ZeroCinema -18ページ目

ラスト・ボーイスカウト

ラスト・ボーイスカウト      ≪公開時コピー≫
     こいつは、また命の限界を越える!
     


       製作国:アメリカ
       製作年:1991年
       公開年:1991年

 【監督】   トニー・スコット

 【製作】   ジョエル・シルヴァー
         マイケル・レヴィ

 【出演】   ブルース・ウィリス (ジョー・ハレンバック)
         デイモン・ウェイアンズ (ジミー・ディックス)
         ハリー・ベリー (コリー)
         チェルシー・フィールド (サラ)
         ノーブル・ウィリンガム (シェルダン・マルコン)
         テイラー・ネグロン (マイロ)
         ダニエル・ハリス (ダリアン)

 【Zero的評価】 1000円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   ブルース・ウィリスのジグ

 【鑑賞本数】  年間:14作目  通算:310作目


 【 感 想 】

 ストーリーはダイ・ハードの二番煎じっぽいチープさがある「ラスト・ボーイスカウト」。なぜかこの映画、好きである。何度も見ているが、見飽きたと思わないあたり、かなり好きらしい。

 かつては代議員のSPをしていたジョー。今は落ちぶれた三流の探偵。自ら「ろくでなし」「早く死んでしまえ」と、悪態をつき、酒におぼれる自堕落な生活を送る。落ちぶれていながら凄腕というチグハグさが妙に生々しい。

 ダンサーのコリーの護衛を頼まれたことから事件に巻き込まれていく。ちなみにストリップ・ダンサー、コリー演じるのはハル・ベリー。かなり若い。フットボール。賭博、暗殺、麻薬、汚職、贈賄。どれもこれもありきたりなキーワードで真新しさはないが、使い古されたキーワードでここまで見せてくれる映画は多くない。ありきたりだからこそ、オーソドックスな展開でキャラとアクションで見せるつくりは潔い。

 悪役は徹底的に悪役でわかりやすいのもいい。シンプルに悪人が悪人面で金の為にあの手この手画策する。セオリー通りで奇をてらっていないのがわかりやすくていい。

 プライドも生きる気力も失い、生きる屍と化したジョーが、自分を取り戻す話でもある。そして、かつてのスター、クォーターバックのジミーも同様。些細なことがきっかけで落ちぶれてしまった男たち。落ちるのはあっという間だが、這い上がるのは勇気と根性ときっかけがいる。二人ともタイプは違うが、プライドが邪魔して素直になれないのは同じ。周囲の人間が心配して、手を貸そうとしているのに、その手を払いのける。だけど、心配している人の心に少しでも気がつけば人は変わるわけでジミーとジョーも変わっていく。この辺りは出来すぎと思うところもある。

 だが、二人の悪ガキめいたやりとりや、汚いやり方を許さない真っ直ぐな気持ちが面白いので許してやろう。正直、かなりお下劣なやりとりなので、これを面白がるのもどうかとは思うが…。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

オリバー・ツイスト

オリバー・ツイスト      ≪公開時コピー≫
     涙のあと
     幸せはやってくる。


       製作国:イギリス/チェコ/フランス/イタリア
       製作年:2005年
       公開年:2006年

 【監督】   ロマン・ポランスキー

 【製作】   アラン・サルド
         ロベール・ベンムッサ
         ロマン・ポランスキー

 【出演】   バーニー・クラーク (オリバー・ツイスト)
         ベン・キングズレー (フェイギン)
         ハリー・イーデン (アートフル・ドジャー)
         ジェイミー・フォアマン (ビル・サイクス)
         エドワード・ハードウィック (ブラウンロー氏)
         リーアン・ロウ (ナンシー)
         マーク・ストロング
         イアン・マクニース


 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   サー・キングズレーの悪人っぷり

 【鑑賞本数】  年間:13作目  通算:309作目


 【 感 想 】

 巨匠ロマン・ポランスキー監督の最新作。CGに頼らずオープンセットを組み、リアルにこだわった気概は伺い取れる。セットはよくできてるいが、作りこんだ嘘臭さ、薄っぺらさは隠しきれていなかった。薄汚い下町なのに、下町のにおいが感じなかったり、人が生きている街に見えなかったり、生活臭が感じられなかった。技術はすばらしいと思うが、人のぬくもりが感じられなかったのが残念。

