ZeroCinema -34ページ目

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

パイレーツ・オブ・カリビアン      ≪公開時コピー≫
     その呪いを解くのは、愛――
     「あなたの為に私は戦う」


       製作国:アメリカ
       製作年:2003年
       公開年:2003年

 【監督】   ゴア・ヴァービンスキー

 【製作】   ジェリー・ブラッカイマー

 【出演】   ジョニー・デップ (ジャック・スパロウ)
         オーランド・ブルーム (ウィル・ターナー)
         キーラ・ナイトレイ (エリザベス・スワン)
         ジェフリー・ラッシュ (キャプテン・バルボッサ)
         ジョナサン・プライス
         ジャック・ダヴェンポート
         リー・アレンバーグ
         ブライ・クーパー

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   ジャックとバルボッサの戦い。

 【鑑賞本数】  年間:44作目  通算:150作目


 【 感 想 】

 一度観て満足する映画と何度見ても見飽きない映画とある。後者は年々減っていくように思えるのだが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」久しぶりに後者だった。これだけ間を空けずに観た映画は珍しい。

 一度目は目から入ってくる映像と耳から入ってくる音を処理するのに精一杯で、それでも楽しめることは楽しめるけれど、中身を知れば、より楽しめるものもある。展開がわかった上でそれでもにやりとさせられて、充分に楽しめる。さすがジェリー・ブラッカイマー製作作品と思ってみる。ブラッカイマー製作は何気にエンターテイメント性が高くて好きだ。

 ジャックとウィルの掛け合い、エリザベスとバルボッサとの駆け引き、エリザベス父のお間抜けぶり、海賊達のアホさ加減辺りは何度見ても面白い。わかってはいるが、何度観てもニヤリとさせられる。しかし、今回はまってしまったのは女船長。かつてのジャックの恋人だったらしい。きっぷのよさと座った根性はエリザベスに負けず劣らず。海の女で、かっこよい。

 海賊の掟を絶対忠誠と取るか、ただのガイドラインと取るか、取りようは様々だがその取りようがきちんとストーリーに反映しているのが心憎い。絶対忠誠をとるスパロウは結果として、船を奪われ部下に裏切られ一匹狼となってしまう。それでも、スパロウの人柄で声をかければ集う仲間がいる。皆、それぞれ好き勝手なことを口にはするが一度海に出れば、クルーとしてチームワークはある。

 ガイドラインと取るバルボッサは、富は確かにその手に掴むが呪われた身となる。部下たちも同じのろいを背負っているために、必ずしも心から一緒にいるわけではなく、裏切ることもできず運命を共にしているだけで、自分勝手でバラバラで、チームワークはない。

 巨万の富こそ最大の魅力ではあるが、見知らぬものを見聞きする冒険を楽しむジャック・スパロウの勝ちというのが人生そのものっぽくて、何事も楽しまなければ損だなと思った。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

あずみ

あずみ      ≪公開時コピー≫
     最初の使命は、
     愛する友を殺すこと。


       製作国:日本
       製作年:2003年
       公開年:2003年

 【監督】   北村龍平

 【出演】   上戸彩 (あずみ)
         原田芳雄 (爺 / 小幡月斎)
         小栗旬 (なち)
         成宮寛貴 (うきは)
         小橋賢児 (ひゅうが)
         金子貴俊 (あまぎ)
         石垣佑磨 (ながら)
         佐野泰臣 (ゆら)
         鈴木信二 (あわ)
         永山瑛太 (ひえい)
         山口翔悟 (こもろ)
         北村一輝 (井上勘兵衛)
         松本実 (飛猿)
         オダギリジョー (最上美女丸)
         岡本綾 (やえ)
         榊英雄 (長戸)
         遠藤憲一 (佐敷一心)
         清水一哉 (佐敷二斎)
         坂口拓 (佐敷三蔵)
         りょう (襲われる母親)
         伊武雅刀 (浅野長政)
         佐藤慶 (南光坊天海)
         竹中直人 (加藤清正)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   “猿とび”は多分、素で言い間違えだろう。な、オダジョー

