ZeroCinema -23ページ目

アイアン・ジャイアント

アイアン・ジャイアント      ≪公開時コピー≫
     約束して、
     僕のことずっと忘れないって。


       製作国:アメリカ
       製作年:1999年
       公開年:2000年

 【監督】   ブラッド・バード

 【製作】   アリソン・アベイト

 【出演】   ジェニファー・アニストン (アニー・ヒューズ)
         ハリー・コニック・Jr (ディーン・マッコーピン)
         ヴィン・ディーゼル (アイアン・ジャイアント)
         イーライ・マリエンタール (ホーガース・ヒューズ)
         ジェームズ・ギャモン (マーブ/フロイド)
         クリストファー・マクドナルド (ケント・マンズリー)
         M・エメット・ウォルシュ (アール・スタッツ)
         ジョン・マホーニー (ローガード司令官)
         クロリス・リーチマン (リンリー夫人)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   僕だけのロボット♪

 【鑑賞本数】  年間:99作目  通算:260作目


 【 感 想 】

 はじめからたいして期待せずに観たので可もなく不可もなく、アメリカらしい大ぶりなアニメだ。社会問題と娯楽性をバランスよく作り上げた脚本のセンスは悪くない。

 アニーとホーガースは母一人、子一人。アニーはウェイトレスをしながら、ホーガースを育てるシングル・マザー。ホーガースに充分かまってやれない後ろめたさを抱えながら、生活の為に働く。よくあるアメリカのシングル・マザー像。

 ホーガースは寂しさを隠し切れない。僕だけの何かがほしいと強く願っている。どこか夢見がちな少年。そこに現れたのは鉄を食べるロボット。アイアン・ジャイアント。まさしく。僕だけのロボット。

 アイアン・ジャイアントは地球に墜落した時に記憶を失ったらしく赤ん坊同然で、ホーガースは喜んで言葉を教え、世話を焼き、一緒に遊ぶ。誰よりも何よりも大きく頼もしい僕だけのロボットを手に入れたホーガースは浮かれっぱなしである。

 スクラップ屋のディーンはそんなホーガースを弟のような、子どものような気分で傍観している。どこかホーガースと同じような寂しさや孤独を共感した部分もあるのだろう。男だけの秘密を共有した男と少年の友情。使い古されてはいるが、悪くはない。

 政府役人ケントは徹底して悪人に描かれている。『得体の知れない物=悪=排除する』という短絡的な思考、思想の持ち主。はじめは巨大ロボットの存在をバカにし、信じることすらしなかったのに、いざ、自分の身にふりかかった災難、目にした途端に排除しようとする姿はただの小心者で失笑すらこぼれる。もちろんケントがいるからこそ成り立つストーリーなので彼の存在は必要なのだろうが、観ていて疲れる。

 話自体が先読みしやすくできあがっているので意外性は全くない。小さい子どもが好みそうな作り方なのに割と骨太な所が憎い仕上がり。自分が望めば、どんな自分にでもなれる。そういう明るい未来、希望めいたメッセージ性は決して嫌いではない。



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ナショナル・トレジャー

ナショナル・トレジャー      ≪公開時コピー≫
     その封印を解く最初の鍵は、
     アメリカ独立宣言書にあった…


       製作国:アメリカ
       製作年:2004年
       公開年:2005年

 【監督】   ジョン・タートルトーブ

 【製作】   ジェリー・ブラッカイマー
         ジョン・タートルトーブ

 【出演】   ニコラス・ケイジ (ベン・ゲイツ)
         ハーヴェイ・カイテル (セダスキー / FBI)
         ジョン・ヴォイト (パトリック・ヘンリー・ゲイツ / 父)
         ダイアン・クルーガー (アビゲイル・チェイス博士)
         ショーン・ビーン (イアン・ハウ)
         ジャスティン・バーサ (ライリー・プール)
         クリストファー・プラマー (ジョン・アダムス・ゲイツ / 祖父)
         オレッグ・タクタロフ
         デヴィッド・ダヤン・フィッシャー