 大人の悪意の中で無垢な心を失わないオリバーの話なのだが、大人たちの悪意が強調されすぎて胸焼けをおこした。孤児院でのひどい扱い-貧しい食事、薄汚いベッド-、奉公先でのいじめ、ロンドンでのビルらの仕打ちに苛立たしい思いをした。きれいな顔立ちと、親がいない、それだけで妬まれて、はめられる。小さいオリバーは人の悪意に戸惑いながら、健気に生きている。ただ、生きていたい。人間の基本本能に従っているだけなのに、何故、そこまで疎まれなくてはならないのか。あまりの理不尽さに腹が立つ。

 それと同時に世間知らずなオリバーにイラつかされる。きれいな心は立派だけれど、それだけでは生きてはいけない。与えられるままに生きているオリバーはオリバーなりに必死なのかもしれない。生きていたい気持ちは人並みにあるが、生きる努力をしているのかと思った。早業ドジャーのようになれというのではなく、人から施されることを当たり前と思うなと言いたかった。

 チラシではオリバー演じるバーニー・クラークへの評価が高いが、個人的には早業ドジャー演じるハリー・イーデンの演技が光っていた。スリとしてフェイギンに仕込まれ、リーダーとして他の少年をまとめる。大人びて、したたかなのだが、時折見せる我が身を憂う表情が切なくてきれいだった。

 元々かなり長さのある原作をここまでまとめたのはさすがだとは思うが、アカデミー賞狙いのあざとさが隠し切れなかったようにも思える。それは考えすぎでしょうか…?!



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ビリー・バスゲイト

ビリー・バスゲイト      ≪公開時コピー≫
     少年はヒーローを探していた。
     そして、ニューヨークを動かす男に会った……。


       製作国:アメリカ
       製作年:1991年
       公開年:1992年

 【監督】   ロバート・ベントン

 【製作】   アーレン・ドノヴァン
         ロバート・F・コールズベリー

 【出演】   ダスティン・ホフマン (ダッチ・シュルツ)
         ニコール・キッドマン (ドリュー・プレストン)
         ブルース・ウィリス (ボー・ワインバーグ)
         ローレン・ディーン (ビリー・バスゲイト)
         キャサリン・ホートン
         モイラ・ケリー
         レイチェル・ヨーク
         スティーヴ・ブシェミ (アーヴィング)
         ザンダー・バークレイ
         フランセス・コンロイ

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   ダッチの身の持ち崩し方

 【鑑賞本数】  年間:12作目  通算:308作目


 【 感 想 】


 1935年のニューヨークが舞台のギャング映画。ゴッド・ファーザー的な男くさい内容を期待していたが、ビリー少年が少年から大人へとなる成長ストーリーらしい。その割にギャングのボス、ダッチが前に出すぎて、ダッチの陥落ストーリーともとれる作品。タイトルと主人公が一致していないことからくる肩透かしを食った。

 下町でその日暮らしの生活を送るビリーは、仲間たちと共に成功しリッチな生活を夢見る少年。ギャングのボス。ダッチは彼らの憧れであり、カリスマ的存在。機転を利かせ、ギャングの下っ端としてもぐりこんだビリーはダッチに気に入られ側近となっていく。この辺の描き方が半端で、この後の展開が生ぬるくなってしまう。

 ダッチの片腕で最も信頼している相棒ボーにB・ウィリス。どこか人を食った殺し屋は似合っている。恋人ドリューを愛し、守ろうとする男らしさのある役。ビリーに目をかけ、可愛がる様子はアニキのようで見ていてほほえましい。だが、ダッチに裏切りの疑惑をかけられ、殺されてしまう。ダッチの為に汚れ役を引受けた俺を殺すのかという姿に、そして、ビリーにドリューを守ってくれという姿に男らしさを感じる。実際にボーが裏切ったかどうか、真偽のほどは定かではないが、ダッチに信用されなくなった悲しみ、愛する女の前で殺される哀しみはうまいこと演じていたと思うのはひいき目かもしれない。

 ギャングという世界は、裏切りと殺しが横行していて、ボスになったから成功者というわけでもない。そういう厳しい世界と知らず、足を踏み込んだビリーが成り上がっていくわけでもなく、おびえるわけでもなく、引くに引けない立場になってしまう。その割にボーの恋人ドリューとの色恋に逃げてしまう展開にがっくり。半端に色恋に走るぐらいなら、徹底的に男くさいストーリーにしたほうが、見応えのある内容になったと思う。ただし、ドリュー演じるニコール・キッドマンはきれいだった。




にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

レッド・サイレン

レッド・サイレン      ≪公開時コピー≫
     男にとって少女は
     赤い妖精(レッド・サイレン)だった――


       製作国:フランス
       製作年:2002年
       公開年:2003年

 【監督】   オリヴィエ・メガトン

 【製作】   キャロル・スコッタ
         シモン・アルナル

 【出演】   ジャン=マルク・バール (ヒューゴー)
         アーシア・アルジェント (アニータ警部補)
         フランシス・バーバー (エバ)
         アレクサンドラ・ネグラオ (アリス)
         アンドリュー・ティアナン (ケスラー)
         エドュアルド・モントート (オリベイラ)
         ヴァーノン・ドブチェフ (ビターリ)
         ヨハン・レイセン (トラピス)
         ジャン=クリストフ・ブヴェ (ルーカス)
         カルロ・ブラント (ボンド大佐)
         フランソワ・レヴァンタル (ソルパン)

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   フランス映画ならではの映像美

 【鑑賞本数】  年間:11作目  通算:307作目


 【 感 想 】

 タイトルと中身の関連性がイマイチ見えづらかったのだが、レッド・サイレン=レッド・セイレーン=赤い妖精だと知り、ようやく腑におちた。フランス製作のアクション映画。ストーリー的な面白さは今一つだが、人物設定はよくできており、フランス映画らしく映像が美しかった。人が美しく見える瞬間、醜く見える瞬間を切り取るのはうまい。

 キャストもうまい。悲哀を帯びた謎の男ヒューゴーにジャン=マルク・バール。彼は感情を表に出さない憂いのある役がハマる。少女に頼りにされる刑事アニータにはアーシア・アルジェント。どこか青臭い正義感のある役をうまく演じている。実の母に追われるアリス演じるアレクサンドラ・ネグラオはこれが初の映画出演らしいが、そんなことは見えない堂々とした演技だった。

 母は殺人犯だと密告したアリスは、その母に追われる。ヒューゴーは成り行きでアリスを助ける。レオンを思い出させるやりとりだ。秘密組織から足を洗いたいヒューゴーが、アリスを助ける過程で何か起きるのかと想像したが、そうでもなく淡々と任務のようにアリスを父の元へ送り届けることに肩透かしを食った。

 救いを求められたアニータは警察の立場からアリスを助けるために彼女を追う。逃げるアリス、探すアニータ、追うアリスの母エヴァ。三者の立場が交錯し、感覚が惑わされる。その感じは嫌いではない。

 発想は面白いのだが、エヴァの正体が暴かれない為、漠然としたサスペンス・アクション映画になってしまったのが惜しい。なんとなく不気味さだけが目につくエヴァの正体が、実業家で裏の社会とのつながりのある大物。決して逆らってはいけない相手というのが物足りない。カルト的な要素が見え隠れするだけに、もったいぶらず正体を明かしてくれれば、母に怯えるアリスがもっと映えたと思われる。

 キャラクターの後ろにある設定を複雑にしすぎた為に、一度見ただけでは伝わらないものが多いのがもったいない。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

愛を殺さないで

愛を殺さないで      ≪公開時コピー≫
     結婚に裏切られた、幼なじみの女がふたり--
     レイプ事件をきっかけに、恐ろしいドラマが始まった。


       製作国:アメリカ
       製作年:1991年
       公開年:1991年

 【監督】   アラン・ルドルフ

 【製作】   ジョン・フィードラー
         マーク・ターロフ

 【出演】   デミ・ムーア (シンシア・ケロッグ)
         グレン・ヘドリー (ジョイス・ウーバンスキー)
         ブルース・ウィリス (ジェームズ・ウーバンスキー)
         ジョン・パンコウ (アーサー・ケロッグ)
         ハーヴェイ・カイテル (ウッズ捜査官)
         ビリー・ニール (リンダ・ニールソン)
         フランク・ヴィンセント (ドミニク・ビンセント)
         カレン・シャロ (グローリア・ウーバンスキー)
         ジュリー・ガーフィールド

