ZeroCinema -30ページ目

トルク

トルク      ≪公開時コピー≫
     信じられないかもしれないが、
     これはバイクだ!!


       製作国:アメリカ
       製作年:2003年
       公開年:2004年

 【監督】   ジョセフ・カーン

 【製作】   ブラッド・ラフ
         ニール・H・モリッツ

 【出演】   マーティン・ヘンダーソン (ケイリー・フォード)
         アイス・キューブ (トレイ・ウォレス)
         モネット・メイザー (シェーン)
         ジェイ・ヘルナンデス (ダルトン)
         マックス・ビースレイ (ビッグD)
         マット・シュルツ (ヘンリー)
         アダム・スコット (マクファーソン)
         クリスティナ・ミリアン (ニナ)
         ウィル・ユン・リー (ヴァル)
         ジェイミー・プレスリー

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   カーアクション。

 【鑑賞本数】  年間:29作目  通算:190作目


 【 感 想 】

 友人が「好きだろう」と言って貸してくれた「トルク」。車とかバイクのアクション映画は好きだが、アクションシーンに力が入りすぎてストーリーがおざなりになることが多いのがとても残念。トルクも案の定だった。

 ストーリーは色々と突っ込み所満載だ。確かにバイクアクションシーンは見応えがあるが、それだけでしかない。バイク版「ワイルド・スピード」と言えば、想像がつくだろうか。窃盗から麻薬へ、警察をFBIに置き換えると「トルク」になるように思われる。話を複雑にしすぎてまとめきれなかった印象もある。

 バイク・ギャングの抗争、麻薬取引と売買、FBIとの追跡逃亡劇、恋人との和解。メッセージ性があるのか、見せ場の多いネタを選んだだけなのかを図りかねる。そもそもアクションと恋愛の相性は悪くはないが、方向性がかなり変な方向だったから恋愛部分に違和感を覚えた。

 監督のジョセフ・カーンはミュージックビデオがベースにある人らしく、プロモビデオらしい撮り方をしている。テンポはいいし、見せ方はうまいほうだと思う。ただ、ストーリー性と配役が今一いけていないのが残念である。

 主人公のケイリーに魅力を感じなかったのは個人的な好みの問題なのだろうか。トレイ演じるアイス・キューブ、ヘンリー演じるマット・シュルツは存在感があり、ケイリーを食っていたようにも見える。ケイリーは普通にどこにでもいそうな、育ちのよさそうな人。だから、主人公には力不足に見えたのかもしれない。カーアクション系の主人公はカリスマ性があるかなしかで、作品の出来、不出来が決まると勝手に思っているだけに、納得し難かった。

 深く考えなければそこそこ楽しめると思われる。ただ、ラストは「ワイルド・スピード」のパクりと思えるような展開で心底がっかり。極限速さを求めた割に全然早そうに見えない上に、デザインがダサい。あのバイク見た瞬間にヘナヘナ~と腰がくだけたのはここだけの話だ。



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ドラゴンハート

ドラゴンハート      ≪公開時コピー≫
     いま、伝説のドラゴンが甦る!
     


       製作国:アメリカ
       製作年:1996年
       公開年:1996年

 【監督】   ロブ・コーエン

 【製作】   ラファエラ・デ・ラウレンティス

 【出演】   デニス・クエイド (ボーエン)
         デヴィッド・シューリス (アイノン)
         ピート・ポスルスウェイト (ギルバート)
         ディナ・メイヤー (カーラ)
         ジュリー・クリスティ (アイリン女王)
         ジェイソン・アイザックス (フェルトン卿)
         ブライアン・トンプソン (ブロック)
         ショーン・コネリー (ドレイコ)

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   プライドというか矜持。

 【鑑賞本数】  年間:28作目  通算:189作目


 【 感 想 】

 中世物に興味はないがデニス・クエイドとショーン・コネリーが出ているので手にとってみた。中世代の考え方は嫌いではないことが判明。歴史と政治、戦争の組み合わせが苦手なようだ。

 悪政を行っていたフライン王は国民の反乱にあう。フライン王の息子アイノン王子はその様子を見、父王を助けるべく馳せ参じるが間に合わず父王は死亡。アイノン王子は瀕死の重体となる。「慈悲の心を持ち民衆を苦しめない事」を条件にドラゴンの心臓を半分わけてもらう。

