラス・ケイジかブルース・ウィリスぐらいだろう。でも、どうしようもないロクデナシかといえばそうでもない。そんな所もやっぱりニコラス・ケイジ。というより「ザ・ロック」の印象をそのままひきずっているだけなのかもしれない。

 広い意味での密室犯罪。さらには政治的な陰謀もからんでいて割りと使い古されたモチーフではあるが、見せ方は悪くない。心理的かけひきも使い古された手ではあるが、ニコラス・ケイジとゲイリー・シニーズという渋い俳優がやることで見ごたえがあって目が離せない。

 唯一、惜しいのはこの手の映画でありがちなヒロイン的役回りのジュリア。スマートで知的な女性かと思いきやパニック系バカ女で、ひっかきまわすだけひっかきまわしてイチ抜け希望。ニックじゃなくても「おいおい」とボヤきとツッコミの一つや二ついれたくもなる。個人的にヒステリックな女を見るのがニガテである。作り物の世界といえども無性に苛々して黙らせたくなる。ある意味、同属嫌悪ではある。ヒステリックではないと思うが…。

 ボクシングとかアメフトと政治的陰謀をからませる手法が一時はやったように思うが、アメリカのパワーの象徴なのかな。それだけ国に根付いているスポーツなのか。



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PERFECT BLUE

PERFECT BLUE      ≪公開時コピー≫
     もう自分のことがわからない
     1秒前の私と今の私、どうして同じだとわかるの?


       製作国:日本
       製作年:1998年
       公開年:1998年

 【監督】   今敏

 【出演】   岩男潤子 (霧越未麻)
         松本梨香 (ルミ)
         辻親八 (田所)
         大倉正章 (内田)
         秋元洋介 (手嶋)
         塩屋翼 (渋谷)
         堀秀行 (桜木)
         篠原恵美 (恵利)
         古川恵実子 (雪子)
         新山志保 (レイ)
         江原正士 (村野)
         梁田清之 (監督)
         津久井教生 (AD)
         古澤徹 (矢田)
         原亜弥 (母)
         陶山章央 (リーダー)
         三木眞一郎 (タク)
         遠近孝一 (レッドトロン)
         保志総一朗 (グリーン)
         谷山紀章 (ブルー)
         細井治 (サラリーマン)
         田野恵 (子供)
         本井英美 (子供)
         南野かおり (レポーター)
         北野誠 (レポーター)

 【Zero的評価】 0円

 【リピート率】  

 【見所】   夢か現か…。

 【鑑賞本数】  年間:2作目  通算:403作目


 【 感 想 】

 根底にあるテーマはむしろ好きではあるが、作品としてはニガテ。ニガテというより許容できない範囲のほうが正しい。自分は根暗だし、オタクだし、決してヒトのことをとやかくいえる筋合いはないが、どうにもアイドルオタクだけは許容できない。

 ストーカーにおびえるアイドルの恐怖を描くサスペンスもの。心理描写やストーリー展開は中々、興味をそそられる。アニメでここまで表現したことは素直にすごい。アイドルとストーカーという設定もありきたりすぎてはいるが、突飛過ぎず受け入れやすい。

 ただ、作品の中のアイドルの描かれ方が古い。作られた10年前にもこういうアイドルがまだ生息していたかな?と首をかしげる。その辺はツッコむ所ではないが、作り手側のおっさん臭を感じて、ドン引き。確か、国際的な賞を受賞していた記憶があるのだが、その事実さえも勘弁して欲しい…というのは個人的意見です。

 このアニメ、製作スタッフはものごい。キャラ原案が江口寿史(個人的にこのヒト嫌い。女性の権利うんぬんを言う趣味はないが、あまりにも男の理想的な女しか描かないのが許せない。)企画に大友克洋(いまだにAKIRAが理解できず気持ち悪し)が参加。だからどうした。大切なのは中味だといわれるとそうなんだが…。

 割と「羊たちの沈黙」的なうすら気味悪さがあって、超びびりの自分はかなり恐怖を感じた。主人公の未麻に関しては自業自得な側面もあるので何も感じなかった。そもそもアイドルとか芸能人の神経が全く理解できない。ストーカー騒ぎがおきても正直そのぐらいリスキーな職種だよねという認識なので、ご愁傷様としか思えない。ストーカーは許せない、許さないけれど。

 かなり人間のうすら汚い精神構造が露呈するので、見終わっても気持ち悪さしか残らず。何で見ちゃったかな…と後悔しきり。一番何が怖かったっていうと、ラストのオチであれはグロくて、えぐくてアニメでなければうす汚く見るに耐えないものだっただろう。



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チャーリーとチョコレート工場

チャーリーとチョコレート工場      ≪公開時コピー≫
     さあ、世界一オカシな工場見学へ!
     