 【Zero的評価】 50円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   若かりしデミとブルース。

 【鑑賞本数】  年間:10作目  通算:306作目


 【 感 想 】

 たいして期待もせずに手にとったが、期待通り、予想通りつまらない映画だった。謎解き系のサスペンス仕立て。シンシアの回想で事件を見せていくのだが、回想が長すぎて展開がもたついている。取り調べるウッズ捜査官をもう少しうまく生かせば、そこそこ面白い映画になっただろうと思うだけに惜しい。

 性格がまるで正反対のシンシアとジョイス。幼馴染で、大親友の2人の女性。美容院を営み、夫もいて、子どももいる。どちらも幸せなはずなのに、幸せではない。ジョイスは定職に就かず、お店の金を巻き上げドラッグとアルコールを手放せない暴力夫ジェームズとの生活に嫌気がさしていた。ジョイスもジェームズもどちらが悪いという話ではなく、どちらも悪い。二人とも自分本意で、相手を思いやる気持ちと相手をたてる気持ちにかけている。どちらも自分大事でそれがきっかけになってしまったように思える。妥協したり、寛容になれたりしたら幸せになれたかもしれない。自分の中にある理想とか、こうあるべきだという思いを押し付けすぎたのかもしれない。こういう夫婦は世の中に掃いて捨てるほどいるのだろうが、せっかく縁があって少なからずほれて一緒になったのにもったいないと思う。

 かといってシンシアとアーサーのような夫婦がうらやましいかというとそうでもない。シンシアは夫の欠点もある程度許容している。夫も子どもも愛している。家庭も守りたい。我慢していることもある。自分を押し殺している部分もある。傍目に見て、よき妻でよき母ではあるが、結論から観るともう少し我慢せずに、自分に素直になって、わがままになってもよいのにと思わざるを得ない。家族大事で、友達も大事、あれもこれも大事で、自分を犠牲にして、結果として大事なものを失ったらやるせなくて悲しい。

 誰が悪いのかではなく、皆、自分のエゴ丸出しで、うまくいかないと駄々をこねる子どもみたいだった。救いのなさが見ていて辛かった。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ

ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ      ≪公開時コピー≫
     少女にしか見えないたった一人の遊び仲間…
     それはすべての禍の始まりだった。


       製作国:アメリカ
       製作年:2005年
       公開年:2005年

 【監督】   ジョン・ポルソン

 【製作】   バリー・ジョセフソン

 【出演】   ロバート・デ・ニーロ (デビッド・キャラウェイ)
         ダコタ・ファニング (エミリー・キャラウェイ)
         ファムケ・ヤンセン (キャサリン)
         エリザベス・シュー (エリザベス・ヤング)
         エイミー・アーヴィング (アリソン・キャラウェイ)
         ディラン・ベイカー (ハファティ保安官)
         メリッサ・レオ
         ロバート・ジョン・バーク
         デヴィッド・チャンドラー

 【Zero的評価】 50円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   ダコちゃんのセクシードレス姿

 【鑑賞本数】  年間:9作目  通算:305作目


 【 感 想 】

 ホラー映画と心理サスペンスも苦手だ。ハイド・アンド・シークは予告を観たときから危険なにおいが漂っていたので、近づかない努力をしていたのだが…。見せられてしまった。

 不可解な出来事と思わせぶりな展開。シーズンオフのうらさびれた町という舞台設定。全体的に暗めのトーン。作為的なおどろおどろしさがよく作りこまれていて、怖いながらに見入ってはいた。

 心理学者という設定がスパイスになっている。母親を自殺で失ったエミリー。精神状態が危うく、自分の殻に閉じこもりがち。デヴィッドは娘を心配する父親という立場と、心理学者という2つの立場からエミリーを救おうとする。

 どちらかというと娘を救えなくては心理学者といいえないだろうという自分勝手な思いが見える。思い上がりとプライドが見え隠れする鼻持ちならない男ではある。エイミーの為にという思いで行動、発言するが、当のエミリーへ心がむいていないから、ただの押し付けにしかなっていない。娘の心の傷を癒すことばかり考えて、自分の心の傷から逃げていることにも気がついていない。そういう状態で、例え血を分けた娘であっても救えるはずがない。でも、それは心理学者というプライドが許さない。ロバート・デ・ニーロはさすがの演技力だが、最後まで見ると、ロビン・ウィリアムズが適役のように思えた。