 【鑑賞本数】  年間:43作目  通算:149作目


 【 感 想 】

 原作を先に読んでいただけにあずみ=上戸彩、やえ=岡本綾という配役に不安があって見るのを躊躇していた。あずみはやっぱりグラマラスでもう少し洋風な顔立ちでしょう思いがあった。原作ではバテレンの血が混ざっているという設定があったからで、原作はさておけばこれはありかもしれないと思った。感情があまり表面にでないあずみのクールさが上戸彩にはまっているとは思った。

 冷静な目で見ると痛々しい所がたくさんある。例えば、「使命」に浮かれる"ながら"。自然に囲まれた山奥で子どもばかりの生活。大人は爺だけ。毎日、山の中を飛んで、はねて、遊びながら鍛え上げられた子どもたち。使命という大儀と、山から下りて、町に出られる嬉しさ。刺激のない山暮らしをしていれば、町をこがれる気持ちもわからないではない。漠然と生きていて、はじめて使命という任を与えられた喜びもわからないではない。だけど、その後に待受けている非情な行為を思うと痛々しい。

 あずみも同様。爺に目の前で行われているひどい仕打ちに「正義の味方」ではないから、手出しするなと一喝される。助けたい、殺戮を楽しむ武士を成敗したい。だけど、それ以上に重い、大切な使命を帯びているという事実。自分の力を試したい思いがぐるぐるしていて、まだ、子どもなのに、何でそうなると、大人の勝手さを腹立たしく思った。

 残酷で残虐。それをあの子ども達はどう受け止めているのだろう。使命だから、人を殺す。その行為をどう心の中で消化していくのだろう。幼き頃から兄弟同様に暮らしてきた仲間を殺され、殺される恐怖を抱えながら…。

 でも、これは平和な時代に生きるものの勝手な思い。実際は今日生きるための精一杯が人を殺すことで、納得いかなくても仕方ないぐらいにしか思っていないのかもしれない。

 血なまぐささが鼻にはついて、2を彷彿とさせるエンドが納得いかなったけれど、邦画としては大変よく頑張りました的な作品。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ドラムライン

ドラムライン      ≪公開時コピー≫
     未体験のビート、
     驚異のマーチング・バトル!


       製作国:アメリカ
       製作年:2002年
       公開年:2004年

 【監督】   チャールズ・ストーン三世

 【製作】   ティモシー・M・バーン
         ウェンディ・フィネルマン
         ジョディ・ガーソン

 【出演】   ニック・キャノン (デヴォン)
         ゾーイ・サルダナ (レイラ)
         オーランド・ジョーンズ (リー監督)
         レナード・ロバーツ (ショーン)
         GQ (ジェイソン)
         ジェイソン・ウィーヴァー (アーネスト)
         アール・C・ポインター (チャールズ)

 【Zero的評価】 1500円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   デヴォンのドラム・ソロ

 【鑑賞本数】  年間:42作目  通算:148作目


 【 感 想 】

 予告を観た時から気になっていたドラムライン。久々に映画館で見た。ストーリーはどこにでもある青春映画。才能あるドラマーがスカウトされ、苦難を乗り越え、人間的にもドラマーとしても成長する話である。

 青春とは青い春と書くのだとあえて言いたくなるぐらい、青臭いストーリーではある。本当に先も見え見えの青春ドラマで背中がかゆくなりそうなベタさはある。だけど、このベタさがそれほど嫌いではない。

 それはマーチング部の部員が皆真っ直ぐにマーチングに命をかけていて、いかにかっこよく、うまく、見せて聞かせることができるかを真剣に考えているからだと思う。同じ目標に突き進む姿がまぶしく思えた。

 そして!何よりも!ドラムがかっこよかった。学校対抗のドラムバトルはもちろん、オーディションのドラム・ソロも、小憎たらしい先輩とのドラムセッションも全てがかっこよくて、あまりのかっこよさに涙がでてしまった。バスがだかだか鳴っているのもかっこよかったけれど、スネアのじゃらっとした音がやっぱりかっこよかった。音もかっこよかったし、パフォーマンスもかっこよかった。ドラム隊がぴたっと一糸乱れぬパフォーマンスをしてくれる姿は監督のこだわりを感じた。あの映画を作るためにキャスト陣にどれだけの努力をさせたのか…。あれだけ完成されたマーチングを見せてくれることは本当にすごい。アメリカという国は人を楽しませることには力を惜しまないと思った。

 マーチング部のリー監督がこだわりつづけた“スタンダード”。学生達が新しくてポップでかっこいいものを求めても頑なにスタンダードで見せようとする根性は一貫していてかっこよかった。スタンダードこそが全ての基本。固執している姿はださかったけれど、デヴォン達の作る今の音とスタンダードが融合した時は厚みと重みがあって心底かっこよいと思った。

 べたべたの青春映画。だけど、何かにまっすぐに熱中する姿はかっこよい。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

バトル・ロワイヤル2/鎮魂歌

バトル・ロワイアル2      ≪公開時コピー≫
     すべてのオトナに、宣戦布告。
     This time it's war.


