アザーズ
≪公開時コピー≫あなたには見えるか。
「存在(アザーズ)」の秘密。
製作国:アメリカ/スペイン/フランス
製作年:2001年
公開年:2002年
【監督】 アレハンドロ・アメナバール
【製作】 フェルナンド・ボバイラ
ホセ・ルイス・クエルダ
パーク・サンミン
【出演】 ニコール・キッドマン (グレース)
フィオヌラ・フラナガン (ミセス・ミルズ)
クリストファー・エクルストン (チャールズ)
エレイン・キャシディ (リディア)
エリック・サイクス (ミスター・タトル)
アラキーナ・マン (アン)
ジェームズ・ベントレー (ニコラス)
ルネ・アシャーソン (老婆)
アレクサンダー・ヴィンス
キース・アレン
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★
【見所】 心理的にドキッとくる描写
【鑑賞本数】 年間:39作目 通算:200作目
【 感 想 】
ホラー映画は嫌いだと言いながら性懲りもなく手にとったアザーズ。すごく正当な心理ホラーで作りは地味でシンプルなくせに怖さは並大抵のものではなくて寿命が縮んだ。
ゴシック・ホラーと位置づけられていて、こういうのを言うのかと納得。古典的というか、オールドスタンダードな印象は受けた。時代、場所、建物。どれも緻密に計画された設定。その上、キャスティングがそれぞれの役をしっかりおさえていて、映画そのものがものすごく計算されている。計画的犯行で、しつこいようだが怖かった。
ストーリーにふれるとネタがばれてしまうのであまり多くを語らないでおこう。
ニコール・キッドマン演じるグレース。夫・チャールズを出兵しており、日光アレルギーの娘アンと息子ニコラスを女手一つで育て、屋敷を守っている。子どもたちの為に屋敷はいつも厚くて重いカーテンで閉ざされている。
母で、教師で、父。一人で色々なものを抱え込んでいる。気丈にふるまい、いつも背筋が伸び、凛としていて勇ましい。でも、気丈にふるまいすぎて、はりつめた糸がいつか切れるのではないかとハラハラする。いつもギリギリの所にいて、一歩間違えれば何もかもを壊してしまう危うさがある。その様はニコール・キッドマンの風貌とマッチして怖いぐらいにリアルだった。
子どもたちがグレースにおびえていて、甘えたいのに甘えきれない姿が可哀想だった。自分たちの体質で多くのことを制限されて、不便で不自由な思いを強いられて、怒りとか不満をぶつけることも満足にできず、息がつまる生活を強いられる。そういう状況も可哀想だとは思うが、絶対である母親に甘えられないのは可哀想だ。
1945年。そういう時代的な背景が閉塞的にさせたのかもしれないが、古い屋敷でしきたりと宗教を重んじて、ストイックな生活が自分達を追い詰めていく。その様子が息苦しかった。人が壊れていく様を見せられた気分で、救いようのない気分になった。
プラトーン
≪公開時コピー≫戦争で傷つくのは、いつも青春
製作国:アメリカ
製作年:1986年
公開年:1987年
【監督】 オリヴァー・ストーン
【製作】 アーノルド・コペルソン
【出演】 チャーリー・シーン (クリス・テイラー)
トム・ベレンジャー (バーンズ軍曹)
ウィレム・デフォー (エリアス軍曹)
ケヴィン・ディロン (バニー)
フォレスト・ウィッテカー (ビッグ・ハロルド)
フランチェスコ・クイン (ラー)
ジョン・C・マッギンレー (オニール軍曹)
キース・デヴィッド
デイル・ダイ (ハリス大尉)
ジョニー・デップ (ラーナー)
リチャード・エドソン
【Zero的評価】 50円
【リピート率】 ★
【見所】 侠気と狂気。
【鑑賞本数】 年間:38作目 通算:199作目
【 感 想 】
戦争映画史に名を残す映画の一つにプラトーンは間違いなく入るのであろう。リアルさを追求し、事実に基づき、アメリカに衝撃を与えた作品。しかし、この映画が高い評価を得る理由がわからない。リアルなのかもしれない。意味もわからず上に言われた通りに前線に行き、ベトナム兵と戦う。
戦争映画は全般何を伝えたいのか、その真意をはかりかねて、いつも釈然としない。史実としての記録なのか、罪滅ぼしか。言い訳か。実際に起きた戦争を映画にする意義がよくわからない。アメリカ史上最悪の戦争、ベトナム戦争。経済的にも、人の心にも傷を残した。ベトナム戦争のきっかけがよくわからないから、余計に何だろうこの映画と思ってしまうのかもしれない。
