ホステージ
≪公開時コピー≫助ける命を選べるか。
二つの人質事件― 一方の人質は、愛する妻と娘。
製作国:アメリカ
製作年:2005年
公開年:2005年
【監督】 フローラン・シリ
【製作】 マーク・ゴードン
アーノルド・リフキン
ボブ・ヤーリ
ブルース・ウィリス
【出演】 ブルース・ウィリス (ジェフ・タリー)
ケヴィン・ポラック (ウォルター・スミス)
ジョナサン・タッカー (デニス・ケリー)
ベン・フォスター (マース)
ミシェル・ホーン (ジェニファー・スミス)
ジミー・ベネット (トミー・スミス)
マーシャル・オールマン (ケヴィン・ケリー)
セレナ・スコット・トーマス (ジェーン・タリー)
ルーマー・ウィリス (アマンダ・タリー)
キム・コーツ
ロバート・ネッパー
ティナ・リフォード
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 チームあきらめない。な、ジェフ。
【鑑賞本数】 年間:24作目 通算:320作目
【 感 想 】
世間評が結構辛目だったので、恐る恐る手にとった。ブルース・ウィリス好きからくる贔屓目が多分にあるが、好きな作品である。泣くのをこらえる姿や、何かを決断する姿や、そういう心の中が変わったことを見せるのができる人だとは思っていたが、演技に深みが出たと思った。
犯罪交渉人として一線で活躍していたジェフ・タリー。自分の力を過信したことから、母子の死、犯人の自殺という最悪の結果で事件は幕を閉じる。失敗することは誰にでもあるが、ジェフの場合は失敗=死という重い事実。悔やんでも悔やみきれないジェフ。差し出された救いの手も拒むジェフ。自分でケリをつけねばならない問題ではあるが、頑なな姿が痛々しい。そこに起きた押し込み強盗&立てこもり事件。ジェフにとっては償いとなる可能性があるのにあっさりと引き渡す姿に負け犬の三文字が一瞬よぎる。
だが、それで終わるわけがない。二転、三転するストーリーは詰め込みすぎの印象を受けたが、最後まで見れば、決してムダではない。押し込み強盗とその後ろにあるもう一つの事件とを盛り込んだおかげでジェフの人間味はよくでている。
だけど、強盗犯のデニス、トミー、マースの影がうすくなってしまったのが残念。特にマースがエキセントリックで、気になる存在だっただけにもう少し人物的背景を掘り下げるとマースの異常性は際立ったようにに思われる。
一見お金がかかっていないような地味な作りなのだが、犯人達が立てこもるスミス邸には存分に金がかかっている。あの家の中の様子はかなりよくできており、すごいと見入ってしまった。立てこもり犯が焦り、追いつめられていく様は、あの家の中だから余計に…という部分もあるように思われる。
ジェフに関しては、家族を守りたいと思う心と、家族を守れる力を持っており、そうそう簡単にはあきらめないしぶとさと、言ったことは守る意志の強さ、事件の主導権を奪還する賢さがあり、かっこよかった。
妖怪大戦争
≪公開時コピー≫愛と平和の大冒険ファンタジー!
製作国:日本
製作年:2005年
公開年:2005年
【監督】 三池崇史
【製作】 黒井和男
【出演】 神木隆之介 (稲生タダシ)
宮迫博之 (佐田)
南果歩 (稲生陽子)
成海璃子 (稲生タタル)
佐野史郎 (「怪」編集長)
宮部みゆき (宮部先生)
大沢在昌 (読書好きのホームレス)
徳井優 (駐在)
板尾創路 (アナウンサー)
ほんこん (屋台のオヤジ)
田中要次 (よういちの父)
永澤俊矢 (阿倍晴明)
津田寛治 (大人のタダシ/タダシの父)
柄本明 (牛舎の農夫)
菅原文太 (稲木俊太郎)
近藤正臣 (猩猩)
高橋真唯 (川姫)
阿部サダヲ (川太郎)
田口浩正 (一本だたら)
遠藤憲一 (大天狗)
根岸季衣 (砂かけ婆)
三輪明日美 (ろくろ首)
吉井怜 (雪女)
蛍原徹 (豆腐小僧)
石橋蓮司 (大首)
忌野清志郎 (ぬらりひょん)
竹中直人 (油すまし)
荒俣宏 (山ン本五郎佐衛門)
京極夏彦 (神ン野悪五郎)
水木しげる (妖怪大翁)
岡村隆史 (小豆洗い)
栗山千明 (鳥刺し妖女・アギ)
豊川悦司 (加藤保憲)
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★★
【見所】 芸能人「大」コスプレ大会。