       製作国:日本
       製作年:2003年
       公開年:2003年

 【監督】   深作欣二
         深作健太

 【出演】   藤原竜也 (七原秋也)
         前田亜季 (中川典子)
         前田愛 (キタノシオリ)
         忍成修吾 (青井拓馬)
         酒井彩名 (浅倉なお)
         ビートたけし (教師キタノ)
         末永遥 (久瀬遙)
         石垣佑磨 (左海貢)
         神戸みゆき (筧今日子)
         黄川田将也 (槙村慎太郎)
         桂亜沙美
         伊藤友樹 (黒澤凌
         柳沢なな
         勝地涼
         真木よう子 (早田マキ)
         久我未来 (米内健吾)
         和田聡宏 (今給嶺聡)
         岩村愛 (舞)
         村田充 (風間総司)
         豊岡真澄 (由香里)
         加藤夏希 (桜井サキ)
         竹内力 (教師タケウチ)
         三田佳子
         津川雅彦

 【Zero的評価】 50円

 【リピート率】  ★

 【見所】   教師タケウチのクレイジーっぷり

 【鑑賞本数】  年間:41作目  通算:147作目


 【 感 想 】

 劇場で見たのは約1年前、映画館だった。目から入ってくる映像と耳から入ってくる音とに圧倒されよくわからないまま観終わって、もんもんと考えていた記憶がある。

 あれからノベライズを読み、解説本も読んだ。そして、DVDで観た。うすっぺらい映画だと思った。言っても仕方のないことだけど、深作欣ニの「バトル・ロワイヤル2」が観たかった。

 ノベライズを読んで、キタノシオリの気持ちを知った。七原秋也率いるテロ集団「ワイルドセブン」の成り行き。ワイルドセブンの面々は「BR法」の勝者で、皆、加害者で被害者。大人を信用できない集団。BR法の進化形BR2は七原秋也を殺すだけといいつつ、一つの見世物として成り立っている。そういった細かい背景が全く捨て去られていた。ただの戦争ゲームに終わってしまったのは深作健太の力不足としか思えない。

 うまいと思ったところもある。大人に翻弄されるタクマたち中学生が、「誰を信じて、何を信じろっていうんだ」と吐き捨てた思いは現代の子どもたちが少なからず胸に抱いている疑問だと思う。七原が「カワダ、ノブ、俺うまくやっているかな」と弱音を口にするが、七原自身が悩んで迷って不安になって、それでも自分の来た道を信じて突き進むしかないと思っている。皆くだらないこと、小さいことを悩んでいる。そういう姿は非現実的なストーリーの中で唯一生々しかった。

 確かに子どもは非力で知識も経験もない。だからといって大人の勝手な都合や価値観おしつけるなと思う。力で押し付けようとする軍も、力で何かをアピールしようとするワイルドセブンもいい加減にしろと思った。関係のない子どもや人間を巻き込むな。人の命はそんなに軽いものではないだろう。だから、人を殺して、殺されるシーンでお茶濁すぐらいなら、もっとちゃんと伝えたいこと伝えろと思った。善悪とか、勝ち組み負け組みとか、そんな言葉で簡単に片付けようとするなとも思った。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

リロ&スティッチ

リロ&スティッチ      ≪公開時コピー≫
     ひとりぼっちの暴れん坊。
     名前はスティッチ。―家族はいない。


       製作国:アメリカ
       製作年:2002年
       公開年:2003年

 【監督】   クリス・サンダース
         ディーン・デュボア

 【製作】   クラーク・スペンサー

 【出演】   クリストファー・マイケル・サンダース (スティッチ)
         デイヴィー・チェイス (リロ)
         ティア・カレル (ニナ)
         ヴィング・レームズ (コブラ・バブルス)
         デヴィッド・オグデン・スタイアーズ (ジャンバ・ジュキーバ博士)
         ケヴィン・マクドナルド (プリークリー)
         ゾー・コールドウェル (議長)
         ケヴィン・マイケル・リチャードソン (ガントゥ大尉)
         ジェイソン・スコット・リー (デイヴィッド)