 蛙の子は蛙。生き延びた王子はフライン王以上に悪政を行う。罪人をこき使い、虫けら同様に殺す。師でもあるボーエンはそんな王子を見てドラゴンのせいだと思い込み、ドラゴン退治にでる。愛弟子が道を誤った時に修正するのではなく、半ば八つ当たり気味にドラゴン退治にでるという行為にがっくりとくる。

 真の騎士道は若者に興味がないかもしれない。若いからこそ手に入れた王座に執着するし、悪事をそそのかす部下にただ翻弄されている王子。それを諫めることのできる人間は師だけだと思う。だが、王子がかなりのバカ王子なので見切りをつけたくなる気持ちもわからなくはない。

 騎士とドラゴンが友情めいたものを育んでいく過程や、虐げられている国民が反乱を起こすようになる過程は丁寧に描かれている。虐げられることに慣らされている民が立ち上がる姿は見応えがある。人は意志を持つ動物で、例え王であっても決して思い通りにはならない。そんなことを思って見る。

 師がよくても、弟子の心が曇っていればロクでもない人間にもなる。育て方半分、育ち方半分だとも思ってみる。騎士道は骨董品みたいな考え方かもしれないが、人として必要な心構えは含まれているようにも思える。貫くことは難しいけれど、高潔であるように努力する姿勢は、時代は違えども現代でも必要なのかもしれない。

 ドラゴンの迫力のなさには拍子抜けするが「誇り」について考えさせられる所もある。



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メリーに首ったけ

メリーに首ったけ      ≪公開時コピー≫
     エッチでビンビン!
     笑いすぎてイッちゃいます。


       製作国:アメリカ
       製作年:1998年
       公開年:1999年

 【監督】   ボビー・ファレリー
         ピーター・ファレリー

 【製作】   フランク・ベッダー
         マイケル・スタインバーグ
         チャールズ・B・ウェスラー
         ブラッドリー・トーマス

 【出演】   キャメロン・ディアス (メリー)
         マット・ディロン (ヒーリー)
         ベン・スティラー (テッド)
         リー・エヴァンス (タッカー)
         クリス・エリオット (ドム)
         リン・シェイ (マグダ)
         ジェフリー・タンバー
         W・アール・ブラウン (ウォーレン)
         ジョナサン・リッチマン
         キース・デヴィッド

 【Zero的評価】 50円

 【リピート率】  ★

 【見所】   「首ったけ」なメリーはそんなにいい女か?的なあたり。

 【鑑賞本数】  年間:27作目  通算:188作目


 【 感 想 】

 おバカなラブ・コメディと聞いていたが、本当にその通りだった。アホらしくて見ていて疲れた。ラブ・ロマンスもラブ・コメディも得意ではないので、多分、自ら二度目は見ないと思われる。

 タイトル通り“メリーに首ったけ”。メリーに関わる男が皆メリーにほれていくというのが今ひとつ非現実的だと思ったが、男目線で観ればメリーは出来すぎるくらいにキュートないい女かもしれない。

 例えるなら静ちゃんみたいなものだろう。よく考えると妙にドラえもんとキャラがかぶる。いい人なのだがドジで決められないテッド=のび太。保険調査員で手段を選ばないヒーリー=ジャイアン。両足が不自由な建築家タッカー=スネ夫。メリーの理想の男性像そのものなブレット=できすぎ君。テッドの友人ドムはさながらドラえもん。

 ツッコミたいところは山ほどある。一例を挙げれば、ヒーリー、テッドの収入源は?そうそうたやすく身分詐称できるものか?等。それをさておけば笑える・・・と思われる。ただし、かなり痛さのある笑いではある。テッドが特に想像すると痛々しいし、言動行動が痛々しい。その痛さに自分は耐えられなかった。

 耐えられなかったといえば、ヒーリーの悪徳ぶりにも耐えられなかった。手段を選ばなさすぎで、口八丁手八丁な所に嫌悪感を抱いた。多分、自分がメリーであれば騙されると思うのだけれど、第三者的に見て、誠実な人を装っている不誠実さと主体性のなさにむかついたのだと思われる。好きになった人の憧れや理想に近づこうと努力するのは人として当然の行為だろうけれど、自分を偽ってでもなりきる姿勢が人としてどうかと思う。女が男の言動に振り回されるのはよくあるストーリーだけれど、その逆という発想は皮肉が込められているのだろうか。

