ホワイトアウト
≪公開時コピー≫俺がやる。
おまえたちの好きにはさせない。
製作国:日本
製作年:2000年
公開年:2000年
【監督】 若松節朗
【製作】 坂上直行
宮内正喜
岸田卓郎
高井英幸
【出演】 織田裕二 (富樫輝男)
松嶋菜々子 (平川千晶)
佐藤浩市 (宇津木雅彦)
石黒賢 (吉岡和志)
吹越満 (笠原義人)
中村嘉葎雄 (奥田勲)
平田満 (岩崎吉光)
橋本さとし (青嶋聡)
工藤俊作 (戸塚信吾)
古尾谷雅人 (藤巻謙介)
山田辰夫
山路和弘
光石研
河原崎建三
市川勇
阿南健治
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★
【見所】 佐藤浩市の狂いっぷりまたはちびっ子吹越氏の頑張り
【鑑賞本数】 年間:17作目 通算:20作目
【 感 想 】
織田裕二はかつて大好きだった俳優。「振り返れば奴がいる」周辺の悪い人というか、腹黒い人っぽさが好きだった。だから「踊る大走査線」の青臭く、正義感の強い、まっすぐな感じがあまり好きじゃない。故に「ホワイトアウト」も同じ系だろうと敬遠していたのだが、機会があって見るにいたったのだが、先に言ってしまうと「よかった」
とはいえ、織田裕二演じる富樫もよかったけれど、テロリスト集団もよかった。(ドレッドヘアの佐藤浩市はどうかと思った。)なので、相対的に見るとよいと訳で、織田裕二がよかったというわけではないことをお断りしておく。
ストーリー的には「ダイ・ハード」と「クリフ・ハンガー」足して割った感じが否めなかった。富樫のしぶとさとか、悪あがきぶりとか、単独行動っぷりとかが、ダイ・ハードのジョン・マックレーンにしか見えなかった。ただの日本人で、ああいう状況に陥って、あそこまで頭回るか?というのは個人的な感想。けれど、邦画にしてはよくできた映画だなという印象は残っている。
テロリスト集団の中でも吹越満演じる「笠原」がよかった。テロリスト集団「赤い月」わざとらしいくらいに長身軍団で、黒服ずくめの中、一人、ちびっこで、服装も皆とずらしており、意味深。悪人のはずなのに、悪人になりきれていない。それも、やはり意味深で、存在感があった。もっとも完全な悪である人というのは存在し難いとは思うが。
佐藤浩市はどうかと思ったが、佐藤浩市自体が悪役向きな存在なので、あのドレッドヘアさえなければもっとかっこよかったはず。しかも微妙にナル入っていたような気が…。それだけが惜しい。
個人的意見だが、振り奴で織田裕二と石黒賢がライバル役をやっていただけに、同僚で親友という役どころに今一つ「勘弁してよ」と思ったのは内緒の話。
邦画にしては大変よく頑張りました。二重丸ぐらいのできだと思うが、見ごたえはあったことだけは認めておきます。
メトロポリス
≪公開時コピー≫愛さずにはいられない。
製作国:日本
製作年:2001年
公開年:2001年
【監督】 りんたろう
【製作】 角田良平
宗方謙
平沼久典
塩原徹
阿部忠道
長瀬文男
松谷孝征
寺島照彦
【出演】 井元由香 (ティマ)
小林桂 (ケンイチ)
岡田浩暉 (ロック)
富田耕生 (ヒゲオヤジ)
若本規夫 (ペロ)
滝口順平 (ロートン博士)
石田太郎 (レッド公)
【Zero的評価】 50円
【リピート率】 ★
【見所】 映像美。特にジグラット。
【鑑賞本数】 年間:16作目 通算:19作目
【 感 想 】
メトロポリス公開時に「メトロポリス」と「A.I」がほぼ同時期に公開されていて、二大ロボットものだと内心思っていた。実際、映画館に足を運んだのは「A.I」でこれの感想はまた別なところで。気になってはいた「メトロポリス」を見て、率直なところ、大友克洋の映像技術のすばらしさに星みっつ。話の面白さ的には、星一つ。合計★一つってところでした。
これ、絶対、絶対、手塚治虫の原作の勝ちって思います。むしろ、手塚治虫に勝負を挑む自体が間違いという気もしないではないが。