 【Zero的評価】 1000円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   “オハナはいつも一緒”

 【鑑賞本数】  年間:40作目  通算:146作目


 【 感 想 】

 ディズニーアニメだからと、さほど期待せずに観たリロ&スティッチ。意外に面白くて、しかも、泣かされた。それが悔しい。しかし、思えばアラジン、美女と野獣、ライオンキングとディズニーアニメにはまっていた時期もあって決して嫌いではないことを思い出した。それはさておき。

 子犬型エイリアン。スティッチ。科学者の都合で生み出された“破壊”を得意とするエイリアン。偉い人の都合で廃棄されることになるが逃亡し、地球のハワイ、カウアイ島に不時着する。勝手な都合で命を吹き込まれ、危険すぎるという理由で命を狙われるスティッチだが、悲壮感はなく、むしろ、逃亡し、枷がはずれて生き生き伸び伸びとしている。

 人間の子ども。リロ。両親を亡くし、歳の離れた姉と二人暮し。同い年の子と馴染めず、独りぼっちではあるが、同情されるぐらいなら一人でいるほうがマシとひねくれた女の子。両親がいない寂しさを誰にもわかってもらえず素直になれない。唯一の肉親、姉のナニは親でもないのに親のようにふるまって、それを面白くなく思っているふしがある。

 独りぼっち同士のリロとスティッチが出会う。スティッチは憎しみと凶暴さを売りにしたエイリアンなのに、リロの手にかかるとどうも勝手が違う。リロは唯一の“あたしのもの”を手にいれてご機嫌。一人と一匹のはちゃめちゃさに振り回されるニナ。小憎たらしくて怒る時もあるが、笑顔を取り戻した妹を嬉しくも思う。

 少し前だったらきっとリロに感情移入していたと思う。けれど、ニナの気持ちもわからなくはなくて、歳をとったと実感した。大人はいつだって勝手な都合で振り回す。そうイラついてみるが、気がつけば自分も振り回す大人だった。

 血のつながりが家族と信じ込まされてきたけれど、一緒にご飯を食べて、一緒に泣いて、笑って、空間と記憶を共有することも充分に家族。“オハナはいつも一緒”スティッチの片言しゃべりのこのセリフに、不覚にも涙した。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ブルークラッシュ

ブルークラッシュ      ≪公開時コピー≫
     この夏、史上最強の
     サーファーガールになる!!


       製作国:アメリカ
       製作年:2002年
       公開年:2003年

 【監督】   ジョン・ストックウェル

 【製作】   ブライアン・グレイザー
         カレン・ケーラ

 【出演】   ケイト・ボスワース (アン・マリー)
         ミシェル・ロドリゲス (エデン)
         サノー・レイク (レナ)
         マシュー・デイヴィス (マット)
         ミカ・ブーレム (ペニー)
         クリス・タロア
         カーラ・アレクサンダー
         ルーベン・テハダ
         フェイゾン・ラヴ

 【Zero的評価】 1000円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   サーフシーン

 【鑑賞本数】  年間:39作目  通算:145作目


 【 感 想 】

 恋に夢にオシャレに女の子はいろいろと忙しいのだ。そんなコピーがつきそうな青春映画。しかし、決して嫌いではない。そんな自分をまだまだ、青いなと思ったりもするのは余談である。

 ハワイといえば青い海と青い空、そして、サーフィン。才能のあるサーファー・ガール。アン・マリー。母親も父親もいなく、友達であるイーデンとリーナ、そして、高校生の妹ペニーと4人暮らし。

 アン・マリー、イーデン、リーナ。3人ともサーフィンが好きという共通点はあるがタイプはバラバラ。アン・マリーはどこまでもサーフィン馬鹿の体育会系。イーデンは職人気質で冷静。板作りとアン・マリーのコーチもしている。リーナは一番年頃の女の子らしい。恋とか、オシャレとかを楽しんで、サーフィンも楽しみたい。こういう友達のような、仲間のような関係はちょっとうらやましい。女同士なのに割とさばけていて、べたべたしていなくて、頼りになる同士みたいな関係がいい。