 女目線で観たメリーはいい年をして、夢みたいなことを語っているのだろうと思った。人から指摘されるまで自分にとってふさわしい男がわからないのもどうかと思う。



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リディック

リディック      ≪公開時コピー≫
     これが宿命なら、
     闘うしかない。


       製作国:アメリカ
       製作年:2004年
       公開年:2004年

 【監督】   デヴィッド・トゥーヒー

 【製作】   ヴィン・ディーゼル
         スコット・クルーフ

 【出演】   ヴィン・ディーゼル (リディック)
         ジュディ・デンチ (エアリオン)
         コルム・フィオール (ロード・マーシャル)
         タンディ・ニュートン (デイム・ヴァーコ)
         ニック・チンランド (トゥームズ)
         カール・アーバン (ヴァーコ司令官)
         ライナス・ローチ (ピュリファイア)
         アレクサ・ダヴァロス (キーラ)
         キース・デヴィッド (イマム)

 【Zero的評価】 50円

 【リピート率】  ★

 【見所】   オレ様なリディック。

 【鑑賞本数】  年間:26作目  通算:187作目


 【 感 想 】

 ピッチブラックの続編。公開当時「リディック最高!」「リディックかっこいい」という評判よさげなコメントを耳にしていたので楽しめるかと思いきや、何これ。金はかかっているけれど、全然意味がわからない。スター・ウォーズはじめとしたSF映画の二番煎じ。ピッチブラックの焼き直しにしか見えなかったり、ストーリーの整合性がとれていなかったりでがっかりした。なまじ、ピッチブラックが低予算のB級SFサスペンス映画の割には面白かっただけにがっくり度は二倍増し。

 世界観にすごく知恵とお金をかけているのは見える。惑星、宇宙船、建物。どれをとってもこだわりを感じるし、よくできている。その割にハイテク宇宙船なのにアナログ部分があったり、空力学を無視していたり、一昔前の想像の未来像みたいな非現実感が満々でそれはないだろうと思わずにいられない。

 前作に引き続いてリティックの凶悪さが全然伝わらない。いい人だと思った。凶暴ではあるが・・・。何故、全宇宙からお尋ね者となっているのか、ジャックがキーラと名乗りリディックを追っている理由、リディックがキーラに執着する理由。その辺が不明だった。

 孤高の一匹狼キャラに恋愛要素からませてもつまらない。一人で生きていられる人が女と出会って、愛することを知ったと言っても信憑性にかける。リディックは大儀を背負って、愛すること以上に重要な任務とか責任とかあるのだから、一人の女を守って、救い出すのは違うような気がする。人間臭さを出したいのかも知れないけれど、それをするにはキャラが違うように思える。

 悪と戦う人はまっすぐに悪にたちむかわないと面白くない。もう時代が絶対に違うから、女を守って悪にも勝つワンパターンな展開は飽きた。とはそのワンパターンを求めている人がいるから、こういう作品が作られるのだろうけれど・・・。それにしても、むやみやたらに3部構成にする最近の映画業界をどうにかして欲しい。



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ピンポン

ピンポン      ≪公開時コピー≫
     この星の1等賞になる!!
     


       製作国:日本
       製作年:2002年
       公開年:2002年

 【監督】   曽利文彦

 【出演】   窪塚洋介 (ペコ / 星野裕)
         ARATA (スマイル / 月本誠)
         サム・リー (チャイナ / 孔文革)
         中村獅童 (ドラゴン / 風間竜一)
         大倉孝二 (アクマ / 佐久間学)
         松尾スズキ (警官)
         荒川良々 (太田キャプテン)
         近藤公園 (多胡)
         平野貴大 (五味)
         翁華栄 (孔のコーチ)
         末満健一 (真田)
         三輪明日美 (ムー子 / アクマの彼女)
         津田寛治
         馬淵英里何
         山下真司
         石野真子
         夏木マリ (オババ)
         竹中直人 (小泉丈)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   笑わないから「スマイル」なARATAのクールさ。