大友克洋は映像技術は、かなりのものをもっている。だけど、ストーリー性は、今三つ。豪華な映像で、うやむやのなしくずしにして、けむに巻いてしまえって感じをうける。イヤ、けむに巻かれたのは自分だけど。
原作のよさが、曲解されて、具象化された感じがしまして、ええと、ぶっちゃけ受け付けませんでした。「A.I」も受け付けなかったんだけれど、設定が近未来でロボットモノで勝負するんなら、もっとましな勝負してみろと思う。別に勝ち負けで映画作っているとは思わないけれど。
巨大都市国家メトロポリス。
映像はすばらしい。
地下階層は貧困化が進んでる設定もありえなくはない。
文明の進歩の象徴である超高層ビル「ジグラット」。かっこよかった。
でも、レッド公は何がしたいの?すべてのモノの頂点に立ちたいの?頂点に立ってどうしたの?俺はこんなに素晴らしい人間なんだ。人がもっていないモノを持っているんだってひけらかしたいだけ?
ロックは結局、ティマに父親が取られそうで、それがイヤなの?自分一人が父親にとって絶対な子どもでいたいの?でも、それって、弟とか妹とかに母親とられたと思う子どもと一緒じゃない?と思ったのは自分だけだろうか。
ストーリーは全然原作のほうがよかったけれど、映像はよい。音楽もそこそこ良い。だから、それを楽しむのなら、それなりにお楽しみいただけるかとは思いますが。
バトル・ロワイヤル 特別篇
≪公開時コピー≫神様。
冗談だったら、やめてください
製作国:日本
製作年:2001年
公開年:2001年
【監督】 深作欣二
【出演】 藤原竜也 (七原秋也)
前田亜季 (中川典子)
日下慎 (赤松義生)
松沢蓮 (飯島敬太)
西村豪起 (大木立道)
山口森広 (織田敏憲)
山本太郎 (川田章吾)
安藤政信 (桐山和雄)
小谷幸弘 (国信慶時)
大西修 (倉元洋二)
増田裕生 (黒長博)
郷志郎 (笹川竜平)
高岡蒼佑 (杉村弘樹)
島田豊 (瀬戸豊)
内藤淳一 (滝口優一郎)
広川茂樹 (月岡彰)
本田博仁 (新井田和志)
柴田陽亮 (沼井充)
横道智 (旗上忠勝)
塚本高史 (三村信史)
新田亮 (元渕恭一)
佐野泰臣 (山本和彦)
木下統耶子 (稲田瑞穂)
石川絵里 (内海幸枝)
池田早矢加 (江藤恵)
嶋木智実 (小川さくら)
三原珠紀 (金井泉)
金澤祐香利 (北野雪子)
加藤操 (日下友美子)
三村恭代 (琴弾加代子)
日向瞳 (榊祐子)
永田杏奈 (清水比呂乃)
柴咲コウ (相馬光子)
石井里弥 (谷沢はるか)
栗山千明 (千草貴子)
野見山晴可 (天堂真弓)
花村怜美 (中川有香)
神谷涼 (野田聡美)
井上亜紀 (藤吉文世)
金井愛砂美 (松井知里)
関口まい (南佳織)
馬場喬子 (矢作好美)
美波 (川田の恋人・慶子)
山村美智子 (レポーター)
谷口高史 (七原の父)
深浦加奈子 (バスガイド)
宮村優子 (ビデオのお姉さん)
岩村愛 (前回優賞者の少女)
竜川剛 (安城三尉)
中井出健 (林田先生)
片岡礼子 (光子の母)
諏訪太朗 (中年の男)
利根川鈴華 (幼い頃の光子)
ビートたけし (教師キタノ)
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★
【見所】 ゲームにのっちゃった組と、脱出を試みる組の演技
【鑑賞本数】 年間:15作目 通算:18作目
【 感 想 】
しつこいようだけれど、また、見てしまった。映画に限らず、2回3回見たくなるモノと、1回で十分って映画とある。自分の中でバトル・ロワイヤルは、前者。
何回も見る理由はまた見たい。というのが第一だけれど、実は、自慢じゃないが頭悪い。だから、登場人物の多い映画は一回で人間が把握しきれない。故にバトルロワイヤルも人間関係把握してなくって、誰?それ・・・とか、思っていた。見かけによらず(見かけによってるかもしらんが。)負けず嫌いだから、そういうわかんないことうやむやにできないところがあって、原作も買ってしまった。