 エイミー役のダコタ・ファニングは世間評通り、心に傷を負い、その上にさらに傷を負ういたいけな役を好演。だが、見れば見るほど安達祐美を彷彿とさせられ、役柄の痛さの上に、違う痛さを覚える。ただ、あの年で、目で演技ができるというのはすごいと心底思う。演技のうまいへたは素人なので語れないが、セリフ回しと目の表情が左右されると思われる。

 心の傷は誰もが持ち合わせているが、無理やりその傷を治そうとするとどこかでゆがみやひずみがでる。だから、心理学という学問が成り立つのだが、人の心は目に見えないだけに恐ろしい。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

博士の愛した数式

博士の愛した数式      ≪公開時コピー≫
     博士と過ごしたひとときは
     私とルートにとって本当に大切な時間でした


       製作国:日本
       製作年:2005年
       公開年:2006年

 【監督】   小泉堯史

 【出演】   寺尾聰 (博士)
         深津絵里 (杏子)
         齋藤隆成 (ルート)
         吉岡秀隆 (先生(ルート)
         浅丘ルリ子 (未亡人)

 【Zero的評価】 1000円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   優しい時間のながれ具合

 【鑑賞本数】  年間:8作目  通算:304作目


 【 感 想 】

 淡々として、柔らかい空気が漂っており、ユーモアがあり、思いやりと優しさにあふれている。シンプルだからこそ、力強さがあって、古きよき時代の骨太で良質な邦画を思い出す。風とか、音とか、料理のにおい。そういう、生活臭と生活音にあふれた映画。職人気質のしっかりとした世界だった。

 人は、人に対してどれだけ優しくあれるかということを、今更ながらに考えさせられる。80分たてば振り出しに戻る博士の記憶。それが幸せなことか、不幸せなことかはわからない。わかるのは周囲の人は虚しくなるだろうということだけ。一緒にいて、記憶を共有したとしても、博士のメモリは80分後には全て真っ白になってしまう。誰にでも、保存するはずのデータを消してしまい、虚しくなったことが一度ぐらいはあるだろう。それが80分毎に繰り返されるわけだから、忍耐力は要される。

 家政婦さんは、博士に対して丁寧に接する。「いいかげんなことをしてもいい。」と思うことがない。毎日、同じ挨拶、同じ話の繰り返しでも「それは聞きました」と言わない。時には博士を悲しませてしまうこともある。そうした失敗を重ねて、いかに、博士に心地よい毎日を送ってもらうか、心を配る家政婦さんにプロ根性と愛を感じる。相手を思いやる気持ち、尊重する気持ち。楽しく過ごしてもらえる工夫。気持ち良くいてもらえる努力。そんな当たり前のことをふとした瞬間に忘れ、傲慢にふるまってしまう自分にとって、はっと気がつかされることだった。

 博士の「子どもは宝だ。」という思いが、実に、気持ちがいい。子どもも一人の人として接し、惜しみなく褒め、知識を分け与え、共に考え、共に歩む姿勢がまぶしい。博士のような先生に出会えていたら、もっと数学が好きになれたかもしれないと月並みなことを思う。

 博士は24という数字に対し、「実に、潔い数字だ。」と口にする。自分にとっての潔い数字は「0」だと、頭の片隅で思ってみる。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ロボッツ

ロボッツ      【公開時コピー】
     きっと輝ける!
     君の夢はなんですか。


       製作国:アメリカ
       製作年:2005年
       公開年:2005年

 【監督】   クリス・ウェッジ

 【製作】   ジェリー・デイヴィス
         ジョン・C・ドンキン

 【出演】   ユアン・マクレガー (ロドニー・コッパーボトム)
         ハル・ベリー (キャピィー)
         ロビン・ウィリアムズ (フェンダー)
         メル・ブルックス (ビッグウェルド博士)
         アマンダ・バインズ (パイパー)
         グレッグ・キニア (ラチェット)
         ジム・ブロードベント (アダム・ガスケット)
         ジェニファー・クーリッジ (ファンおばさん)
         ドリュー・ケリー (クランク・ケイシー)
         ポール・ジアマッティ
         ダン・ヘダヤ
         スタンリー・トゥッチ
         ダイアン・ウィースト
         ハーランド・ウィリアムズ
         ローウェル・ガンツ
         ジャッキー・ホフマン
         ジェイ・レノ
         ナターシャ・リオン
         アラン・ローゼンバーグ
         スティーヴン・トボロウスキー
         クリス・ウェッジ
         ポーラ・アブドゥル