 朝、波に乗って、妹を学校に送り届けた後にホテルで清掃の仕事。それが終わったら波乗り。年頃の女の子なのだから、恋したり、オシャレしたりしてもいいのに、アン・マリーはサーフィン馬鹿。3年前の大会でおぼれて以来、高い波にすくんでしまう。そんな自分がいやで強がってみせるけれど、恐怖心には負けてしまう。サーフィンから逃げて恋に走ってみて、イーデンやリーナをやきもきさせるアン・マリーは映画の中の女の子だけど、どこにでもいるティーン・エイジャーで、その等身大ぶりがいい感じ。

 個人的に大好きなミシェルがでているのでそれだけで満足ではある。恋して浮かれているアン・マリーがドレスを着ているのを横目に昔の大会のビデオを見て「うまくてムカついたけれど、勝てないと思ったから諦めたんだ」というシーンににやり。ミシェルはこういう潔い役が本当にはまる。

 よくある青春ドラマだがハワイの波と精一杯今を生きる女の子達が好印象の作品。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

フロム・ヘル

フロム・ヘル      ≪公開時コピー≫
     伝説を超える恐怖。
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2001年
       公開年:2002年

 【監督】   アルバート・ヒューズ
         アレン・ヒューズ

 【製作】   ジェーン・ハムシャー
         ドン・マーフィ

 【出演】   ジョニー・デップ (フレッド・アバーライン警部)
         ヘザー・グレアム (メアリ・ケリー)
         イアン・ホルム (ウィリアム・ガル卿)
         ジェイソン・フレミング (ネトレイ)
         ロビー・コルトレーン (ピーター・ゴットレイ)
         スーザン・リンチ (リズ・ストライド)
         レスリー・シャープ (ケイト・エドウズ)
         テレンス・ハーヴェイ (ベン・キドニー)
         カトリン・カートリッジ (ダーク・アニー・チャップマン)
         イアン・リチャードソン (チャールズ・ウォーレン卿)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   ジャック・ザ・リッパー+名探偵シャーロック・ホームズ

 【鑑賞本数】  年間:38作目  通算:144作目


 【 感 想 】

 1888年のロンドンが舞台。1888年がどんな時代なのか。世界史に疎いので想像がつかない。風景、服装、馬車辺りがシャーロック・ホームズの時代に近いように思えた。でも、ホームズの時代はどのくらいなのだろう?それはさておき。

 今回のジョニー・デップはロンドン警官、警部。フレッド・アバーライン。この人の無国籍さにはいつも驚かされる。サイコメトリーと予知能力と理論立てて物事を組み立てる推理力を持ち合わせた人。ただ、重度のアヘン中毒者。アヘン窟に入り浸る。あまり警察の人らしくはない。

 実存した謎の殺人鬼、切り裂きジャックをモチーフにしているだけあっておどろおどろしかった。残虐で生々しい殺人シーンがあるわけではないのに寒気とか背筋凍る怖さがあり、映像、音で表現する仕方はうまいと思った。謎の解き方、ストーリーの展開ともに無理なくそこそこのスピード感があって割と安心して楽しめた。

 アバーラインは娼婦が惨殺された事件を解決するようにと命じられる。死体は見るも無残に切り裂かれている。外見ではなくて、特に下腹部。アバーラインが風呂につかりながらアヘンを燃やすシーンが印象的。炎の青白さがストーリーの不気味さと、真実の脆さとを象徴しているようだった。アヘンと娼婦、王室、フリーメイソンが意外なキーワードだった。

 イギリスに限らず皇室はよくわからない世界だ。本人達が守りたい気持ちと側近達が守りたいという気持ちにどれぐらいの距離があるだろうと思ってみる。皇室付けの医者ウィリアム卿が王子と皇室を大事に思う故に王子に病気を移した娼婦を憎む気持ち、皇室にとって痛手をこうむるスキャンダルを消す気持ちと自分の地位を守る気持ちとどれが一番が強かったのだろう。

 人を憎む気持ちと自分の地位を守る気持ちと、誰もが当たり前に持っている感情を不気味に表していて、見ていて気持ちによいものではなかったが、固執する気持ちが儚くて切なかった。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ナインスゲート