罪も力もないベトナム人殺して、ベトコン基地をつぶしたと本当に報告していたのであれば、それは戦争ではなく殺戮だ。だけど、戦争なんて案外そんなものなのかもしれない。だから、アメリカ史上最悪の戦争なのかもしれない。
クリスがベトナム行きを志願したのは甘い考えで、偽善行為にも思える。マイノリティや貧しいものたちばかりが徴兵されていくことに疑問を感じて志願する。実際に足を踏み入れた戦場は想像以上にひどい代物で帰る日を心待ちにする。そういう甘さがWASPらしいなと思ってみる。
映像で観ていたら帰りたい気持ちはわかる。新兵など人扱いされず、奴隷のように上官にこき使われ、慣れない土地に苦しむ。一日も早くここを出たい。そう思うことはひどく自然なことのように思える。
だが、戦場にしか行き場所のない人間がいて、帰っても居場所のない人間がいる。むしろ、この戦争はチャンスで死にたくはないが、死ぬならそれはそれで仕方がないと思っている人間もいる。そういう人間の存在をさておき、半端な青臭い正義感で出兵する。遊びに行くのとは訳が違って、死ぬか生きるかの瀬戸際に軽い考えで行くと、周りの士気をさげかねないと思ってみる。
アルマゲドン
≪公開時コピー≫終結せよ、
その日は必ずやってくる。
製作国:アメリカ
製作年:1998年
公開年:1998年
【監督】 マイケル・ベイ
【製作】 ジェリー・ブラッカイマー
ゲイル・アン・ハード
マイケル・ベイ
【出演】 ブルース・ウィリス (ハリー・スタンパー / F)
ベン・アフレック (A・J・フロスト / I)
リヴ・タイラー (グレイス・スタンパー)
ウィル・パットン (チック・チャプル / F)
スティーヴ・ブシェミ (ロックハウンド / F)
ピーター・ストーメア (レブ・アンドロポフ)
キース・デヴィッド (キムジー将軍)
ウィリアム・フィクトナー (シャープ大佐 / F)
マイケル・クラーク・ダンカン (ジェイティス・ベアー / I)
オーウェン・ウィルソン (オスカー・チョイ / I)
ビリー・ボブ・ソーントン (ダン・トルーマン)
クリス・エリス (ウォルター・クラーク)
ジェイソン・アイザックス (ロナルド・クインシー)
ケン・ハドソン・キャンベル (マックス / F)
ジェシカ・スティーン (J・ワッツ副操縦士 / F)
グレイソン・マッコーチ (グルーバー / F)
クラーク・ブローリー (ヌーナン / I)
アンソニー・ギデラ (タッカー副操縦士 / I)
グレッグ・コリンズ (ハルセイ / I)
マーシャル・R・ティーグ (デイヴィス大佐 / I)
ウド・キア
【Zero的評価】 1800円
【リピート率】 ★★★★★
【見所】 アポロ1号の記念碑の下での会話と、月の裏で交信が途絶えるあたり。
【鑑賞本数】 年間:37作目 通算:198作目
【 感 想 】
二回目のアルマゲドン。アルマゲドンに限らずだが、アメリカ製作の地球滅亡系パニック映画はあまり好きになれない。大国であるアメリカ特有の「地球を救うのは俺たちアメリカだ。俺たちには力も知恵もある」という態度が好きになれない。それにも関わらず、涙は止まらなかった。
ハリーとグレイスがアポロ1号の記念碑の下で会話しているシーンがある。ハリーは死の覚悟を決め、不甲斐ない父であったこと、A.J.を巻き添えにしたことを詫び、ここまで育ったことへの感謝を口にする。
それはしかるべき教育をほどこし、女の子らしく育てるべきところを自分の都合で石油採掘の現場に同行させ、荒くれ男どもと共に暮らし、父親らしいこともせず仕事のパートナーとして育ててしまったことに対する悔恨であり詫びであり、そして、感謝の言葉だ。
だが、それに対してグレイスが口にしたのは「これっきりじゃない。必ず生きて帰ってきて」という言葉である。ハリーよりも遙に強い言葉。ハリーとグレイスの関係は普通の父娘とは違うが強い絆で結ばれている。それがうらやましくもあり、今たたされている状況を考えると切なくて涙がこぼれる。
そして、今起きている惨事とは対照的に青く澄みきった空があまりにも平和すぎて、その上、アポロ1号が飛び立った時の感動とハリーが宇宙へ行かなくてはならない事情とがあまりにも対象すぎる。グレイスや地球上の人類を助ける希望となって旅立たなくてはならない事実が苦しい。