 【鑑賞本数】  年間:25作目  通算:186作目


 【 感 想 】

 窪塚洋介が出演しているので敬遠していたのだが見てびっくり。純粋に楽しめた。卓球バカの話で恋愛とか浮ついた話のない青春スポ根モノ。純粋に何かを好きな気持ちを傍から見ているのは好きだ。

 どこか冷めたスマイルが個人的には好きだ。最後まで見てスマイルが冷めている理由がなんとなくわかった。多分、怖がりなのだろう。傷つくのが怖くて、変わるのが怖い。ずっとペコの影でペコに守られて、世間の汚いところを見ないで安全な場所にいたい。そんな風に思っているように思えた。

 その反面でいつまでもペコと一緒にいられないことや、絶対安全な場所などないことも知っている。だからそれを一々指摘するチャイナや小泉が疎ましくて仕方ないのだろう。そんなに繊細でこれからどうやって生きていくのだろうと心配になるけれど、人は代われる生き物でしっかりスマイルも強かに変わっていく。周りが思っているほどヤワではないらしい。

 甘やかしたり、守ってあげたりしているうちはお互いが楽で気持ちがいいけれど、本人の為にはこれっぽっちも役にたたない。それを小泉なりオババなりが気づかせようと仕向ける。結果として自発的に気がつくのだが、そういう大人が周囲にいるペコもスマイルも幸せな人だ。

 何かを好きでいる気持ちはものすごくエネルギ-がいる、今の日本、誘惑が多い。10代は移り気な年頃で、卓球で一等賞とるというペコも、卓球は死ぬまでの暇つぶしというスマイルもどちらも気持ちは100%絶対ではない。だけど、100%絶対であろうとする気持ちが10代特有の融通のなさと、頑固さとで、見ていてほほえましい。

 ドラゴンのように負けられなくて、苦しみながら卓球やっている人がいる。スマイルのようにどうでもいい人もいる。ペコのようにとんでもなく卓球愛している人がいる。どれがいいも悪いもない。ただ、好きで、楽しみながらやっているほうが、人生得した気分になる。そんなことを思ってみる。



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魔女の宅急便

魔女の宅急便      ≪公開時コピー≫
     おちこんだりしたけれど、
     私はげんきです


       製作国:日本
       製作年:1989年
       公開年:1989年

 【監督】   宮崎駿

 【製作】   徳間康快
         都築幹彦
         高木盛久

 【出演】   高山みなみ (キキ / ウルスラ)
         佐久間レイ (ジジ)
         戸田恵子 (おソノさん)
         山口勝平 (トンボ)
         加藤治子 (老婦人)
         関弘子 (バーサ(老女中)
         井上喜久子 (マキ / デザイナー)
         土井美加 (ケットの母(マキの姉)
         渕崎ゆり子 (ケット)
         浅井淑子 (ケットの祖母)
         土師孝也 (ケットの父親)
         西村知道 (時計番のおじさん)
         斎藤昌 (ドーラ婆さん)
         山寺宏一 (おソノさんの旦那)
         辻親八 (ホテルのフロント係)
         鍵本景子 (ケーキの少女)
         大塚明夫 (飛行船の船長)
         田口昂 (デッキブラシのおじさん)
         小林優子 (先輩魔女)
         坂本千夏 (赤ん坊)
         信沢三恵子 (コキリ / キキの母)
         三浦浩一 (オキノ / キキの父)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   おちこんだりしたけれど、私はげんきです。な所。

 【鑑賞本数】  年間:24作目  通算:185作目


 【 感 想 】

 思えば「魔女の宅急便」も古い映画。89年公開ということは16年前。さすがに映像技法に古さを感じるけれどストーリーは色あせない。

 魔女のキキが相棒の黒猫ジジをお供に修行に出る。キキが13歳の割にはすごくしっかりしている。特に電話の受け答えと人との接し方。13歳の幼さでこんなにしっかり受け答えできるだろうか。自分で稼いで生活しなければいけないと思ったらできるのかもしれない。

 魔女であることに誇りを持っているからしっかりするのかとも思う。13歳なりの悩みとか幼さとか感じられたけれど、ホントに13歳?とも思った。すごく大人びている。考えたら昔は15歳で元服して、一人前の人間として扱われた時代もある。そう考えたら今の子達は保護されすぎで、案外13歳ぐらいの年で突き放したほうがよいのかもしれない。