原作と設定かなり違うのに、驚いた。結構、忠実に映像化したものと思っていたから。原作は生徒一人一人のそれぞれの背景にあるモノを詳しく描かいているから、原作読んでから、もう一回映画見ると、あぁそうなんだって納得するところもあって、それはよかった。
自分、結構、はまったモノって、人の意見を探して読んでしまうほうなんだけど、バトル・ロワイヤルは原作のほうが良かった~ってのが目についた。個人的には、映画の勝ちって気がしてます。
その理由?
桐山に一言もしゃべらせなかった深作監督の勝ち。
千草とヒロキのくだりとかは、実はいらないんじゃないか?七原・典子・川田チーム、三村チーム、光子ぐらいに焦点しぼっといたほうがよかった?とも思ったりもしたんだけれど。それは、深作監督が必要だと思ったからあるわけで、個人的な意見はさておいて。
原作の坂本の不気味さも確かにいいんだけれど、映画の北野が深作監督の勝ちだなって思った。
北野のクレージーなところと、人間的なところ。
そういうの、やっぱり深作監督だから、だせる魅力だな。深作監督って、基本的に人間が好きな人、そう思った。だから、残酷で残虐なモノかもしれないけれど、ただ、それだけじゃないと思えた。
ハリー・ポッターと賢者の石
≪公開時コピー≫史上最強のファンタジーがやってくる。
製作国:アメリカ
製作年:2001年
公開年:2001年
【監督】 クリス・コロンバス
【出演】 ダニエル・ラドクリフ (ハリー・ポッター)
ルパート・グリント (ロン・ウィーズリー)
エマ・ワトソン (ハーマイオニー・グレンジャー)
リチャード・ハリス (アルバス・ダンブルドア)
マギー・スミス (ミネルバ・マクゴナガル)
アラン・リックマン (セブルス・スネイプ)
イアン・ハート (クィレル)
ロビー・コルトレーン (ルビウス・ハグリッド)
リチャード・グリフィス (ヴァーノン・ダーズリー)
フィオナ・ショウ (ペチュニア・ダーズリー)
ジョン・クリーズ (ニック)
トム・フェルトン (ドラコ・マルフォイ)
ハリー・メリング (ダドリー・ダーズリー)
ワーウィック・デイヴィス (フリットウィック)
ジョン・ハート (ミスター・オリヴァンダー)
マシュー・ルイス (ネヴィル・ロングボトム)
デヴィッド・ブラッドリー
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★
【見所】 ホグワーツの世界観
【鑑賞本数】 年間:14作目 通算:17作目
【 感 想 】
大人気の『ハリー・ポッターと賢者の石』一応、劇場で見てきました。すでに原作を読んでいるので、見易かったってのはあるけれど、ワーナーでもこれぐらいのものしか作れなかったんだなってちょっとがっかりしたのも事実です。
確かに、ホグワーツ列車の再現とか、組分帽子とか、ホグワーツ校ならではのいろいろなトリックには目を見張りました。よく、ここまで再現したなと関心しました。
キャストはほぼ原作のイメージどおり。映像も原作に忠実でハリー・ポッターの世界はでている。でているんだけれど、ただ、それだけ…に受け取ってしまいました。
その原因の一つは自分的に原作で気に入っていたシーンがすべてカットされているという事実もあったりするのだが。
たとえば、ハリーが杖を買うところ。
杖屋のオリバンダーのイメージが違う。
「何とかの羽、素材はなんとか、何センチ」とか、言いながら、壁一面、棚になっているところから、すごい勢いで杖さがして、『これをふってごらんなされ・・・』っていう。
自分的にあの買い物するところの見せ場ってあそこしか思いつかない。ドラコとのからみなんかは、さておいて。だから、そのシーンがあっさりと終わってしまったのが残念でならない。
ドラコとのやりとりも最初から複線貼ってあってそれがあるから、あのいやみがひきたつってもので、あれじゃ、ただの嫌な奴なだけだよとか。
しかも、クィディッチシーン。確かに見せ場かもしれないが…どうなんだ。あれ?あんなに長々と見せる必要があるのか?