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★★★

 【鑑賞本数】  年間:7作目  通算:303作目


 【 感 想 】

 早い時期から広告、CMが入り、公開される頃には興味が失せていた「ロボッツ」。ありきたりな勧善懲悪モノで、あきらめなければ夢は叶う。青臭いテーマの映画だろうとたいして期待もせず。ストーリーは予想をたがわず。ライブドアショックの、今、この時期に見ると皮肉のように思えなくもない。

 世界観がものすごくよくできていて、仕掛けが面白くてストーリーうんぬんより世界観を眺める感じで見ていた。ターゲットを子どもに絞り込み、単純で、エンターテイメントで、ワクワクする世界なのがわかりやすくていい。昔のディズニーテイストで、大人の理想とか、分別はさておき、楽しませようという気概を感じる。

 ストーリーは発明家を目指す中古寄せ集めのロドニーが夢をあきらめず、悪を倒すありきたりな話。青臭いが、見ていて恥ずかしくなるようなムダな頑張りがあまりなかったのが好感を持てる。中古品にも中古品なりの個性と価値があり、新しいモノ=いいわけではない。そんな今時流行らないというより、廃れかけているメッセージをあえてわざわざ盛り込んだ脚本のセンスは微妙。でも、その辺は映像でカバーしている気がする。まじめにシリアスに展開させる手もあるのに、あえてフェンダーにちゃかさせて、混ぜ返っさせて、ライトなテイストで、娯楽性を強めたのは良いように思われる。

 惜しむべくは新しいモノ=いい。だから、新しくしろ。古いものは醜い。捨ててしまえ。スクラップにしてしまえというとんでもない発想をぶちかますラチェットが、実は単に母親の言いなりだった。では、その母親マダム・ガスケットの本心はどこにある?というのが見えなかったところ。自分の身なりに対するコンプレックスの裏返しか、はたまた違うたくらみがあるのか。それが見えれば、映画としてもいい線行っていたのではなかろうか。

 いずれにせよ。ハッピーエンドの娯楽作。深く考えずに気楽に気軽に楽しんだもの勝ちではある。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ロード・トゥ・ヘブン

ロード・トゥ・ヘブン         【公開時コピー】
     
     


          製作国:アメリカ
          製作年:1997年
          公開年:未公開

 【監督】   カレン・アーサー

 【製作】   リン・レイナー

 【出演】   アンジェリーナ・ジョリー (ジョージア)
         レイチェル・リー・クック (ジョージア)
         ダナ・デラニー (サラ)
         マイケル・ヨーク (ルイス)
         トニー・トッド (エド・トム)
         アナベス・ギッシュ (フィミ)
         ティナ・マジョリーノ (フィミ)
         マイケル・グレイアイズ (タランチュラ)
         ジェフリー・ノードリング (ピーター医師)
         サリー・リチャードソン (マーサ)
         ジュリー・カーメン (チェロキー)
         マシュー・グレイヴ
         テレンス・マン (キャプテン・ホラー)
         ジョン・シュナイダー
         チャールズ・S・ダットン (ジョシュア)


 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★

 【鑑賞本数】  年間:6作目  通算:302作目


 【 感 想 】

 アメリカ開拓時代の女性自立を扱った作品。ネイティブ・アメリカンとの戦い、南北戦争、2つの戦争に巻き込まれ翻弄された女性の話。もっと見応えのある作品にできたはずなのに焦点がぼけ、長さばかりが気になる映画になってしまったのが惜しい。モチーフはよいだけに残念。

 幼馴染のジョージアとフィミ。この2人の女性を主軸にストーリーは展開する。ネイティブ・アメリカンの血をひくジョージアは誇り高く自立心旺盛。自分から幸せを掴みにいくタイプの人間。だからこそ、その幸せをおびやかす男や戦争に腹を立て、真っ直ぐに怒りをむける。一方で、多勢に無勢ということも知っていて、あきらめなければいけないことがあるのも知っている。賢くて、凛としていて、強くて憧れる。