 【Zero的評価】 1800円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   MIT卒でNAVYあがりのベンの行動

 【鑑賞本数】  年間:98作目  通算:259作目


 【 感 想 】

 ジェリー・ブラッカイマー製作で面白くなければ嘘だろうと思ったが、やっぱり面白かった。トレジャー・ハンター路線で、露骨に遺跡が破壊されるわけでもなく、頭脳戦だったのが純粋に楽しめた理由だろう。

 隠された秘法を代々探し続けているゲイツ家。ニコラス・ケイジ演じるベンジャミン・フランクリンがようやく近づく。父パトリック・ヘンリーはその父、ジョン・アダムスも探し続けた秘法などないと口にする一方で、心のどこかであるはずだと信じている。だが、秘法のせいで人生をふいにしたジョンと、また、秘法を探し求める息子ベンを苦々しく思っている。その偏屈ぶりがストーリーに絡んでおり、脚本のうまさにうなる。

 ベンは凄さが全くもって姿形に表れていないが、MIT卒業、元SEALSという経歴を持つトレジャー・ハンター。目的の為に努力を惜しまない様が、インディ・ジョーンズ、トゥームレイダーとは路線が違う。トレジャー・ハンター自体夢のような職業だが、秘法を探す為に文献を調べ、ハイテク技術を学び、体力もつけたというしっかりとしたキャラクター設定が妙にリアル。こういう細かいこだわり方はブラッカイマーらしい。元SEALS隊員であることがアクセントになっている所が心憎い演出。

 アビゲイルとベンがさくさくと謎を解き、ライリーがさっぱり事情を飲み込めずにいる姿に親近感を覚えた。「お願いだから、わかる言葉で話してくれ。」「で、それはどういう意味?」と何度思ったことやら・・・。ライリーの存在によって説明臭さをうまく回避し、ストーリーを展開させている。キャラクティングのセンスのよさに感心する。

 実はこの映画、緻密に計算されている。テンポの良さ、脚本のセンス、ストーリーの展開。どれをとってもブラッカイマーらしい作品。秘法自体ありえないが、ありえないなりにありそうな設定で、夢とロマンのある作品。とにかく圧倒され、最後まで一気に観てしまった。



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リトル・ダンサー

リトル・ダンサー      ≪公開時コピー≫
     僕がバレエ・ダンサーを
     夢見てはいけないの?


       製作国:イギリス
       製作年:2000年
       公開年:2001年

 【監督】   スティーヴン・ダルドリー

 【製作】   グレッグ・ブレンマン
         ジョン・フィン

 【出演】   ジェイミー・ベル (ビリー)
         ジュリー・ウォルターズ (ウィルキンソン先生)
         ゲイリー・ルイス (パパ)
         ジェイミー・ドレイヴン (トニー)
         ジーン・ヘイウッド (グランマ)
         マイク・エリオット (ジョージ)
         スチュアート・ウェルズ (マイケル)
         ニコラ・ブラックウェル (デビー)
         ジャニーヌ・バーケット (ママ)
         アダム・クーパー (ビリー / 25歳)

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   ストイック性の高いバレエを楽しそうに踊るビリー

 【鑑賞本数】  年間:97作目  通算:258作目


 【 感 想 】

 母をなくし、祖母と父と兄トニーとの4人で暮らすビリーの話。炭鉱の男くさい町が舞台。父と兄は毎日スト活動で家を空けている。家族の中で唯一子ども。面倒なことを押し付けられて肩身が狭そうに見えるビリー少年。

 母を亡くしたことを受け入れられない。死ぬこと、死んだ後にどうなるのか、誰かに話をしたいのに話ができずにいる姿は悲しい。家族皆、母を失った悲しみが癒せないでいる。でも、確固たる男像が頭の中にあるが故にめそめそすることもできず、いなかったことにでもして、やり過ごそうとしている姿が寂しい。父も兄もストという逃げ場があるけれど、ビリーは子どもだから、真っ直ぐに考えてしまう。可哀想だけど、可愛らしくもある。