ナインスゲート      ≪公開時コピー≫
     神に聖書があるように、
     悪魔にも秘密の書があった。


       製作国:フランス/スペイン
       製作年:1999年
       公開年:2000年

 【監督】   ロマン・ポランスキー

 【製作】   ロマン・ポランスキー

 【出演】   ジョニー・デップ (ディーン・コルソ)
         フランク・ランジェラ (バルカン)
         レナ・オリン (リアナ・テルファー)
         エマニュエル・セニエ (謎の女)
         ホセ・ルイス・ロペロ (セニサ兄弟)
         バーバラ・ジェフォード
         ジェームズ・ルッソ
         ジャック・テイラー

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   悪魔の秘密の書?

 【鑑賞本数】  年間:37作目  通算:143作目


 【 感 想 】

 ホラー・サスペンスというよりオカルト系だった。嫌いではないが得意でもない。悪魔とか天使の概念がなく、悪魔を恐れる理由がわからないから、怖さは今一つわからない。悪に魅入られるのは万国共通のようではある。

 腕利きの本の探偵。ディーン・コルソ。これが今回ジョニー・デップに与えられた名前。無精ひげでだらしなく、真面目なようないい加減なような見かけは丸めがねで演出。体よりワンサイズ大きい紺のコートは保険の外交員のような、私服刑事のような職業不詳さを醸し出している。役へのこだわりはさすがの一言。よく「形から入る」という言葉を耳にするが、服装、髪型、小道具の選び方がうまい。それはさておき。

 世界に3冊しか現存しない悪魔の祈祷書「影の王国への九つの扉」。その真偽を鑑定して欲しいという依頼を受けたコルソ。N.Y-スペイン-ポルトガル-パリへと旅発つ。

 依頼主のバルカンは爬虫類系の気持ち悪い粘着質な男。テルファー夫人は黒髪の妖艶な美女。セニサ兄弟は本好きが高じて書店経営に至ったような渋いおじいさん。ファルガスは、豪奢な洋館と共に朽ち果てたおじいさん。隠遁生活中。ケスラー男爵夫人は気高く融通きかなさそうな容貌。そして、謎の女-グリーン・アイズ-は神出鬼没。脚本もさることながら、脇役の人となりもうまい。

 「九つの扉」の挿絵が現存する3冊はそれぞれ違いがある。キーワードはLCF-ルシファー、堕天使-その恐ろしさはよくわからないが、キリスト教的には禁忌らしい。挿絵の違いが今イチわかりづらかったが細工としては上々。

 淡々と謎を解いていくストーリーに物足りなさは感じたが、細部にわたったしかけは上質だった。下手なご都合主義ではなく、きちんと理に叶っているあたり手間暇かけたんだなと納得。子どもだましではなく、大人な映画だなと感じた。だが、ラストはいただけなかった。さんざん気を持たせてその終わり?と納得がいかなかった。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ルームメイト

ルームメイト      ≪公開時コピー≫
     彼女が「私」になっていく!
     


       製作国:アメリカ
       製作年:1992年
       公開年:1993年

 【監督】   バーベット・シュローダー

 【製作】   バーベット・シュローダー

 【出演】   ブリジット・フォンダ (アリー)
         ジェニファー・ジェイソン・リー (ヘドラ)
         スティーヴン・ウェバー (サム)
         ピーター・フリードマン (グレアム)
         スティーヴン・トボロウスキー (ミッチェル)
         フランセス・ベイ
         レネ・エステヴェス

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   彼女が「私」になっていく様

 【鑑賞本数】  年間:36作目  通算:142作目


 【 感 想 】

 ルーム・メイト募集。その広告が引き金だった。主人公のアリソンはスタイル抜群。容姿端麗。仕事もできる非のうちどころのない女性。同居していた恋人のサムと喧嘩し、アパートから追い出してしまう気丈なところがあったり、一人で寂しくなったら深夜に上階の青年を訪れる身勝手な所があったり、男性から見れば魅力的なのかもしれないが、同性から見てわがままな人だと思った。

 同居人としてヘドラが現れるとアリソンが余計に隙のない美人に見えてくる。野暮ったい人が目の前にいて、親切に洋服や化粧や、その他諸々アドバイスする時、そこにどんな感情が起きるのか興味が沸く。他意はなくても、優越感は多少なりとも感じるのだろう。