 オソノさんのような大人が手を貸したり、ウルスラのような年の離れた友達が助言したり、トンボのような男の子がいたり、そうやって世界観とか価値観を広げて人間に深みを増していくのだろう。

 キキはずるさがない。良くも悪くも真っ直ぐ。だから、周囲の人たちも手を貸したくなるのだろう。人として未熟な所はある。失敗もする。ドロドロした所もある。でも、拗ねた所がなく一生懸命だからほっとけない。自分にできることを手加減なしで精一杯やる。それは人としての基本姿勢。お金や見返りなしで条件反射的に行動できるキキはえらい。

 親の育て方6割、本人の育ち方4割ぐらいで人となりが形成されると思っている。13歳で修行に出るという習慣を古臭い時代錯誤なものと思っている母親。目の届くところにおいておきたいという気持ちと、修行にださなければいけない気持ちと葛藤はある。それでも「あなたならやれる。大丈夫。」という愛情や信頼の気持ちが言葉や仕草に滲み出ている。だからこそ、キキは修行に飛び出せたのだろうし、頑張ることができるのだろうと思ってみる。



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RONIN

RONIN      ≪公開時コピー≫
     ひとつのミッションのため、
     誇りも友情も捨てた・・・


       製作国:アメリカ
       製作年:1998年
       公開年:1999年

 【監督】   ジョン・フランケンハイマー

 【製作】   フランク・マンキューソ・Jr

 【出演】   ロバート・デ・ニーロ (サム)
         ジャン・レノ (ビンセント)
         ナターシャ・マケルホーン (ディアドラ)
         ステラン・スカルスガルド (グレゴー)
         ショーン・ビーン (スペンス)
         スキップ・サダス (ラリー)
         ジョナサン・プライス (シーマス)
         ミシェル・ロンズデール (ジャン=ピエール)
         カタリーナ・ヴィット (ナターシャ・キリロヴァ)
         フェオドール・アトキン (ミッキー)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   大人の友情

 【鑑賞本数】  年間:23作目  通算:184作目


 【 感 想 】

 派手さはないけれど手堅い印象が残る社会派アクション映画。フリーランス(と思われる)元スパイが金で雇われ、謎のアタッシュケースを奪う。とっかりがとっつきにくい印象はある。これから何がはじまるのかつかめない。

 社会派映画の難点は世界情勢を把握していないと難解だということ。オープニングのサムやビンセントが集合するバーがアイリッシュ・バーなのも、ディアドラがアイリッシュ訛りなのも、それがストーリーに絡むというのは見終わって、ややしばらくしてから気がついた。

 出自が不明な元スパイ達(テロリストだと勘違いしていた。)、アタッシュケースの中身、唐突に現れるロシア人、外交問題だと思われる会話、どれにもイマイチ反応しきれないところが悲しい。本来のストーリーは理解しきれなかったが、サムとビンセントの友情物語として見れば楽しめる。

 サムもビンセントも胡散臭さは五分五分で初めは互いに警戒している。だが、時がたつにつれ、信頼関係ができていく。その過程は見応えがあった。どちらも凄腕なのだが、どこにでもいそうな普通さを持ち合わせている。どこにでもいそうな人というのがポイントとなる。それが多分元スパイであることの意義なのであろう。

 寄せ集めのチームにありがちな裏切り行為があり、サムとビンセントはまんまとはめられる。それまでは金で雇われたただの実行部隊でしかなかった。だが、ケースを渡さなければ金をもらえないからか、元スパイの血が騒ぐのか、プライドが許さないのか、ケース奪取へ行動を移す。そこから、二人の間に信頼関係が生まれ、友情へとつながっていく。いい年をして友情というのも・・・と内心思ったが、大人の友情というのもいいものだ。

 ただ、サムとディアドラができてしまったのはイマイチ納得しがたかった。ロバート・デ・ニーロもジャン・レノも若くない分華やかさにはかける。派手なアクションもあるがストーリーで見せてくれる大人な作品。



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ロック・ユー!