 炭鉱の町という場所柄、男は男らしく、ボクシングやラグビー、サッカーのような猛々しいスポーツをするべきで、バレエはおかまがやるものだと偏見を隠さず口にする父。父親の言うがままにはじめたボクシングから、はじめて自発的にやりたいと思ったバレエに興味がうつっていく様子は淡々としている。本心からバレエがやりたいのか、父に反抗する為に続けているのか、本人もよくわかっていない雰囲気が、かえって嘘臭くなく思えた。

 バレエをバカにしていた父が、ビリーが踊る所を見、ロイヤルバレエ団のオーディションを受けさせるために取る行動が切ないけれどかっこいい。長男のトニーに「ビリーはまだたったの11歳なんだ。あの子には未来がある。だから、応援してやりたいんだ」と訴える姿にはじめて父親らしいことを言ったと思った。無関心を装っていたけれど、本当は誰よりもビリーのことを思っているのかもしれない。そういう不器用さがいとおしい。

 生きる希望も未来も見えきったどうしようもない町で、変わることを恐れていた父やトニーが変わっていく姿に意外と心動かされた。炭鉱夫らしい不器用で言葉や行動に表すには照れがあるシャイな男たちが少し可愛らしい。



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センターステージ

センターステージ      ≪公開時コピー≫
     あなたを感じる・・・
     魂をこめて私は踊る


       製作国:アメリカ
       製作年:2000年
       公開年:2001年

 【監督】   ニコラス・ハイトナー

 【製作】   ローレンス・マーク

 【出演】   アマンダ・シュル (ジョディ)
         ピーター・ギャラガー (ジョナサン)
         ドナ・マーフィ (ジュリエット)
         イーサン・スティーフェル (クーパー)
         ゾーイ・サルダナ (エヴァ)
         スーザン・メイ・プラット (モーリーン)
         デブラ・モンク (ナンシー)
         サシャ・ラデツキー (チャーリー)
         アイオン・ベリー
         イリア・クーリク (セルゲイ)
         シャキーム・エヴァンズ (エリック)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   ストイックなまでのバレエ馬鹿ばっかり。

 【鑑賞本数】  年間:96作目  通算:257作目


 【 感 想 】

 典型的なバレエ青春映画だった。オーディションに受かり、アメリカの名門バレエ団の練習生として、プリンシパルになる夢を実現させるために日夜頑張る話。よくありそうな青春映画で目新しさはないが、それでも夢を追いつづける姿は今も昔もかわらずまっすぐだ。

 でも、確実に着実に変わっていることはある。一昔前であれば、練習生たちはホワイトが主流でカラーズ(イエロー、ブラック等)は圧倒的に少なかった。いたとしてもどことなく肩身が狭そうに見えていた。それが「センターステージ」では、同じ舞台に立てるようになったのだと、そんな所に歳月を感じた。

 バレエは他のダンスに比べると閉鎖的な世界である。それは練習風景で見ることができる。各自それぞれの方法で新品のトゥシューズを足になじませる。それでも、靴擦れをおこし、血豆ができる。だけど、誰一人「足が痛いから、もうやめる」とは言わない。ど根性系スポーツと紙一重だと思ってみる。

 体のラインの美しさ、手足の長さ、足の形。そういった先天的に持って生まれた体系が進路を左右する世界。モーリーンとエヴァはどちらも抜群のスタイルで、バレリーナとしてもトップの技術を持ち合わせている。似ているからこそ反発する。白人と黒人。優等生と問題児と、何から何まで、正反対の二人。