 一方のフィミは幼い頃に父に先立たれ、姉の元に身を寄せる。フィミも戦争に翻弄された一人ではあるが、傍観者的な立場。非力で、無力で見ているしかない。姉のサラに守られて、後ろで見ているだけ。そんな印象を受ける。割とステレオタイプで、偏狭。自分を見ているみたいで疲れた。強気なくせに臆病で、自信がなくて他力本願なあたりが・・・。

 フィミが主人公らしい描き方をしているが、実質の主人公は姉のサラ。彼女は、自分の時代は男に従い生きていくしかないと割り切り、できることはするが、男を立てることも忘れない。妹のフィミこそが、時代を変えられる時代に生きると勇気を与え、諭し、サポートする。サラのような賢い女性がいたからこそ、ジョージア、サラへとつながる。賢い女性というのは、間違いなくサラのことだろう。

 いつの時代も戦争を引き起こすのは男で、振り回されるのは女。そこに甘んじることなく、立ち上がったサラやジョージア、フィミのような女性がいる。そして、今がある。そのことを思うと立ち上がった勇気と行動力には感謝。立ち上がることのできるほんの少しの勇気を分けて欲しい。そんなことを思って見る。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ

ジャッカル

ジャッカル       【公開時コピー】
     毒には、毒を
     


       製作国:アメリカ
       製作年:1997年
       公開年:1998年

 【監督】   マイケル・ケイトン=ジョーンズ

 【製作】   ジェームズ・ジャックス
         ショーン・ダニエル
         マイケル・ケイトン=ジョーンズ
         ケヴィン・ジャール

 【出演】   ブルース・ウィリス (ジャッカル)
         リチャード・ギア (デクラン)
         シドニー・ポワチエ (プレストン)
         ダイアン・ヴェノーラ (コスロヴァ少佐)
         マチルダ・メイ (イザベラ)
         J・K・シモンズ (ウィザースプーン)
         ジャック・ブラック (イアン)
         リチャード・ラインバック
         テス・ハーパー
         スティーヴン・スピネラ
         ソフィー・オコネドー
         ラリー・キング

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   どうにもいけてないジャッカルの変装

 【鑑賞本数】  年間:5作目  通算:301作目

 【 感 想 】


 ブルース・ウィリスの変装がコスプレと紙一重な作品だった。ジャッカルのストイックな感じはたまらなく好きではあるが、映画としては金がかかっている割には今一つな出来でがっくりきた。

 凄腕のヒットマン、ジャッカルと彼を追うロシア軍(?)のコスロヴァ少佐、FBIのプレストン捜査官、元IRA活動家デクランの追跡、逃亡劇。デクラン、プレストン、コスロヴァ少佐が特別すぐれているわけではなく、凄腕といわれるジャッカルがミスをし、そのミスから彼を追っていく展開の仕方が納得できない。それだとジャッカルは凄腕とは言わないだろとツッコミたくて仕方がなかった。あえて、しっぽをつかませたと取れなくもないが、その割に伏線がはりきれていない。

 シドニー・ポワチエ演じるプレストンの存在は大きくて、彼がいたから作品としてそこそこしまったのだと思う。デクランを信じるまでにいたるやりとりに真実味があり、犯罪者だから信用できないから、デクランを信じたい信じる変化が自然で大人でうまい。

 どこまでも非人間的なジャッカルと対象的にデクランの人間味をもたせたのだろうが、元IRAの活動家らしいエピソードがなく、普通の人っぽすぎて興醒めした。デクランの元嫁イライザの方が、復讐心を腹の底に抱え、平和な今を守ろうとしている姿はIRAの元活動家らしい芯の強さがあるように見えた。先入観だと思うが、宣伝であれだけ煽っておいて、中身がこれだと、お粗末だと思う。中身ではなく、宣伝の仕方に問題があるので、作品の評価につなげるのはずるいかもしれないが…。

 アクション映画としての見応えはないわけではないが、サスペンス色が濃い。ジャッカルが何を企んでいるのか断片的にしか見えない分、何が起きるかわからない緊張感はあった。見せ方はうまいと思う。そもそも2つに別れたストーりーを一つの作品として、ここまでうまくまとめたのは感心するし、編集のセンスは悪くはない。



にほんブログ村 映画ブログへ←ポチっとしてくれると嬉しいデス^^ヾ