ロック・ユー!      ≪公開時コピー≫
     決闘血が上がる。
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2001年
       公開年:2001年

 【監督】   ブライアン・ヘルゲランド

 【製作】   トッド・ブラック
         ブライアン・ヘルゲランド
         ティム・ヴァン・レリム

 【出演】   ヒース・レジャー (ウィリアム)
         マーク・アディ (ローランド)
         ルーファス・シーウェル (アダマー伯爵)
         シャニン・ソサモン (ジョスリン)
         ポール・ベタニー (チョーサー)
         アラン・テュディック (ワット)
         ローラ・フレイザー (ケイト)
         クリストファー・カザノフ (ジョン・サッチャー)
         ベレニス・ベジョー (クリスティアーナ)
         ジェームズ・ピュアフォイ (トーマス)
         ニック・ブリンブル

 【Zero的評価】 1000円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   中世とロックの絶妙な絡み具合

 【鑑賞本数】  年間:22作目  通算:183作目


 【 感 想 】

 QUEENの「WeWillRockYou」が使われているのは知っていた。それが中世の時代物とどう絡むのだと興味はあった。中世物といっても堅苦しい史実物ではなくて、むしろ、青春物で青臭さのある映画。

 DVDパッケージに「グラディエーター、パトリオットに続く興奮のスペクタクル・アクション!」とある。どちらも見ていないので比べることはできないが、スペクタルアクションは言いすぎだと思う。ジュースティング(馬上槍試合)は興奮する競技では決してない。

 ただ、もうひとつのキャッチコピー「階級なんてブチ壊せ!」は的を射ている。平民の子ウィリアムが身分を偽り、貴族になりすます。貴族になりたい。その一念を幼き日から胸に抱き、チャンスを狙っている。貴族としての優雅さはかけらもないが、精一杯貴族であろうとふるまう。その姿はさわやかである。ジョスリンという貴族の娘に一目ぼれして、彼女と知り合いになろう、仲良くなろうとジタバタする。手紙を送ったり、会おうとしたりする。高校生みたいな恋でほほえましい。

 ウィリアムはジョスリンを女性として純粋に愛している。ウィリアムの恋敵アダマー伯爵は自分の為にジョスリンを手にいれようとする。ジョスリンは本来であれば、家柄のことを考えればアダマー伯爵の元へ嫁ぐのがベストなのだろうが、自分の意思を貫き通す。ウィリアムもジョスリンも「階級なんてブチ壊せ!」街道を邁進している。歴史的事実に照らし合わせればありえないのだろうが、生き方としてはかっこいいと思う。

 血筋で身分が決まる制度はロクでもないと思う。実際に血筋は高潔であっても、中身は下劣な貴族は多くいたであろう。貴族よりも貴族らしく、出自は下劣だとしても心は高潔であろうとするウィリアムを見ていると応援したい気持ちになる。

 タイトルのロック・ユー!の通り、到る所でロックが使われているのだが効果的に使われており格好良くしあがっている。



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アンダーワールド

アンダーワールド      ≪公開時コピー≫
     この闘い、本能か 愛か――。
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2003年
       公開年:2003年

 【監督】   レン・ワイズマン

 【製作】   ゲイリー・ルチェッシ
         トム・ローゼンバーグ
         リチャード・S・ライト

 【出演】   ケイト・ベッキンセイル (セリーン)
         スコット・スピードマン (マイケル・コーヴィン)
         シェーン・ブローリー (クレイヴン)
         マイケル・シーン (ルシアン)
         ビル・ナイ (ビクター)
         アーウィン・レダー (シング)
         ソフィア・マイルズ (エリカ)
         ロビー・ギー (カーン)
         ウェントワース・ミラー (Dr.アダム)
         ケヴィン・グレイヴォー (レイズ)

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   ビクター復活のあたり

 【鑑賞本数】  年間:21作目  通算:182作目


 【 感 想 】

 吸血鬼(ヴァンパイア)VS狼男(ライカン)。この闘いはどうなのだ?!とは思う。ブレイド以降吸血鬼モノ、古典的モンスターモノを題材にした作品が急激に増えているのは気のせいだろうか。それはさておき。

 映画館で見たらもう少し楽しめたかもしれない。「アンダーワールド」というタイトル通り、アンダーグラウンド路線を行っている。そのせいで暗い。ストーリーがではなく。ストーリーもだが。映像が、全体のトーンが暗い。夜行性の吸血鬼が主役だから夜が必然と舞台の場となるのは仕方ないとしても暗い。結構、細部に変なこだわりが見え隠れしているのだが暗さでよくわからなくなってしまったのが残念である。