 モーリーンは優等生であることが存在意義。それが、エヴァの出現によって揺らぎ始める。エヴァは人から嫌われることに頓着していないホットで、クールな姐御肌。衝突して当然の二人だが、どちらも彼氏のおかげで丸くなっていくのが女の子で可愛い。主人公のはずのジュディがかすむぐらい光っていた。それはスター街道まっしぐらなはずなのに、どこかオチこぼれた不完全さがあったからだと思われる。

 ちなみにジュディは青春映画のヒロインの定番。オチこぼれだけど、光る何かがある女の子。教師にいびられたり、恋をしたり、ここまでコテコテなのもお珍しい…。



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オペラ座の怪人

オペラ座の怪人      ≪公開時コピー≫
     あなたの声で私の花が開きはじめる。
     


       製作国:アメリカ/イギリス
       製作年:2004年
       公開年:2005年

 【監督】   ジョエル・シューマカー

 【製作】   アンドリュー・ロイド=ウェバー

 【出演】   ジェラルド・バトラー (ファントム)
         エミー・ロッサム (クリスティーヌ)
         パトリック・ウィルソン (ラウル)
         ミランダ・リチャードソン (マダム・ジリー)
         ミニー・ドライヴァー (カルロッタ)
         シアラン・ハインズ (フィルマン)
         サイモン・キャロウ (アンドレ)
         ジェニファー・エリソン (メグ・ジリー)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   マスカレード。

 【鑑賞本数】  年間:95作目  通算:256作目


 【 感 想 】

 どうやら見る前から期待値をあげすぎたようだ。出来は素晴らしいし、音楽も、歌も踊りも衣装もどれも見応えのあるものだったが、不覚にも途中で眠ってしまった。つまらないわけでは決してないのだが、同じメロディが延々と続くと眠くもなる。

 「オペラ座の怪人」はタイトルと曲は有名だが、ストーリーは知らなかった。漠然と、オペラ座の地下に住む怪人と新人歌姫クリスティーヌの話としか知らなかったから、こんなものかと思って見ていた。想像していたものと違って肩透かしを食った。ミュージカルで見ているからなのだろうか。もっとドロドロとした三角関係かと思ったら、ファントムとクリスティーヌ、クリスティーヌとラウル、ラウルとファントムとの関係があっさりとしており、音楽のドラマティックさと、ストーリーが噛み合わずにうん?となってしまった。

 クリスティーヌの身勝手さは鼻についた。ファントムのおかげで歌姫になれた。「感謝しています」「あなたは私の天使」と散々誉め倒しファントムに心を許したように見せて、幼なじみのラウルが現れると、すぐラウルになびく変わり身の早さに呆然とする。ファントムでなくても怒るだろう。

 ファントムの素性は何となく掴めた。ファントムが、オペラ座の演目を決めて、スコアも書いているのだろう。そう考えれば給料を請求する真意も掴めるがどうなのだろう。孤独や悲しみ、苦しみを思えば、クリスティーヌに執着する気持ちもラウルを憎む気持ちも理解できなくはない。だから、その行為は首をかしげる部分もあるが、仕方ないのかと思ってみる。むしろ、あわれでもある。クリスティーヌではなく他の子であれば、ファントムの愛は報われたのかもしれない。

 マスカレードのシーンが「オペラ座の怪人」の中で一番気に入っている。きらきらと華やかで、仮面で表情を隠し、一時の快楽に身を任せる。楽しい時間は長く続かない。そういう刹那的な雰囲気があってよかった。



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コントロール

コントロール      ≪公開時コピー≫
     その薬が凶気を操る。
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2004年
       公開年:2005年

 【監督】   ティム・ハンター

 【製作】   ランドール・エメット
         ジョージ・ファーラ
         アンドレアス・グロッシュ

 【出演】   レイ・リオッタ (リー・レイ・オリバー)
         ウィレム・デフォー (マイケル・コープランド)
         ミシェル・ロドリゲス (テレサ)
         スティーヴン・レイ (アーロ・ベナー)
         キャスリーン・ロバートソン (エデン)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   その“薬”の正体。