 同居人が着々と自分に成り変っていく様は怖かった。全く同じ服や靴が増えていき、侵食されていくような得たいの知れない気持ち悪さは伝わってきた。それがどんどんエスカレートしていって、気持ち悪さから不気味さ、怖さに変わっていく様子は、背筋にゾクっときた。

 女は怖いとも言えるが、人間は怖いとあえて言いたい。何がきっかけでひずみができるかはわからない。ヘドラがゆがんでしまった経緯を知れば同情の余地はあるけれど、寄生する以外の生き方も十分にあったのではないかと思う。そういう生き方しかできないのはヘドラが悪いのだろうが、寂しくもある。

 アリソンも隙を見せたのが悪いのかと思う。都会で生きていくにはお人よしすぎだ。本人はそんなつもりは全くないだろうが、傍目に見て、傲慢な人間に見えなくもない。美しさと仕事とを持っていてひけらかして生きているわけではないが、他者への優しさは欠落していたのではないだろうか。その代償は大きすぎたけど、因果応報と思わなくもない。

 自分の感情もままならないのが人間で、人は孤独に耐えられない生き物であるのも真理。生きていくことは難しい。ルームメイトは極端すぎるが、身近にありそうな話ではある。それが怖い。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ギルバート・グレイプ

ギルバート・グレイプ      ≪公開時コピー≫
     あなたに会えてよかった。
     


       製作国:アメリカ
       製作年:1993年
       公開年:1994年

 【監督】   ラッセ・ハルストレム

 【製作】   メール・テパー
         ベルティル・オルソン
         デヴィッド・マタロン

 【出演】   ジョニー・デップ (ギルバート)
         ジュリエット・ルイス (ベッキー)
         メアリー・スティーンバージェン (ベティ)
         レオナルド・ディカプリオ (アーニー)
         ダーレン・ケイツ (ボニー)
         ローラ・ハリントン (エイミー)
         メアリー・ケイト・シェルハート (ベティー・カーヴァー)
         ジョン・C・ライリー
         クリスピン・グローヴァー
         ケヴィン・タイ

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   ディカプリオの演技。ジョニデの退廃的というか、荒廃加減

 【鑑賞本数】  年間:35作目  通算:141作目


 【 感 想 】

 舞台はアメリカ。アイオワ州エンドーラ。どがつく田舎で何もない町。毎日が同じ様な繰り返し、平和で刺激もない。そこで暮らすギルバートをはじめとしたグレイプ一家のちっぽけなお話。

 家族とは何かというのを考えさせられる。外側から見たら、すごくまともな家族に見えても、内実は違うこともありえる。仕事ばかりで、家庭をかえりみない旦那、愛情に飢えて不倫する妻、ただ、構って欲しい子ども。そうかと思えば夫を自殺で失い、ショックから立ち直れず、行き場のない感情を食べることでごまかしつづける母と知的障害を持った弟のためだけにつながっている家族もある。世間一般でいう愛に満ち溢れた家族は理想で幻想なのかもしれない。だけど、どんな形であれ家族は家族。でも、家族の誰かに甘えて寄りかかっているだけではいつか破綻をきたす。そんなことを思ってみる。

 ギルバートは旅するベッキーと知り合って心が少し変わりはじめる。ベッキーのように少ない荷物で目的地もなく旅をしたい。家族を捨てて自分のやりたいことをやりたい。そう思う心とそれを押しとめようとする心とで、押しつぶされそうになる姿が痛々しい。人生に「もし」はない。もし、弟がいなかったら。もし、父さんが生きていたら。そう思う心に蓋はできない。

 長生きできないと言われた弟は家族が支えたから、まだ、生きている。幸せの基準は人それぞれだが、貧しくても、問題が多くても、グレイプ家は幸せなのかもしれない。

 生きることを深く考えないように自分の事は後に回して、弟のことだけを考えるようにして平凡で退屈な毎日をやり過ごしているギルバート。ギルバートのように自分をごまかしている人間は多い。息苦しさややるさなさは誰もが抱いている。だけど、自分の主は自分。その気にさえなれば、どうにでもなる。何かを言い訳にして生きている限り人間が卑屈になる。でも、動き出せば必ず背中を押してくれる。そんな風に思えた。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