【鑑賞本数】 年間:23作目 通算:319作目
【 感 想 】
面白いとか面白くないとかはさておき、邦画界、頑張ればできるでしょうと、とりあえず思った。これだけのキャストを投入し、本人の原型をとどめず、その上、一瞬だけしか写らない人が大勢いる。それでも出たという事実が、作る側の楽しみたい気持ちのあらわれかと思ってみる。作る側が楽しんだ映画はえてしてという結果に終わるが、これはそこそこの出来なのではと思われる。
ストーリーとしては今一つ加藤の正体がわかりづらい。見落としたのかもしれないが、何をしようとしているとか、何が目的なのかが見えづらかった。だが、作り方は典型的な日本昔話の成長譚。いじめられっ子のタダシが麒麟児に選ばれ、使命を帯びて、戦い、冒険し、成長する。妖怪らと力を合わせ、戦う展開は桃太郎を彷彿とさせられる。
くじけたり、逃げ出したりしようとするところが、現代的要素なのだと思う。タダシは都会からの転校生で田舎になじめない。親の都合に振り回されることや、都会っ子という理由だけで、いじめられる理不尽さを許容できるほど大きくない。それはタダシ本人が乗り越えなければならないことではあるが、それが理解できるには幼すぎる。麒麟児として選ばれた事にしても、迷惑以外の何物でもなく、うらやましがるぐらいなら変わってやると思っている。その発想自体がやっぱり街の子だと思ってしまう。
妖怪の存在を信じる、信じないというのは個人の勝手なので多くは語らないが、モノにも魂はあるし、精霊というのはそれなりに存在していて、タダシの同級生らは口にこそしないし、本気で思ってはいないかもしれないが、肌で感じるものがあるから、うらやましがるのだと思われる。だから、何なのだということはあえて触れないでおく。
タダシたちは戦争だと意気込んでいるが、妖怪たちは祭だと騒いでいる。そのギャップが個人的にヒット。捕らえ方の問題ではあるが、祭だと認識した妖怪たちに一票。何事も楽しまねば損損。
ガタカ
≪公開時コピー≫残酷なまでに美しい未来…
愛だけでは君に届かない
製作国:アメリカ
製作年:1997年
公開年:1998年
【監督】 アンドリュー・ニコル
【製作】 ダニー・デヴィート
マイケル・シャンバーグ
ステイシー・シェア
【出演】 イーサン・ホーク (ヴィンセント)
ユマ・サーマン (アイリーン)
アラン・アーキン (ヒューゴ)
ジュード・ロウ (ジェローム)
ローレン・ディーン (アントン)
ゴア・ヴィダル (ジョセフ局長)
アーネスト・ボーグナイン (シーザー / 掃除人)
ザンダー・バークレイ (ラマール / 検査技師)
イライアス・コティーズ (アントニオ)
ウナ・デーモン
エリザベス・デネヒー
マーヤ・ルドルフ
ブレア・アンダーウッド
メイソン・ギャンブル
トニー・シャルーブ
ジェイン・ブルック (マリー)
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★
【見所】 ヴィンセントとジェロームの矜持の違い
【鑑賞本数】 年間:22作目 通算:318作目
【 感 想 】
漠然とSF系未来モノとは知っていたが、サスペンスとは知らなかった。たいして面白味の感じられない作品。世界観や映像はきれいで好きな感じだっただけに、ひどく期待はずれでがっかり。
遺伝子操作で超エリートとして作られることと、自然妊娠でマイナス要素を持って生まれることと、どちらが幸せなことを考えさせられる。
主人公ヴィンセントは自然妊娠で生まれた。産後まもなく遺伝子検査で劣等者の烙印を押される。精神的な脆さや、身体的な脆さを数値で上げられ、望まれて生まれてきたはずなのに、何もはじまっていないのに、望まれない子となしえてしまうことが受け入れ難い。父親は大望の男の子が生まれて嬉しいはずなのに、遺伝子検査の結果をきき、自らの名を与えることをこばむ。そこに、可能性も希望のかけらもなく、怒りに似た感情が湧きあがる。
宇宙飛行士になりたい。正攻法では決して、その夢をかなえられないヴィンセントはDNAブローカーから適正者のDNAを入手する。ジェローム・モローというDNA上のエリートからDNAを借り、ジェロームになりすましガタカへと潜り込む。いつか正体がバレるのではないかと怯えながら、着実に宇宙飛行士への階段を昇るヴィンセント。結局は遺伝子云々の問題ではなく、本人の問題であるというストーリーの本質に希望はあるのだが、見終わった後に釈然としないものがあった。