 【鑑賞本数】  年間:94作目  通算:255作目


 【 感 想 】

 サスペンス系ホラー映画だと思っていたら、ヒューマンドラマだった。ミシェル・ロドリゲスが出ているから手にとったが、脚本がしっかりしている映画で、ミシェルがでていなくても楽しめそうだ。

 凶悪な殺人犯が開発中の新薬アナグレスの治験の対象となる。怒りや暴力行為へと走らせる神経を抑制し、反省や後悔を促す作用のある夢のような薬。そこだけ見ると、方向性としてマッドサイエンティストか、藪の中系かと思ったら、とんでもなく真っ当なヒューマンドラマ路線だった。

 レイ・リオッタ演じるリー・レイ(ジョー)は凶暴で凶悪な殺人犯。反省の色など全くなく殺されたほうが悪いぐらいの思いでいるロクデナシ。ウィレム・デフォー演じるコープランド博士は、そんなリー・レイこそ治験にうってつけの人物だと異常と思えるぐらいに執着する。

 リー・レイもコープランドも、社会や組織のはみ出し者だ。どちらも生き延びるための特技はあるのにうまく生かせていない。だから、浮いてしまう。完全に浮く前に軌道修正ができる器用さがあればもっとうまく立ち回れたかもしれないのに、そうできない不器用さが少しだけ愛しい。

 レイの恋人役テレサ演じるミシェル・ロドリゲス。やっぱり一筋縄ではいかなかったけれど、一番普通の女の子でこういう役もできるのだと意外に思った。テレサが「過去と未来を同時に見ると焦点があわない。」というセリフが妙に心に残る。今現在、私は楽しいし、幸せだと続くのだが、若いのに苦労してしまったから言える言葉だと思った。レイに心が揺れるが、最後の最後で信用できない胡散臭さがある。それを本能的に嗅ぎ取ってしまう。テレサが本当にただの普通の女の子だったら、また、違ったのだろう。出会わなかったかもしれないし、違う出会いだったかもしれない。

 たった一度の過ちで信用や、人望、全てを失ってしまう。人の世界はそういうものだとわかりきっているが、厳しいと思ってみる。



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25年目のキス

25年目のキス      ≪公開時コピー≫
     イケてない。クールでもない。
     恋もしたことがない・・・そんな彼女が。


       製作国:アメリカ
       製作年:1999年
       公開年:1999年

 【監督】   ラージャ・ゴスネル

 【製作】   サンディ・アイザック
         ナンシー・ジュヴォネン

 【出演】   ドリュー・バリモア (ジョジー)
         モリー・シャノン (アニータ)
         デイヴィッド・アークウェット (ロブ)
         ミシェル・ヴァルタン (サム)
         ジョン・C・ライリー (ガス)
         ゲイリー・マーシャル (リグフォート社長)
         クレス・ウィリアムズ (ジョージ)
         リーリー・ソヴィエスキ (アルディス)
         ジェレミー・ジョーダン (ガイ)
         オクテイヴィア・スペンサー (シンシア)
         サラ・デヴィンセンティス (ローダ)
         アラン・コヴァート (エド)
         ロック・ライザー (ダットン)
         デリク・モーガン (アームキャスト)
         ジェニー・ビックス (ミス・ハスケル)
         ジェシカ・アルバ (カースティン)
         マーリー・シェルトン (クリスティン)
         ジョーダン・ラッド (ギビー)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★★

 【見所】   25歳で女子高生として潜入できるのか。

 【鑑賞本数】  年間:93作目  通算:254作目


 【 感 想 】

 25歳の新聞社勤めのジョジーが高校生の実態をリポートすべく17歳のフリをして、高校に潜入する。現実的にムリのある話だが、今と昔を対比させるストーリー展開がうまい。たったの8年しか経っていないようで、8年も経っており、ジェネレーション・ギャップに笑いがこみあげる。

 頭はいいが、どこか夢見がちのジョジー。趣味は刺繍。キスの一つで憧れ?理想!をうっとりと語る姿にブリジット・ジョーンズ、アリーを連想した。負け犬予備軍・・・?