宇宙と地球と果てしない距離があるにも関わらず、次第に心を交わしていくハリーとトルーマンのやりとりに心打たれた。ハリーは「俺を信じろ。」と口にする。今までの経験が自信となって、失敗しないと確信しているハリーは傲慢にも見えるが男らしい。宇宙に行きたかったトルーマンを思ってハリーがとる行動がありきたりだが、死ぬしかないのに、それでも人を思いやる心を持っている。その姿はかっこよかった。
ノイズ
≪公開時コピー≫空白の2分間。
製作国:アメリカ
製作年:1999年
公開年:2000年
【監督】 ランド・ラヴィッチ
【製作】 アンドリュー・ラザー
【出演】 ジョニー・デップ (スペンサー)
シャーリーズ・セロン (ジリアン)
ニック・カサヴェテス (アレックス)
ジョー・モートン (シャーマン)
クレア・デュヴァル (ナン)
サマンサ・エッガー
ドナ・マーフィ
ゲイリー・グラッブス
ブレア・ブラウン
トム・ヌーナン
ドーン・ロンドン
【Zero的評価】 200円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 宇宙からの帰還前と後のスペンサーの二重人格っぷり
【鑑賞本数】 年間:36作目 通算:197作目
【 感 想 】
今まで見たジョニー・デップ作品の中では一番顔と性格は好きだ。宇宙に行く前の子どもっぽさの残る愛妻家のジョニー・デップも捨て難いけれど、宇宙から帰ってきてからのクールなエリート会社員のほうが好きだ。目が据わっていてかっこいい。
それほど怖くないと聞いていたが、途中でオチがわかってしまって、そこからは普通に見られたけど、結構怖かった。こういう心理的にぞくっとくるのは怖いけれど好きだ。
宇宙の、本当の暗闇の中で更新が一瞬といえども途絶えて静寂に包まれた時、何を思うだろう。孤独とか無力とか、それとも家族とか、あるいは死とか。スペンサーが全てから切り離された時に思ったことを話している時の顔とか声とか、表情とか仕草とかにうっとりした。スペンサーになら犯されてもよいと思ったのは内緒の話だ。
SFサスペンス。要所、要所にちりばめられた断片さえ見逃さずにいれば、途中でオチがわかる。そういう作り方がB級っぽくチープで残念に思ったが、わかってからラストに行くまで一気にことが進むスピード加減は嫌いじゃない。
ジリアンが凛としていて、きれいで、だから、起きている事を思うと余計に痛々しい。子どもができて、嬉しい気持ちとお腹の子が得体の知れないものとわかっておびえる気持ちと、このまま産んではいけないと思う気持ちと、それでも授かった命を粗末にできない気持ちとどれも人として持ち合わせる気持ちでだからこそ見ていて痛い気持ちが飛んできて切なくなった。母は強しとはよく言うが、あながち間違いではないのかもしれない。
宇宙に行く前のスペンサーとジリアンは見ていてうっとうしくなるくらいに、仲睦まじい夫婦で、うらやましいぐらいだ。それが、宇宙で何かが起こって、スペンサーが変わっていく。愛する人を信用したくても、信用できなくなることほど悲しいことはない。一人で苦しむジリアンと何かが変わったスペンサーと壊れていく何かが痛くて悲しい。
ヴァニシング・チェイス
≪公開時コピー≫製作国:アメリカ
製作年:2001年
公開年:未公開
【監督】 リー・デイヴィス
【製作】 スパイク・リー
サム・キット
【出演】 ダニー・グローヴァー (ハーシー)
パム・グリア (ジョージ)
ミシェル・ロドリゲス (サルガド)
SergejTrifunovic (ラシャ)
Arjung Awtramani (ヘンリー)
Eric Chan (シン)
サリタ・チョードリー
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 微妙な接点でつながる3人のドライバーたち。
【鑑賞本数】 年間:35作目 通算:196作目
【 感 想 】
日本未公開でかなりB級の雰囲気が匂っていたが、低予算なだけの映画で結構しっかりした作りの映画だった。午前3時。人種も年齢も違う3人のタクシー・ドライバーの話。夜でも朝でもない変な時間に起きるいくつもの事件が、ドライバー達と絡みあって、全体的にヒューマンドラマ仕立てになっている。