 セリーンが謎めいていて、美人で、一人で頑張って、勝手に自滅した感が否めない。マイケルを助けるセリーンがマトリックスのトリニティに見えなくもない。服が似ているせいも多少はあるだろうけれど、意識しているのだろうか。

 DVDのパッケージに「脳髄を刺激する新感覚ゴシック・サイバー・アクション」とあるが、どの辺がゴシックで、サイバーなのかが理解しがたい。アクションはわかるがアクションというにも物足りない。ビクター屋敷あたりがゴシック?サイバーはコンピューターの意味?!どの辺が?ビクター屋敷?微妙すぎる。

 ビクター復活周辺は映像的には好みのストリクゾーンどんぴしゃりではあった。でも、それだけだった。セリーンがビクター崇拝しているので、どれだけすごい人なのかと期待していたら、見た目はただのじじいで、中身は・・・。

 狼男(ライカン)と吸血鬼の確執をもう少し丁寧に掘り下げてくれるとよかったのかもしれない。惰性でお互いを憎みあっているのか、本能的に駆逐しようとしているのか。クレイヴンがビクター屋敷を守る経緯が判りにくい等。思う所が残る映画。

 ライカンの親玉、ルシアンがクレイヴンにむかって「いとこどの」と言うセリフが最後まで納得できなかった。



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モンスターズ・インク

モンスターズ・インク      ≪公開時コピー≫
     オレたちモンスター、恐がらせのプロ!
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2001年
       公開年:2002年

 【監督】   ピート・ドクター

 【製作】   ダーラ・K・アンダーソン

 【出演】   ジョン・グッドマン (ジェームズ・サリバン / サリー)
         ビリー・クリスタル (マイク・ワゾウスキー)
         メアリー・ギブス (ブー)
         ジェームズ・コバーン (ヘンリー・J・ウォーターヌース)
         スティーヴ・ブシェミ (ランドール・ボッグス)
         ジェニファー・ティリー (セリア)
         ボニー・ハント (フリント)
         ボブ・ピーターソン (ロズ)
         ジョン・ラッツェンバーガー (イエティ)
         フランク・オズ (ファンガス)
         ダニエル・ガーソン (ニードルマン&スミティ)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   「モンスターズ・インク」の工場内

 【鑑賞本数】  年間:20作目  通算:181作目


 【 感 想 】

 モンスターズ・インクという会社を実際の会社としてとらえて経営論的な見方をすると面白い。やり手の営業マンサリバン(サリー)。サリバンに後一歩追いつけない営業マン、ランドール。過去の偉業、栄光を背負って最近の若者はとぐちをこぼす二代目社長ウォーターヌース。経理もしくは総務のお局セリア。受付嬢にうつつをぬかすマイク。サリーに声をかけてもらって喜んでいる従業員とか妙に生々しくて面白い。意外とその辺にありそうな会社に見えてくる。

 モンスターで成り立つ世界があって電力等のエネルギー供給源が子どもたちの叫び声という着眼点は面白い。子どもはいつでもどこでも騒ぐし、わめくし、叫ぶし、無駄にエネルギーを放出している。その無駄なエネルギーを有効に使う発想の転換は中々できるものではない。

 そして、モンスターズ・インク(直訳したら怪物株式会社。ネーミングセンスがない。)に雇われているモンスターたちは個性豊かで人種(この場合モンスター種?)も様々で実際の社会で肌の色や文化の違いで争っているのがアホらしく思える。こういうセンスはブラック・ジョークなのだろうか。アメリカらしい発想だと思った。

 思うようにノルマ達成できず原因はモンスターにあるのか、人間の子どもにあるのか、どっちもどっちだと思うのだが、それを嘆く社長が二代目社長の典型的なスタイルで可笑しい。有能な営業マンがいても無能な社長であれば会社はつぶれる。

 時代の変化に鈍感で一つの成功例にしがみついて、同じような型にはめ込んでしまおうとする社長ウォーターヌースは愚かだ。だけど、実際にはそういう愚かしい社長が世間にはあふれている。できる人間のコピーを作っても仕方ない。それぞれの持ち味をうまくひきだすような教育をしなければならない。会社が変わる必要だってある。そして、何よりも「正義のない会社はのびない」この一言に尽きる。見方を変えれば、意外に奥の深い映画である。



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