 初めての大仕事でうかれるジョジーを弟のロブが現実へ引き戻す。「ブスのジョジー」。それが高校の時のあだ名。よみがえる悪しき過去。矯正ブリッジを歯につけ、地味でトロくて、ださい。こういう役を演じることのできるドリュー・バリモアの捨て身加減は好ましい。

 再びあの頃を体験中のジョジーはもう世間知らずの純真無垢なジョジーではない。大人のチャーミングな女性。だが、学校に一歩、足を踏み入れると17歳のみじめなジョジーに逆戻りしてしまう。

 新聞記事になりそうなネタは掴めず、上司に責められ自信をなくすジョジー。彼女を助けるべく弟のロブも高校へ潜入し、人気者へと仕立てあげる。17歳の時に憧れてはいたが、見向きもされなかったオシャレでホットな女の子たちとの友情。クールな男の子からのプロムのお誘い。ハッピーな毎日に、ジョジーは変わっていく。

 ジョジーの学校生活を隠しカメラで生中継しており、新聞社の従業員が見ている。はじめは上司だけだったのが、次第に、従業員全体、皆温かく見守っている姿がおかしい。ジョジーの恋とは別に進行する恋があり、さりげない盛り込み方をうまいと感じた。

 ラストに行くまでの、プロムあたりからがよく出来ている。大人であるジョジーが高校生たちとふれあったことでジョジーが成長し、大人ではあるが、高校生の視点を持ちつつ、書き上げた新聞記事に「頑張ったね」と拍手を送りたい気持ちになった。



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シン・シティ

シン・シティ      ≪公開時コピー≫
     この街では、愛さえも闘い
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2005年
       公開年:2005年

 【監督】   フランク・ミラー
         ロバート・ロドリゲス
         クエンティン・タランティーノ

 【製作】   フランク・ミラー
         ロバート・ロドリゲス
         エリザベス・アヴェラン

 【出演】   ブルース・ウィリス (ハーティガン)
         ミッキー・ローク (マーヴ)
         クライヴ・オーウェン (ドワイト)
         ジェシカ・アルバ (ナンシー)
         ベニチオ・デル・トロ (ジャッキー・ボーイ)
         イライジャ・ウッド (ケビン)
         ブリタニー・マーフィ (シェリー)
         デヴォン青木 (ミホ)
         ジョシュ・ハートネット (ザ・マン)
         ロザリオ・ドーソン (ゲイル)
         マイケル・クラーク・ダンカン (マヌート)
         ニック・スタール (ロアーク・ジュニア)
         カーラ・グギーノ (ルシール)
         マイケル・マドセン (ボブ)
         ジェイミー・キング (ゴールディ/ウェンディ)
         アレクシス・ブレーデル (ベッキー)
         ルトガー・ハウアー (ロアーク枢機卿)
         パワーズ・ブース (ロアーク上院議員)
         マーリー・シェルトン
         アリ・ヴァーヴィーン
         ジュード・チコレッラ
         トミー・フラナガン
         リック・ゴメス
         ニッキー・カット
         マッケンジー・ヴェガ
         フランク・ミラー

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   ハーティガン、マーヴ、ドワイト

 【鑑賞本数】  年間:92作目  通算:253作目


 【 感 想 】

 ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、ジョシュ・ハートネットのキャストにひかれ、みたいと思っていたシン・シティ。監督:ロバート・ロドリゲス、ゲスト監督:クエンティン・タランティーノを失念していた。おかげでえらい目にあった。苦手なバイオレンス映画に、アメコミ映画。見終わった後にいいようのない疲労感がどっと押し寄せてきた。

 つくりは斬新ではある。ベースはモノクロ。挿し色で、ルージュやドレスの赤だったり、金髪だったり、イエローバスタードの黄色だったりが使われている。モノクロであることが過激なバイオレンス色を薄めてもいる。原作のコミックを忠実に映像化したらしく、全体のトーンは作りモノっぽい温度感のない異世界風で不思議な空間が漂っている。