ミシェルは相変わらず不機嫌で“怒りんぼ”と呼ばれている。女だてらにタクシー・ドライバーをやっているのがらしくもある。女だけど、女であることを武器にして生活はしない。柄の悪い客にからかわれて怯えている様を見せないようにこらえている様子が、ミシェル本人の持っている気の強さとサルガドという役柄とあっている。
ダニー・グローヴァー演じるハーシーは面倒見がいい、人がいい。そういういい人で、いい人ゆえにどっちつかずで煮え切らない。彼女が苛々する気持ちはわかる。ハーシーはハーシーなりに、ジョージを大切にしているし、愛してもいる。そういう不器用さがダニー・グローヴァーらしいとも思う。
ジョージは下町の小さいカフェのウェイトレス。パム・グリアーは生活臭漂っている、ちょっと疲れた色っぽい役が似合う。カフェで何かを書き付けていたドラクロワを語る男がハーシーとジョージの間を取り持っていて、にやりとさせられる。
パキスタン人のラシャがサルガドとハーシーにむかって「黒人とプエルトリカンは銃を持っていて危険だから乗せない」と暴言を吐いて「何?!」とつっこまれるのが好きなシーン。そういうアメリカンジョークは好きだ。
人種も性別も年も違う3人が同じ時間帯で働いている。それだけの接点で、3人それぞれ夜明けとともに、昨日と違う道を歩いている。サルガドの道だけがトホホな感じだったが・・・。貧しくて、明るい話も楽しい話もなく、明るい未来とか、希望とか全然見出せないような町だけど、皆それぞれが精一杯生きていて、いい顔していて、人がいる映画だと思った。
ジャック
≪公開時コピー≫人生最大の冒険に
旅立とうとしている…。
製作国:アメリカ
製作年:1996年
公開年:1997年
【監督】 フランシス・フォード・コッポラ
【製作】 リカルド・メストレス
フレッド・フックス
フランシス・フォード・コッポラ
【出演】 ロビン・ウィリアムズ (ジャック)
ダイアン・レイン (カレン)
ブライアン・カーウィン (ブライアン)
ジェニファー・ロペス (マルケス先生)
ビル・コスビー (ウッドラフ先生)
アダム・ゾロティン (ルイ)
フラン・ドレシャー
マイケル・マッキーン
アシュリー・ローレン
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★
【見所】 ジャックのけなげさと、カレンの姿勢。
【鑑賞本数】 年間:34作目 通算:195作目
【 感 想 】
一時「ジャック」とか「ビック」とか、子どもの心を持った大人系の映画がはやった。あきらかに判りやすすぎるヒューマンドラマがもてはやされた。それはさておき。
ロビン・ウィリアムズはただ者ではないとしみじみと思った。人の4倍の速さで生きるジャック。中身は10歳でも外見は40歳。学校に通うようになって、友達ができて、子どもらしく楽しんでいる。でも、死ぬことを考えたり、心配する親を思ったり、フツーではない子どもを演じている。体は充分すぎるほど大人なのに、中身は子どもで無邪気。それを40過ぎの大人が演じているのは心底すごいことだと思う。
ストーリーは展開が簡単に想像できるようなシンプルな作り。ジャックが学校に行くことで、いじめられたり、親友といえる友達ができたりする。そういうありきたりで真新しいものも何もないが目が離せない。それはやっぱりロビン・ウィリアムズの魅力なのかと思ってみる。
ジャックが「将来何になりたい」という課題をだされ、20歳の時に自分は80歳と考えてしまう姿に胸がしめつけられる。10歳とか11歳とか、無邪気で、毎日が楽しいはずなのに、死を考えたり、体力的なことを考えたり、制限される先のことを思う姿は正直痛々しい。
その上、両親も見ていて痛々しかった。複雑な心境は想像の範囲だけど判らなくもない。自分たちより先に死ぬかもしれない不安や中身と外見のギャップ。なぜ、自分の子どもだけが…と思う気持ち。それらの諸々の葛藤をこらえて気丈にふるまう母親の姿はすごいと思う。どんな姿かたちであれ、子どもを愛する事をやめない姿勢は当然のことなのだろうがすごい。
ジャックも両親も、すごく前向きに生きている。時には後ろを向くこともあるのだけど、ジャックや両親、家庭教師、学校の先生、ジャックの友達、色んな人に助けられて前を向いて歩いている。そういう環境を作ることは容易ではないから、ただ、ただ、すごいと思う。
デイ・アフター・トゥモロー
≪公開時コピー≫あなたはその時どこにいますか?