それはユージーンとアイリーンの存在なのかもしれない。遺伝子上は適正者で、本来であれば幸せ街道に乗っているはずなのに、乗り切れていない。個々の気持ちのあり方で、劣等者のレッテルを貼られたヴィンセントに劣等感を抱いている姿がひどく皮肉でナンセンスだ。
遺伝子を操作された、作られた人間に明るい未来はないのか。作られたというコンプレックスが人間を卑屈にさせるのだとしたら、どこかゆがんでいる。そもそも遺伝子を操作するという行為自体がひどく歪んだものではある。
ゴッドファーザー
≪公開時コピー≫巨匠コッポラが贈る最高傑作
すべてはここから始まった…
製作国:アメリカ
製作年:1972年
公開年:1972年
【監督】 フランシス・フォード・コッポラ
【製作】 アルバート・S・ラディ
ロバート・エヴァンス
【出演】 マーロン・ブランド (ドン・ヴィトー・コルレオーネ)
アル・パチーノ (マイケル・コルレオーネ)
ジェームズ・カーン (サンティノ(ソニー)コルレオーネ)
ジョン・カザール (フレド・コルレオーネ)
ダイアン・キートン (ケイ・アダムス・コルレオーネ)
ロバート・デュヴァル (トム・ヘイゲン)
リチャード・カステラーノ (クレメンザ)
タリア・シャイア (コニー・コルレオーネ・リッジ)
スターリング・ヘイドン (マクラスキー)
ジョン・マーリー (ジャック・ウォルツ)
リチャード・コンテ (ドン・エミリオ・バルジーニ)
アル・レッティエリ (ソロッツォ)
フランコ・チッティ (カーロ)
エイブ・ヴィゴダ (サル・テッシオ)
ジャンニ・ルッソ (カルロ・リッジ)
ルディ・ボンド (オッティリオ・キュネオ)
アレックス・ロッコ (モー・グリーン)
シモネッタ・ステファネッリ (アポロニア・コルレオーネ)
アンジェロ・インファンティ (ファブリツィオ)
【Zero的評価】 1500円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 ドン・コルレオーネのドンたる所以。
【鑑賞本数】 年間:21作目 通算:317作目
【 感 想 】
予備知識的にマフィアの盛衰記とは知っていたが、長いことを理由に敬遠していた。だが、人に進められて手に取った。家族と愛の映画だと思った。血の繋がっている家族だけではなく、マフィアとしての一族。ファミリーという広意義の家族。
コルレオーネ一家。父ヴィトーと、息子ソニー、フレド、マイケル。血の繋がっている本当の家族ではあるが、意志の疎通がとれるとは限らない。ドンは息子達のことを愛し、息子達のためを思って、それから、一族皆のことを思って画策するが、結果として空回りしているのがやるせない。
ヴィトーは一貫して「受けた恩義は忘れない。私は必ず借りを返す男だ。」という姿勢を崩さない。「ドン」と親しみと愛を込めて呼び、友達として接してくれれば、相談を受けよう。そんな姿勢は男らしく、貫く様はかっこいい。
思えばヴィトーは成り上がった成功者ではあるが、よき父親ではなかったのかもしれない。父親であるよりもファミリーのドンとしてある時間が多すぎて、子ども達と接する時間が少なかったのかもしれない。父親に認めて欲しい一心のソニーやフレドを見ていると、もっとかまってあげればよかったのにと思わなくもない。
末弟のマイケルがマフィアではなく堅気の道を選んだことに対する批判めいた気持ちと、父親の一番のお気に入りであることを疎ましく思う気持ち。それが暴走につながったソニーの生き様が悲しい気分になる。
堅気の道を歩むコルレオーネ家を望み、希望を託していたマイケルをマフィアの道に入れてしまったことを悔やむドンと、自らマフィアの道を選んだマイケルとの気持ちの差にあるものが、寂しく、悲しい。
マフィア映画は男の映画だと感じるのは、マフィアの世界に女が口を挟む隙間が皆目なく、へたに口を挟めば「弱点」となりうる事実。だからといって決して女性を蔑視しているわけではなく、単に弱肉強食の世界である。そんな世界ではあるが、確実に情はある。
劇場版 ビーバス&バットヘッド DO AMERICA
≪公開時コピー≫製作国:アメリカ
製作年:1996年
公開年:未公開
【監督】 マイク・ジャッジ