       製作国:アメリカ/イギリス
       製作年:2005年
       公開年:2005年

 【監督】   ティム・バートン

 【製作】   ブラッド・グレイ
         リチャード・D・ザナック

 【出演】   ジョニー・デップ (ウィリー・ウォンカ)
         フレディ・ハイモア (チャーリー・バケット)
         デヴィッド・ケリー (ジョーじいちゃん)
         ヘレナ・ボナム=カーター (バケット夫人)
         ノア・テイラー (バケット氏)
         ミッシー・パイル (ボーレガード夫人)
         ジェームズ・フォックス (ソルト氏)
         ディープ・ロイ (ウンパ・ルンパ)
         クリストファー・リー (ドクター・ウォンカ)
         アダム・ゴドリー (ティービー氏)
         アンナソフィア・ロブ (バイオレット・ボーレガード)
         ジュリア・ウィンター (ベルーカ・ソルト)
         ジョーダン・フライ (マイク・ティービー)
         フィリップ・ウィーグラッツ (オーガスタス・グループ)
         リズ・スミス (ジョージナおばあちゃん)
         アイリーン・エッセル (ジョゼフィーンおばあちゃん)
         デヴィッド・モリス (ジョージおじいちゃん)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   ウンパ・ルンパの踊り。

 【鑑賞本数】  年間:1作目  通算:402作目


 【 感 想 】

 話題が先行しすぎて見る気になれなかった作品。いつまでもくだらない意地張っていても仕方がないので、期待もせずに見たら、意外と面白かった。ある程度、タイトルからオチも見えているので、安心してそこにたどりつく過程を楽しめた。

 チョコレート工場を見学する5人の子供がわかりやすいくらいにステレオタイプで、そこにティム・バートンの悪意。もしくは原作者、ジーンワイルダーの悪意が垣間見えた気がする。
 実際、最近に限らずお子様にイラッとする所があるので、ざまぁみろ的な意地悪い気持ちはある。この映画を見て、子供に「だから、チャーリーを見習いましょうね。」って発言する親っているのだろうか。個人的にはそういう親にだけはなりたくないと思ってはいる。ただ、チャーリーのお母さんみたいなお母さんはあこがれる。なれる気がしないけれど。

 じっくり見ると、ウンパ・ルンパでごまかされているだけで、他はたいした事がないと言い切ってしまうのは乱暴だけど、子供だましっぽさがあってあんまり好きではない。原作が元々児童書なので、ストーリーもお子様視点よりなのだろう。

 ジョニー・デップがあえてウォンカである必要性が今ヒトツわからなくてビミョーな感じ。よっぽどディム・バートンに気に入られているのか?最近、ジョニー・デップという役者に対して疑問がでてきて、彼は演技がうまいのだろうか?きわもの的な役にごまかされているような気がしてならない。

 チャーリーの悪意のなさが、正直、うすきみ悪かった。貧しいながらも…というバックグラウンドをかんがみて、優しい、いい子だなとは思ったけれど、次々と脱落していく子達のほうがよっぽど子供らしくて好感すら持てた。どの子も曲者揃いで、イラッとはしたし、この子にこの親ありという典型的なスタイルにイラッともしたけど。

 あまり好きではないが、チャンネルあったらついつい見てしまう予感はある映画。無難に楽しめるだけの作品。



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攻殻機動隊 Solid State Society

攻殻機動隊 SSS      ≪公開時コピー≫
     
     


       製作国:日本
       製作年:2006年
       公開年:未公開

 【監督】   神山健治

 【出演】   田中敦子 (草薙素子)
         阪脩 (荒巻大輔)
         大塚明夫 (バトー)
         山寺宏一 (トグサ)
         仲野裕 (イシカワ)
         大川透 (サイトー)
         小野塚貴志 (パズ)
         山口太郎 (ボーマ)
         玉川紗己子 (タチコマ)
         榊原良子 (茅葺よう子)

 【Zero的評価】 1800円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   年金問題、「個」の定義

 【鑑賞本数】  年間:24作目  通算:401作目


 【 感 想 】

 厳密に言うと映画ではないが2時間尺ということで映画扱いに。

 アニメ版攻殻機動隊の3rdシーズン的な位置づけで神山版人形遣いという認識もできる作品。単品としても充分に楽しめる。

 攻殻機動隊シリーズはベースとなる事件が時事的でその着眼点の的確さにはいつもまいりましたなのである。SSSの根底にあるのは年金問題。ストーリーを100%理解するのはほぼ不可能ではあるが、概念はなんとなくつかめる。それぞれのキャラクターが口にするセリフが的確すぎてうむむ…。社会派な作りで結構考えさせられる。

 その一方で、傀儡廻=人形遣いというストーリーも織り込んでいて謎だらけで圧倒される。否が応でも、二度、三度、見ないと気がすまないのは自分だけではないだろう。

 そもそも攻殻機動隊シリーズの根底に「個とは何ぞや」というテーマがあるような気がする。義体化(サイボーグ化)したり、電脳化(脳内にパソコンをつんでいるイメージ?)したり、人工知能を搭載した知攻性ロボットや100%ロボットが普通に混在している世界では寿命はあるようでなく、人が人であることを定義することすらナンセンス。そういう状況下で「個」を保つことというのは何なのか。答えはあるはずもなく、ヒントめいたものがちりばめられている。それをどう解釈するかは「個」にゆだねられている作り方が心憎い。

 時間や他者とのかかわりでヒトは常に変化していく。昨日の私と今日の私は違う人物である。それいいんだと思う。そうやって変わっていくことがヒトであり、個である。変わることを恐れる必要はないのだろう。荒巻が組織は変わっても目指すところは変わらない。という言葉がものすごく印象に残る。

 変化を嫌うバトーと変化してく九課のメンバーたちとのコントラストが1stシーズン2ndシーズンより際立っていて切ない仕上がりになっている。

 どうでもいいことをつけくわえると音楽がめちゃくちゃかっこいいことになっていて菅野よう子、いい仕事しています。



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