製作国:アメリカ
製作年:2004年
公開年:2004年
【監督】 ローランド・エメリッヒ
【製作】 ローランド・エメリッヒ
マーク・ゴードン
【出演】 デニス・クエイド (ジャック・ホール)
ジェイク・ギレンホール (サム・ホール)
イアン・ホルム (ラプソン教授)
エミー・ロッサム (ローラ)
ジェイ・O・サンダース (フランク)
セーラ・ウォード (ルーシー)
アージェイ・スミス (ブライアン)
タムリン・トミタ (ジャネット)
オースティン・ニコルズ (J・D)
ダッシュ・ミホク (ジェイソン)
カール・アラッキ
ケネス・ウェルシュ (副大統領)
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 色んな愛の形と、あきらめない不屈の精神。
【鑑賞本数】 年間:33作目 通算:194作目
【 感 想 】
ざっと流し見したことがあるのでストーリーはおおよそ知っていた。パニック系の映画は嫌いではないけれど、アメリカが世界を救うというストーリー展開には正直うんざりする。俺様も度がすぎると嫌われるよと思う。それはさておき。
第二の氷河期到来は可能性としてはある。生々しく想像するとぞっとする。氷河期よりも砂漠化の深刻ではある。地球温暖化による海水上昇も捨て置けないと思う。決して映画の中の世界だと他人事の顔はできない。それもそれとして。
デニス・クエイド演じるジャック。気象学者。仮定が現実問題となり、真っ直ぐに何をすべきかを考える頭のよさと行動力はかっこいい。その上、息子を迎えに行くと約束して行動に移す姿もかっこいい。例え仕事を最優先し、家に寄り付かない人であってもかっこよく見える。多分、家庭を顧みないわけではなく、あくまでも仕事は仕事で責任を全うする姿がかっこいいのだと思われる。
そういう父親の姿を見ているから、息子のサムもかっこいいのだと思う。父親を信じ、自分にできるベストを尽くす姿は素直にかっこいいと思った。若干、暖炉の火ごときでマイナス何十度という寒気をしのげることができるのかと思ったが・・・。
好きな女の子と一緒にいたいがためにクイズ大会にでて、そこで災難に見舞われて、これは吊り橋現象で急接近しちゃうありきたりなパニック系ラブロマンスかと思ったら、意外にファミリードラマで作りとしては嫌いではない。
例え、家に常駐していなくても信頼関係は築けるとか、母親の人となりもしっかりとしていて、理想的な親子関係を築いている。お互いが依存するのではなく、自立している家族のあり方にできすぎとも思うが、だからこそストーリーとして成立するのかとも思う。こういう状況下においこまれた時にジャックやサムのように冷静に行動できる人間でありたとそう思う。当たり前のことを当たり前にできる人間でありたいとも思う。
ショコラ
≪公開時コピー≫おいしい幸せ、
召し上がれ
製作国:アメリカ
製作年:2000年
公開年:2001年
【監督】 ラッセ・ハルストレム
【製作】 デヴィッド・ブラウン
キット・ゴールデン
レスリー・ホレラン
【出演】 ジュリエット・ビノシュ (ヴィアンヌ)
ヴィクトワール・ティヴィソル (アヌーク)
ジョニー・デップ (ルー)
アルフレッド・モリナ (レノ伯爵)
ヒュー・オコナー
レナ・オリン (ジョゼフィーヌ)
ピーター・ストーメア
ジュディ・デンチ (アルマンド)
キャリー=アン・モス
レスリー・キャロン
ジョン・ウッド
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 ショコラのおいしそうなところ。
【鑑賞本数】 年間:32作目 通算:193作目
【 感 想 】