と、あげたらキリないから、この辺で止めますが、原作のハリーの面白さが失われた映画だったなと感じました。
とりあえず、原作読んだ人はあまり期待せずに、これから見る人は映画見終わった後にでも、原作読んでください。
自分は原作のダイジェストを視覚的に見せられているにしかなかったかなと思います。だから、あえて見るほどでもないかなというのが正直な感想。
チャーリーズ・エンジェル
≪公開時コピー≫それは美しく、
危険な任務(ミッション)。
製作国:アメリカ
製作年:2000年
公開年:2000年
【監督】 マックG
【製作】 ドリュー・バリモア
レナード・ゴールドバーグ
ナンシー・ジュヴォネン
【出演】 キャメロン・ディアス (ナタリー)
ドリュー・バリモア (ディラン)
ルーシー・リュー (アレックス)
ビル・マーレイ (ボスレー)
ティム・カリー (コーウィン)
クリスピン・グローヴァー (やせた男)
ケリー・リンチ (ビビアン)
サム・ロックウェル (ノックス)
ルーク・ウィルソン
マット・ルブラン
トム・グリーン (チャド)
LL・クール・J
【Zero的評価】 200円
【リピート率】 ★★★
【見所】 エンジェルたちのコスプレまたはノックスのナルシストぶり
【鑑賞本数】 年間:13作目 通算:16作目
【 感 想 】
期待してなかっただけに、面白かった。結構、こういうコテコテの漫画チックな映画、意外と好きらしい。
チャーリーズ・エンジェルも「ドラマシリーズ」からのリメイクらしい。ハリウッド映画、ネタ切れなんかいと三寸ばかし思ったりもした。細かいことはさておいておいて。
スカっとしたモノみたい時にオススメです。わりと善と悪がはっきりとしていて、わかりやすい映画なんでさほど頭使わなくてよいし。しかも、くだらないこだわりが随所にちりばめられていて、笑いも誘う。最高にくだらない娯楽映画って感じなんだけど、結構侮りがたかったりもする。
表題通り、チャーリーの天使たちって、謎の大富豪チャーリーにやとわれている3人の天使たち。
リーダー格!?のドリュー・バリモア。
やっぱり存在感あるし、コスプレモード入っても、うまくばけるなぁって関心する。なぜか男の趣味悪(←これ、結構重要。)すごいキュートな表情見せつつ、おばちゃん入ったり、表情の変化が面白い。
フットワーク軽い?!キャメロン・ディアス。
さっぱり系のお姉ちゃん。「いい男は貴重なのよ!?」って、きれまくってる姿が笑いをさそう。男からの電話に一喜一憂してるかわいらしい部分があるのに、携帯電話壊された瞬間ぶち切れモード全開って、そのスイッチの入り方がすばらしいです。
頭脳派?機械担当ルーシー・リュー。
彼女が一番ネック。、変装とかしててもわかるだろ。それは。って感じ。顔がやっぱり特徴あるのと、アジア系は目立つやな。やっぱし。でも、SMの女王様系コスプレはそそられました。むち使いなのに『おねが~い。ウフ』はないだろうというつっこみいれておきます。
リメイクなんでまたかよと思ったのは正直なところ。でも、その思いをくつがえしてくれるほど、ライトな作りの笑える、楽しい映画。すかっとしたい時、むかついた時、暴れたい時にオススメ。人が殺されることもないので、子どもとも一緒に見れるかも。