 見終わってから気がついたのだが、ハーティガン、マーヴ、ドワイトの3人の男の話。そこに気がつけず、見ている間は何が何だかわからず、視覚聴覚情報を、ひたすら脳みそにインプットする作業で見ていて辛かった。

 ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバが主人公のように思っていたが、ミッキー・ローク、クライブ・オーウェン、ベニチオ・デル・トロが主人公の間違いだと思う。おかげで肩透かしを食った気分。その上、ブルース・ウィリス演じるハーティガンが苦手な役どころだったのでがっかり。うだつのあがらない情けない役は見た目とマッチするからやめてほしい。

 キャストはゴージャスではある。これだけゴージャスで、これだけの映画を作ったロドリゲスの手腕は認める。エンターテイナーだと思う。各人の魅力とキャラをうまくはめ込んだと感心する。でも、残酷で残虐な内容についていけなかったけれど。

 男性陣は渋くて華やかさにかけたが、女性陣はセクシーでグラマラスな目力系美人ばかりで、しかも露出過多で目の保養にはなった。ただ、一つデヴォン青木演じるミホにだけは、へなへなと腰がくだけた。役、選ぼうよ。デヴォン…。



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グリーンマイル

グリーンマイル      ≪公開時コピー≫
     僕たちは、世界で一番美しい魂を
     握りつぶそうとしていた


       製作国:アメリカ
       製作年:1999年
       公開年:2000年

 【監督】   フランク・ダラボン

 【製作】   デヴィッド・ヴァルデス
         フランク・ダラボン

 【出演】   トム・ハンクス (ポール・エッジコム)
         デヴィッド・モース (ブルータル)
         ボニー・ハント (ジャン・エッジコム)
         マイケル・クラーク・ダンカン (ジョン・コーフィー)
         ジェームズ・クロムウェル (ハル・ムーアズ刑務所長)
         マイケル・ジェッター (デル・ドラクロア)
         グラハム・グリーン (アーレン・ビターバック)
         ダグ・ハッチソン (パーシー)
         サム・ロックウェル (ウォートン(ワイルド・ビル)
         バリー・ペッパー (ディーン・スタントン)
         ジェフリー・デマン (ハリー・ターウィルガー)
         パトリシア・クラークソン (メリンダ)
         ハリー・ディーン・スタントン (トゥート)
         ウィリアム・サドラー
         ゲイリー・シニーズ (ハマースミス)

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   ジョン・コーフィーの「ごめんなさい。」

 【鑑賞本数】  年間:91作目  通算:252作目


 【 感 想 】

 トム・ハンクス演じる刑務所の看守主任ポールの回想録。一人の囚人が入所してきた所から話がはじまる。黒人の大男。ジョン・コーフィ。罪状は幼女殺人。体の大きさに看守たちは警戒するが、少し頭の弱そうな温厚な男で問題も起こさず、死刑執行を待っている。

 死刑囚ばかりいる為、気はぬけないがポールをはじめ、ブルータル、ディーンら看守らは囚人らと問題を起こすことなく日々を過ごしている。死刑囚といえども人として尊重し、死刑が執行される日を静かに迎えることができるよう努めているのが見える。

 むしろ問題を起こすのは新米看守パーシーでポールらも、パーシーのことは苦々しく思っている。人間の小さな男で議員のおじを盾にやりたい放題。囚人を人と思わず、残酷な仕打ちをする。こういう男こそ檻の中に入れておきたくなる。

 前半はドラマティックな出来事もなく、淡々と丁寧にポールたちの日常を描いている。トム・ハンクスはいい役者だと思う。青臭い正義感があるわけではなく、勤務に忠実で部下にも上司にも、囚人にも信頼があり、締める所は締め、ユーモラスな所もある人間臭さのある演技で、安心してみることができる。