ショコラというタイトル通りの甘ったるいヒューマンドラマで手元にチョコレートがあると、尚よいと思われる。ファンタジーっぽいテイストで優しい気持ちになれる。
ヴィアンヌとアヌーク母娘が引っ越してくる所から始まる「ショコラ」。貴族の村長が村を牛耳っている保守的で閉鎖的な村。そこにチョコレート屋をオープンさせる。ヴィアンヌが一体どんなつもりで来て、店を開くようになったか。その真意は掴みきれないが、ロマの末裔らしいから生まれついた運命のようなものなのだろう。あるいは使命感めいた何かがあるのかもしれない。いずれにしろ、さすらう身には色々なことがある。
最も多いのは嫌がらせ。ヴィアンヌ、アヌーク共に嫌がらせを受ける。嫌がらせをする気持ちはわからなくはない。外から人が来ることによって変わることを極端に嫌う人たちがいる。伝統や習慣にがんじがらめになって変化を恐れる。そういう考え方も確かにある。だが、人は変わる流動的な生き物だから、ヴィアンヌの影響はじわじわと村に浸透していく。それを許せぬ村長は、ヴィアンヌに関わることを村人に禁じる。そのことを知ったヴィアンヌは村人を責めるではなく、真っ直ぐに村長の所へ怒りをぶつける。直談判をすること自体、余所者にはしにくいが、それをするヴィアンヌの姿がまぶしい。
ヴィアンヌが関わったことで、村が変わっていく。前向きに、変わることを恐れず、その過程が丁寧に描かれていて、優しさとか勇気とかそういったエネルギーをわけてもらったような気持ちになる。
人は一人では生きていけない生き物。でも、人は人を殺すし、傷つける。だが、傷つくことを恐れて、自分の殻に閉じこもっても何も変わらない。変わることを恐れない気持ちと人を信じる気持ちがあって、はじめて人は人間になるのかなと思ってみる。結局、自分を縛るものは親でも村長でも、何でもなく、自分自身なのだと、そんな当たり前のことを思ってみる。
スウィングガールズ
≪公開時コピー≫ジャズやるべ♪
製作国:日本
製作年:2004年
公開年:2004年
【監督】 矢口史靖
【製作】 亀山千広
島谷能成
森隆一
【出演】 上野樹里 (鈴木友子・テナーサックス)
貫地谷しほり (斉藤良江・トランペット)
本仮屋ユイカ (関口香織・トロンボーン)
豊島由佳梨 (田中直美・ドラム)
平岡祐太 (中村拓雄・ピアノ)
あすか (久保千佳・アルトサックス)
中村知世 (岡村恵子・アルトサックス)
根本直枝 (大津明美・テナーサックス)
松田まどか (清水弓子・バリトンサックス)
水田芙美子 (山本由香・ベース)
関根香菜 (渡辺弘美・ギター)
辰巳奈都子 (小林陽子・トロンボーン)
中沢なつき (木下美保・トロンボーン)
前原絵理 (吉田加世・トロンボーン)
長嶋美紗 (宮崎美郷・トランペット)
あべなぎさ (下田玲子・トランペット)
金崎睦美 (石川理絵・トランペット)
竹中直人 (小澤忠彦 / 数学教師)
白石美帆 (伊丹弥生 / 音楽教師)
小日向文世 (鈴木泰三 / 友子の父)
渡辺えり子 (鈴木早苗 / 友子の母)
谷啓 (森下 / 音楽の先生)
金子莉奈 (鈴木亜紀 / 友子の妹)
桜むつ子 (鈴木みえ / 友子の祖母)
眞島秀和 (高志 / 自動車工場の工員)
三上真史 (雄介 / 自動車工場の工員)
福士誠治 (井上 / 野球部3年)
高橋一生 (部長 / 吹奏楽部の男子生徒)
田中要次 (パチンコ店の店長)
徳井優 (カラオケボックスの店員)
木野花 (スーパーフロアの主任)
大倉孝二 (スーパーフロアのチーフ)
谷本和優 (聡 / 音楽教室の生徒)
【Zero的評価】 200円
【リピート率】 ★★★
【見所】 スウィング!スウィング~!