スワロウテイル
≪公開時コピー≫むかしむかし、"円"が世界で一番強かった頃、
その街を移民たちは“円都(イェンタウン)”と呼んだ。
製作国:日本
製作年:1996年
公開年:1996年
【監督】 岩井俊二
【出演】 三上博史 (ヒオ・フェイホン)
江口洋介 (リョウ・リャンキ)
CHARA (グリコ)
伊藤歩 (アゲハ)
アンディ・ホイ (マオフウ)
渡部篤郎 (ラン)
桃井かおり (鈴木野)
山口智子 (シェンメイ)
大塚寧々 (レイコ)
洞口依子 (星野)
ミッキー・カーティス (医者)
渡辺哲 (葛飾)
塩見三省 (須藤寛修)
武発太郎 (浅川)
シーク・マハメッド=ベイ (アーロウ)
小橋賢児 (ホァン)
翁華栄 (ワン)
藤井かほり (アゲハの母・ユリコ)
ケント・フリック (デイブ)
ローリー寺西 (金髪男)
田口トモロヲ (本田)
鈴木慶一 (楠木)
山崎一 (監査菅)
北見敏之 (亀和田)
光石研 (パンク男)
酒井敏也 (ロリータ店長)
クリス・ペプラー (インタビュアー)
陰山泰 (藤田)
顧暁東 (ツェン)
アブラハム・レビン (ニハット)
楊錠宇 (チュンオン)
浅野忠信 (クラブの客)
鴨川寿枝 (少女アゲハ)
【Zero的評価】 1000円
【リピート率】 ★★★
【見所】 グリコのライブシーン
【鑑賞本数】 年間:12作目 通算:15作目
【 感 想 】
かつて昔に一度見たことのある映画で、今回が多分2度目か3度目になる。公開当時、真剣にタイトルを「スワッテイル」と勘違いしていたのは今となっては時効だろう。それはさておいて。
近未来のような、現代のような、時代設定があいまいで、多国籍というか、無国籍な感じの映画。おしゃれではないが、泥臭くもなく、岩井ワールドならではの味付けな一作。
アゲハの無機質な声で入るナレーションが不思議さを一段と増している。
「むかし、むかし、"円"が世界で一番強かった頃、いつかのゴールドラッシュのようなその街を、移民達は"円都(イェンタウン)"と呼んだ。…そしてこれは、円を堀りにイェンタウンにやって来た、"円盗(イェンタウン)"たちの物語」
円都(イェンタウン)と円盗(イェンタウン)で言葉遊びをしているセンスがうまいなと思ったり。
話そのものは荒唐無稽で、「お話」っぽいチープなところもあるし、一見「CHARA」のプロモビデオっぽくも見えたりして、薄っぺらさめいたものもあるんだけど、日本で一財産なしてやるっていう流民の野望と、現実の厳しさを皮肉っぽく、でも、嫌味なく描いているかなとも思ってみる。
アゲハのけなげな感じが好き。名前の通り、儚さとあでやかさと華やかさを持ち合わせていて、妙に肝の据わったところがあって、人として好ましい。フェイホンが好きなのに、フェイホンはグリコが好きで、かなわない恋なのに、健気で、切ない。刺青を彫ってもらっている間に、過去を回想するシーンは大好きなシーン。