 ワイルド・ビルが入所してから、事態は一変する。ジョンのもつ不思議な力が発揮される。それはストーリーの展開としてあるべきことなので仕方ないが、ジョンの力が発揮される所が少し興醒めではある。

 ポールにのみジョンは真実を知らせる。何が起きたのか、ジョンが本当は何をしようとしたのか。それは残酷で、残虐で、やるせない。ジョンはただ、少女を助けようとしただけなのに、状況的判断、黒人であることを理由に死刑を言い渡されていた。その事実が許せなくて、悲しい。ジョンが死刑執行の直前に「生まれてきてごめんなさい」といった瞬間に涙があふれ出た。

 ラストシーンは蛇足だったと思うが丁寧に作られ、時代考証もきちんと考えられており、プロが作った作品だと思った。



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サーティーン あの頃欲しかった愛のこと

サーティーン あの頃欲しかった愛のこと      ≪公開時コピー≫
     愛を欲ばった彼女たちの、真実の物語。
     


       製作国:アメリカ/イギリス
       製作年:2003年
       公開年:2005年

 【監督】   キャサリン・ハードウィック

 【製作】   ジェフリー・レヴィ=ヒント
         マイケル・ロンドン

 【出演】   ホリー・ハンター (メラニー・フリーランド)
         エヴァン・レイチェル・ウッド (トレイシー・フリーランド)
         ニッキー・リード (イーヴィ)
         ジェレミー・シスト (ブレイディ)
         ブラディ・コーベット (メイソン・フリーランド)
         デボラ・カーラ・アンガー (ブルック)
         キップ・パルデュー (ルーク)
         サラ・クラーク (バーディー)
         D・W・モフェット (トラヴィス)
         ヴァネッサ・アン・ハジンズ (ノエル)

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   トレイシーの豹変ぶり。

 【鑑賞本数】  年間:90作目  通算:251作目


 【 感 想 】

 13歳の少女の壮絶な転落を描いた作品。想像を越える内容に呆然とする。アメリカ社会の闇を垣間見た気がする。

 トレイシーはテディベアをベッドに並べ、詩や文章を書くのが好きな13歳。学校で一番ホットな少女イーヴィに憧れ、声をかけるがダサイことを理由にムシされてしまう。オシャレをしたくても母は理解をしてくれず、思い切った行動をとる。そこからトレイシーの転落ははじまる。万引き、飲酒、ドラッグ売買、ドラッグ吸引、喫煙、ピアス、舌ピアス、ボディピアス、リストカット。13歳の少女が足を踏み入れるにはハードな世界だ。

 トレイシーが落ちていくのにイーヴィが一役買っているがそれはきっかけにすぎない。食い止められなかったのは母親の責任だ。アルコール依存症で断酒会を行く為に話を聞かないことと、ジャンキーの彼氏とヨリを戻すこととでは、トレイシーの心の負担は違う。

 母メラニーの最大の過ちは娘よりも自分を優先させてしまったことだろう。父を失った娘の心の傷よりも自分の寂しさを、母であることよりも女であることを優先させてしまった。メラニーにも幸せになる権利はある。それを咎めるつもりは全くない。だが、女であるよりも母であることを自覚すべきだった。娘の異変に気がつけないはずはない。面倒なこと、問題なことに直視する勇気がなかっただけだと思う。メラニーだけを責めるのはフェアではないのは承知しているが、それでも責めずにはいられない。

 トレイシーの行為は誉められることはできないが、全身で「話を聞いて」「気がついて」「私を見て」と訴えているのが見え、痛々しくてやるせない。たまたま、つきあった友達が悪かっただけなのだが、イーヴィに憧れる気持ちもわかるし、悪い事を止められなかったのも理解できるだけに悲しい気持ちになる。体は大人顔負けでも心は子ども。トレイシーが欲しいのは、服やモノではなく「愛している」という言葉や態度だけだろう。



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