【製作】 アビー・タークール
【出演】 マイク・ジャッジ (ビーバス&バッドヘット)
ブルース・ウィリス (マディ)
デミ・ムーア (ダラス)
ロバート・スタック
クロリス・リーチマン
ジャクリーン・バーバ
パメラ・ブレア
エリック・ボゴシアン
グレッグ・キニア
【Zero的評価】 0円
【リピート率】 ★
【見所】 ・・・。
【鑑賞本数】 年間:20作目 通算:316作目
【 感 想 】
内容はさておきブルース・ウィリス狙いで手に取ったのだが、エンド・ロール見るまで気がつけなかった。テイストとしてはアメリカらしい、ノリと面白さだけのアニメ。こういうものばかり見て育てば、ろくでなし街道まっしぐらな気がする。
ビーバスとバットヘッド。二人の少年の話。彼らの頭の中には、TVを見ること、クールなことをすること、セックスすることしか、ほとんどない。早い話、落ちこぼれた頭の悪そうな少年ではある。どちらも同じ低レベルなのだが、ビーバスはバットヘッドよりクールであると思っていて、バットヘッドをバカにし倒している。
この2人がTVを盗まれたことからひきおこす事件の数々を描いたアニメなのだが、とにもかくにもお下劣でくだらない。アメリカ特有のジョークを交えたつくりなのだと思われるが、楽しめない。悪ふざけではすませられない。悪意がないだけタチが悪い。
考え方によってはビーバスもバットヘッドも可哀想な少年かもしれない。頭が悪く、鼻つまみものだという自覚を持ちながら生きることはしんどい。楽しいこと、クールなことをしてハッピーというすごくシンプルな欲望の赴くままに生きているだけなのに、周りの大人に顔をしかめられて説教される。面白くない気持ちが愛情の裏返しになって、いたずらがエスカレートしたり、悪さにつながったり、卑屈さが表に出てしまう。素直になれれば変えられるのかもしれないが、意地張って強がって生きるのが当たり前になると素直になるやり方を思い出せなくなるものだ。ビーバスはそれでも割と思い通りにやっているからいいにしろ、バットヘッドは、ビーバスにもこけにされていて、哀れに思う。同情する気にはなれないが。
アメリカ横断バスが作品の中に出てくる。実際は半端でなく時間のかかるものなのだろうが、町々を過ぎていく様を見て、体力と気力と経済力と語学力があれば、一度乗ってみたいと見当違いなことを思ってみる。
ノーバディーズ・フール
≪公開時コピー≫忘れかけていた思い、
心満たす瞬間…
製作国:アメリカ
製作年:1994年
公開年:1995年
【監督】 ロバート・ベントン
【製作】 スコット・ルーディン
アーレン・ドノヴァン
【出演】 ポール・ニューマン (ドナルド・サリバン)
ジェシカ・タンディ (ミス・ベリル)
ブルース・ウィリス (カール)
メラニー・グリフィス (トビー)
ジーン・サックス
ディラン・ウォルシュ (ピート)
フィリップ・ボスコ (フラット判事)
エリザベス・ウィルソン (ヴェラ)
アレクサンダー・グッドウィン (ウィル)
プルイット・テイラー・ヴィンス (ロブ)
ジョセフ・ソマー
ジェイ・パターソン
キャサリン・デント
フィリップ・シーモア・ホフマン
【Zero的評価】 1800円
【リピート率】 ★★★★★
【見所】 1分間の勇気
【鑑賞本数】 年間:19作目 通算:315作目
【 感 想 】
主人公サリーはロクデナシとしか思えないおじいちゃん。息子が赤ん坊の時に家を飛び出し、今は恩師の家に居候。その日暮らしで、仕事中に負った怪我を逆手にとり、雇い主カールを訴えるが、裁判はあっさりと負ける。腹いせにカールの工事現場からブロックを盗み出そうとするが車はパンクする。見ていて情けなくなるぐらいにうまくいかない。だけど、憎めない。ろくでないけど、そのろくでない人柄で周囲とうまくつながっているような男。
そんなサリーと息子や友人らと小さな事件を積み重ねながら展開するヒューマン・ドラマ。男達があきれるくらいに幼稚で、不器用で、ろくでもないのだが、本質は悪いヤツではなく「仕方ない」と許せてしまう愛嬌はある。皆、自分のことで精一杯なのだが、からかったり、ちょっかいかけたりして、関わろうとしている。それを嫌がらずに楽しんでいる姿が温かい。