【鑑賞本数】 年間:31作目 通算:192作目
【 感 想 】
吹奏楽部が題材の作品は昔とった杵柄で血が騒ぐ。だから、あえて近づかないよう心がけていたが見てしまった。素直に面白いと思った。邦画も年々レベルは向上している。一昔前だったら、邦画の青春映画は小っ恥ずかしくて見るに耐えられないものが多かったが、最近は見られるようになった。察するに自力でやるようになったからかもしれない。自前で努力して、下手でも本人が頑張っているから、日本人特有の見守るような気持ちで見ることができるのかと思ってみる。
「ジャズやるべ。」何故、ジャズで、東北なのだと思ってみる。秋田ではないが、東北出身の元ブラスバンド部員としては忘れていた思い出が…。本当になまっていたから、友子たちを見ていると懐かしさ半分、恥ずかしさ半分な気分になる。そんな個人的な昔話はさておき。
適当に生きて、適当に毎日を過ごしている友子たちが、楽器に興味を持ち、ジャズにのめり込んでいく過程は応援するような気持ちで見ていた。吹奏楽というきっかけがあって、ジャズにはまっていく様子の仕掛けがうまいと心底思った。さすが、「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督だけある。
ただ、ツッコミたい所は山ほどある。前半部分は特に楽器が吹ける、吹けないの前に曲を頭に入れようとか、パーツ、パーツであわせて曲を仕上げようよとか、思った。それは多分、吹奏楽部に所属していたベースがあるから思うことなのかもしれない。
友子たちが楽器を手に入れて、それなりに演奏ができるようになる過程は割と丁寧に掘り下げられていたのだが、それ以外の子たちの練習風景が少なくて、友子たちと突然合流して、演奏しはじめた時にはがっかりとした。美味しい所どりしているようで、残念だったけれど、青春映画としては大変よく頑張りました二重丸だと思われる。
竹中直人演じる小澤先生のうすら気持ち悪い部分がよくいる教師らしくておかしかったけれど、役柄がマンネリ化しているのが残念だ。
シークレット・ウィンドウ
≪公開時コピー≫なぜ追われる、
なぜ終われない。
製作国:アメリカ
製作年:2004年
公開年:2004年
【監督】 デヴィッド・コープ
【製作】 ギャヴィン・ポローン
【出演】 ジョニー・デップ (モート・レイニー)
ジョン・タートゥーロ (ジョン・シューター)
マリア・ベロ (エイミー)
ティモシー・ハットン (テッド)
チャールズ・ダットン
レン・キャリオー
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★
【見所】 シューター…。
【鑑賞本数】 年間:30作目 通算:191作目
【 感 想 】
S・キング原作でその上、ジョニー・デップ主演なので、さぞかし面白いだろうと思って期待したが、ガックリ。途中でオチがわかってしまって、トホホのホ~。感想書きたくてもネタバレになるからうかつに書けない。差しさわりのない所を書いてみる。
ジョニー・デップのイメージとして「うだつのあがらない男」がないのかもしれない。本能的にだらしない男が苦手なのかもしれない。数ある映画のキャラクターの中で、モート・レイニーは一番好きになれなかった。変人役が多いけれど、変人の癖にやり手だったり、凄腕だったりするから、売れない作家がイマイチだったのかもしれない。今までの役柄の中では一番生モノっぽかったけれど好みではない。
注意して見ていればラストが容易に想像できるストーリー展開は作為的なのか偶然なのか図りかねるが、どちらにしろお粗末ではある。サスペンスの割にはモートがドジで、そこで笑いとりにいってどうするとツッコみたい箇所が何箇所かある。
英語は話せないし聞き取りもできないので、何とも言いがたいが、シューターの話し方はシューター特有のものなのか。それともミシシッピ訛りがあるのだろうか。シューターの存在は不気味だが、話し方、モートへの絡み方が不気味さを二倍増しにしている気がする。得体が知れないことも怖いが、同性のストーカーも怖いと見当違いなことを思ってみる。
個人的に唯一好きなシーンがエイミーの彼氏テッドとモートとの会話で「テディ」「モーティ」と呼び合うところ。モートが嫌味と皮肉と諸々こめて「テディ」と呼ぶ。確かにテッドは熊っぽい。それに対して「モーティ」と切り返すテッドがただのイヤなヤツと思っていただけに、意外と冷静でユーモアのある男なんだと感心した。だが、「エイミーを守れるのは俺だけだ」的な態度を取るテッドも好きになれない。元の元の大元は不倫だから、そこで俺のエイミーというのはどうなのだろうと思ってみる。