「死んだ人の魂は空に上っていって、雲にぶつかると雨になって落っこっちゃうんだ」「ここ(イェンタウン)が天国なのかもしれない」フェイホンが口にするセリフ。気に入っている。夢と現実の違いをまざまざと見せられて、くじけても、腐っても仕方ないのに、ずっと夢を追いつづけるフェイホン。無様であるけれど、夢を諦めないその姿勢はかっこよかった。
千と千尋の神隠し
≪公開時コピー≫トンネルのむこうは、
不思議の町でした。
製作国:日本
製作年:2001年
公開年:2001年
【監督】 宮崎駿
【製作】 松下武義
氏家齋一郎
成田豊
星野康二
相原宏徳
【出演】 柊瑠美 (千尋)
入野自由 (ハク)
夏木マリ (湯婆婆/銭婆)
内藤剛志 (お父さん)
沢口靖子 (お母さん)
上條恒彦 (父役)
小野武彦 (兄役)
我修院達也 (青蛙)
はやしこば (河の神)
神木隆之介 (坊)
玉井夕海 (リン)
大泉洋 (番台蛙)
菅原文太 (釜爺)
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★
【見所】 建築物群。世界観。
【鑑賞本数】 年間:12作目 通算:15作目
【 感 想 】
珍しく劇場で見た「千と千尋の神隠し」宮崎アニメ好きの自分としては過剰の期待があったらしい。見終わった後に言葉にできない虚脱感というか、すっきりしゃっきりしない思いが残った。
湯屋の建物をはじめとした建築物群はさすがの一言。めさめさ好み。八百万の神々の存在も好き。特にひよこみたいなのがかわいかった。釜爺も好き。トトロ・思ひ出ぽろぽろを彷彿とさせて、太古の神々が宿るような深遠とした古きよき時代的な情景もたまらなく好みでした。
なのにも関わらず、感動というものには程遠い釈然としない思いが残った。原因の一つはわかっている。見る前にネタばらされて、まっさらな状態で楽しめなかったということ。でも、それだけじゃない気がした。
うまく言葉にできないけれど、宮崎駿氏の老いとか焦りというかが垣間見えてしまった気がしたからなんだと思う。「千と千尋」は「もののけ姫」が最後の作品と公言していたにも関わらず、人々の期待とか、自身の創作意欲に駆られて作ったと聞いた。
自分は宮崎駿ではないので、何を思って作ったのか、その真意ははかりかねる。ただ、人々の期待にこたえねばならぬという思いと、多くの人が見てくれるという事実に対し、だからこそ、現在の日本を憂える故のメッセージ色強い作品を作れば、その一部なりは伝わり、何か変わるのではないかという淡い期待めいたものも持っているのではないかと思ってみる。「千と千尋」はそんな思いが詰め込まれているような気がして、どうにも説教臭く感じてうけつけなかった。
とはいえ、あの世界観は好きだ。名前を奪って支配するという設定も「名前とは事物の本質を表わすもの」というコトを信じている自分には受け入れやすいものだった。見ごたえはあった。多分、5年後とか時間が経てば違う視点で見ることができるかもしれない。宮崎アニメはそういうものだと思っているから。時を改めていつかまた、見たいモノである。
グーニーズ
≪公開時コピー≫夢と驚きのスペクタル!
莫大な財宝の謎を追って
製作国:アメリカ
製作年:1985年
公開年:1985年
【監督】 リチャード・ドナー
【製作】 リチャード・ドナー
ハーヴェイ・バーンハード
【出演】 ショーン・アスティン (マイキー)
ジョシュ・ブローリン (ブランド)
ジェフ・B・コーエン (チャンク)
コリー・フェルドマン (マウス)
ケリー・グリーン (アンディ)
マーサ・プリンプトン (ステフ)
キー・ホイ・クァン (データ)
ジョン・マツザク (スロース)
アン・ラムジー
ジョー・パントリアーノ (フランシス)
ロバート・ダヴィ (ジェイク)
【Zero的評価】 1800円
【リピート率】 ★★★★★
【見所】 マウスのビッグマウスぶり。
【鑑賞本数】 年間:11作目 通算:14作目
【 感 想 】
冒険モノの王道といえばやっぱり「グーニーズ」初めて観たのは多分、8歳とか9歳とかそのぐらいのことと記憶している。ゲームにもなってすごい身近な存在だったんだけれど、何よりも主人公たちと、自分の年がほぼ同じくらいだったっていうのも身近に思えた要因なんだろう。
今、この年になって見返しても、やっぱりいい。年をとってしまったが故にあの頃持ち合わせていたに違いない純粋さというのは失われてしまったけれど、それでも、ワクワクするし、ドキドキするし、初めて観たときと微妙に違うけれど、ほぼ同じ感動をいまだに味わえるような気がする。
「グーニーズ」っていうのは、悪ガキ4人組のチーム名。喘息持ちで夢見がちなマイキー。大人ぶったひねくれモノのマウス。太っていることをいつもからかわれているチャンク。謎の発明王データ。皆でバカやって、イタズラして、時には喧嘩もするけれど、皆、それぞれを友情以上の愛情で愛している様子がうらやましくあったりする。
すべてのシーンが好きなのだが、特に好きなシーンがある。細かいセリフは失念してしまったが、願い事の井戸(だったはず)の下で山のようなコインをみつけ、マイキーの兄はそれでこのばかげた宝捜しを終わりにするようなことを口にする。だが、これは皆の-自分も、見ず知らずの人も-願いをこめたコインだから、それを手にすることはいけないというようなことを誰かが言う。そのシーンがなぜだか好き。それはきっと、欲にかられて、人の願いを奪うことをしてはいけないと思ってみたり、行くとこまで行かずに適当なところであきらめるという手もあるけど、そうしてしまうと、それまでのモノしか見ることができないと思ってみたり。自分なりに思うところはいろいろ。その後の井戸下の女の子と、井戸上の男の子のやり取りも好き。
でも、一等賞は一番最後のシーン。多分、誰もが好きなシーンだろうと思う、海賊船が出帆するところです。
メッセンジャー
≪公開時コピー≫くやしかったら、
追いついてみろよ。
製作国:日本
製作年:1999年
公開年:1999年
【監督】 馬場康夫
【出演】 飯島直子 (清水尚実)
草なぎ剛 (鈴木宏法)
矢部浩之 (横田重一)
京野ことみ (阿部由美子)
加山雄三 (三島野真)
別所哲也 (岡野博)
小木茂光 (太田量久)
京普佑 (細川孝之)
青木伸輔 (服部宣之)
伊藤裕子 (前川万美子)
田中要次 (黒バイクの男)
マット・レーガン (ティム・グレイ)
江原達怡 (バーテンダー)
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★
【見所】 矢部っちの運のなさ。あるいは、飯島直子の激チャ姿。
【鑑賞本数】 年間:9作目 通算:12作目
【 感 想 】
邦画だし、剛だしとあまり期待していなかった分、意外と面白かった。こってない、映像とかも斬新な撮り方でもない、音楽も、話も、むしろ淡々と進んでく肩こらない感じ。
飯島直子はあいかわらずの演技なんどけど、なんというか味噌くささがめっさいい感じ。まじで。白々しいんだけど、ナオミって女の人の不器用さとか、心の変っていく様子とかそういうの一生懸命表現しようってのが見えて、好感持てる。これが藤原紀香だったら、後ろからマジげりだよって、そんなことはさておいて。
今回、剛をちょっと見直した。剛の演技って好きじゃない。ぬれ雑巾で背中さわられる感じで、虫唾走るっところがあったりして。でも、メッセンジャーの剛はよかった。
「あのさぁ、俺、何にもいってないじゃん」って。剛に対して「クール」ってイメージがなくて、負けず嫌いとか、頑張りすぎとかそんな風に思っていた。だけど、クールじゃなくて、生きることに不器用な感じなのがにじみでてて、不思議とよく思えた。
自分やっぱりチームモノが好きなのかなって思ってみたりもする。はじめはてんでバラバラな人たちが、紆余曲折をへて、チームとして一致団結して頑張るその姿はいいよなって思った。多分、今、自分自身、仕事に対して決して満足していないことと、個人、個人で勝手にやってる感じのする職場に不満があるから・・・なのかもしれないけれど。
会社のオーナーの剛。不器用で口がうまくない、人が少ない、そんなことから儲かっているとは言い難い状況で、寄せ集めのメッセンジャーたちが無駄なく、無理なく、迅速に配達していくために加山雄三が交通整理をするんだけれど、加山雄三の持つ頼れる親父というか、大将かたぎなところに、配役がうまいなぁと思う。
日本映画もこういう肩肘はらないモノをもっと作ればよいのになと思った。お金かかった映画も面白いけれど、そろそろ飽きてきたかなとも思ってみたり。素朴な感じがよいのに。
シャフト
≪公開時コピー≫奴しかいないぜ!
文句あっか?
製作国:アメリカ
製作年:2000年
公開年:2000年
【監督】 ジョン・シングルトン
【製作】 マーク・ロイバル
スコット・ルーディン
ジョン・シングルトン
【出演】 サミュエル・L・ジャクソン (シャフト)
ヴァネッサ・ウィリアムズ (カーメン)
ジェフリー・ライト (ピープルス)
クリスチャン・ベイル (ウォルター)
バスタ・ライムズ (ラシーン)
ダン・ヘダヤ
トニ・コレット (ダイアン)
リチャード・ラウンドトゥリー
ルーベン・サンチャゴ=ハドソン
ジョセフ・ソマー
リン・シグペン
フィリップ・ボスコ
パット・ヒングル
アイザック・ヘイズ
ジョン・シングルトン
ザック・グルニエ
【Zero的評価】 50円
【リピート率】 ★
【見所】 かっこいい音楽とおしゃれな映像
【鑑賞本数】 年間:8作目 通算:11作目
【 感 想 】
サミュエル・L・ジャクソンでてるから結構期待してたんだけど。自分、だめみたい。こういうの。
刑事ドラマ(洋モノも邦モノも)とか刑事系映画が個人的に大好きなんだけれど、シャフトは受付けませんでした。ごめんなさい。(と、とりあえず謝っとく。)
基本的にこういう映像がおしゃれな刑事ドラマって好きじゃない。『シャフト』という人自体にも魅力を感じられなかった。
洋モノで刑事モノって、主人公がかなり人間くさくて、仕事もできるのに、私生活では不器用でうまくいってなかったりする。さらに、何もわざわざそんな事件に首つっこまんかっていいのに、目の前の悪は見逃せない的な正義感が見える気がする。
さらには、周りの人っていうか、相棒がいい味だしてたりするわけで、刑事ってすごい地味で孤独な作業が多い(と勝手に思っている)けれど、その相棒たちが話を盛り上げている。
しかも、犯人も割と典型的な『悪』だから、落ち着いて見ることができたりする。
だけど、シャフトって人となりがさ、確かに優秀なのかも知れないし、人種差別を許さんって気持ちがあるのかも知れないけれど、なんで白人の坊やがいきなり、黒人の青年を殺したあげく、国外逃亡したのかとか、話がとびとびになっていて、『?』って感じをうける。でも、おしゃれな音楽と、斬新なフィルム映像でうまくごまかしてま~すって感じ。
おしゃれな映画は割と好きで、音楽もめちゃめちゃ好みなんだけれど、犯人の人物的な位置付けもあまいし、どうせなら、もっと白人至上主義者であってもよいのかなとか思ってみたり、目撃者も、動機づけが弱くて、うそ臭いなと思っても見たり。
あと、あのマフィアもどきみたいなのは中途半端に悪いってのが見苦しかった。あげたらきりないんだけど、とにもかくにも金のかかってるくだらない映画。音楽とおしゃれな映像を楽しむというだけであれば、見ごたえはありです。