特にサリーと息子のピート、孫のウィルとのやりとりがほのぼのとしていい。ピートは幼い日に自分を捨てた父を許せない気持ちと、許したい気持ちとで揺らいでいる。サリーはそんなピートの心を知ってか、知らずか、何事もないように変わらずピートに接する。ことさら父親ぶるわけでもなく、今まで通りのルーズでいい加減なまま。その姿に一喜一憂するピートだが、ありのままの自分を受け入れてくれるサリーを認め、受け入れる。親子としてはイレギュラーな関係なのかもしれないが、元の元が普通ではないから、普通であることにこだわる必要などない。そんなことを思ってみる。
父親らしいことはしなかったくせにウィルにはおじいちゃんであるサリーにピートは一言物申すのだが、それに対するサリーの「どこかではじめなきゃはじまらないだろ。」という答えが心臓のど真ん中突き破られる。こだわっていても、何もはじまらない。どんなに年を取っていても、はじめればはじまる。自分に言い訳して、踏みとどまっている場合ではない。
トリプルX ネクスト・レベル
≪公開時コピー≫製作国:アメリカ
製作年:2005年
公開年:未公開
【監督】 リー・タマホリ
【製作】 ニール・H・モリッツ
アーン・シュミット
【出演】 アイス・キューブ (ダリアス)
ウィレム・デフォー (ジョージ・デッカート)
サミュエル・L・ジャクソン (ギボンズ)
ノーナ・M・ゲイ (ロー)
サニー・メイブリー
マイケル・ルーフ
スコット・スピードマン (カイル・スティール)
ピーター・ストラウス (シェイヴァース)
ジビット
【Zero的評価】 200円
【リピート率】 ★★
【見所】 俊敏なデブ。なアイス・キューブのアクション
【鑑賞本数】 年間:18作目 通算:314作目
【 感 想 】
ヴィン・ディーゼルのいないトリプルXが果たしてトリプルXとして成立するのかという興味と疑問を抱きながらの鑑賞。結論から先に言えば、やはりトリプルXはザンダー・ケイジがいてこその映画。
ネクスト・レベルはアクション映画単体としてみればそれなりに面白いと思われる。好きか嫌いかでいったら好きな映画ではある。派手なアクションあり、アップテンポでオシャレな音楽あり、わかりやすい悪役がいる。アメリカらしいライトなアクション映画だとは思う。
だけど、そもそも「トリプルX」の魅力はシークレット・エージェントであり、諜報活動に付随するアクション、スパイグッズがあるから面白いのだと思う。ネクスト・レベルは軍隊色が強くて、軍モノ映画のようにもとれるのが難点。いつかタリアスが「ウー、ハー、サージェント」と口にするのではないかと変な期待を抱いてしまった。
陰謀と策略がうずまくアメリカ国防庁。国防とつくものほど、うさんくさいものはないが、平和的解決を望む大統領と大国アメリカのパワーを見せつけたい国防庁長官デッカートという上層部のきな臭さと、タリアスら諜報活動員らの秘密活動が本来なら見せ場になるのであろう。
だが、それにしてはギボンズと軍隊が前に出すぎた感がある。タリアスは頑張っているが、所詮、ギボンズの手下。ギボンズに反発心めいた言動はあるものの、かつての戦場での信頼関係があるので憎まれ口にしかきこえず。面白味が半減する。とはいえ、1を踏襲して、ザンダー・ケイジのキャラでストーリーが展開しても、二番煎じにしかならないので、その辺は微妙。
一番の不満はアイス・キューブにはセクシーさを、ローに色気を感じられなかったこと。もう少しセクシーさが欲しかった。ハンバーガーとシェイクにかぶりつく男にはセクシーさを感じられるわけがない。強さ、頭の良さは好きなだけに残念だ。この映画、トリプルXとつけたのが失敗のように思われる。
永遠(とわ)に美しく…
≪公開時コピー≫時を止める
神秘の小瓶-
製作国:アメリカ
製作年:1992年
公開年:1992年
【監督】 ロバート・ゼメキス
【製作】 ロバート・ゼメキス
スティーヴ・スターキー
【出演】 メリル・ストリープ (マデリーン・アシュトン)
ブルース・ウィリス (アーネスト・メンヴィル)
ゴールディ・ホーン (ヘレン・シャープ)
イザベラ・ロッセリーニ (リスル)
シドニー・ポラック
ミシェル・ジョンソン
トレイシー・ウルマン
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★
【見所】 何事もほどほどに。な、美容整形。というかなんというか…
【鑑賞本数】 年間:17作目 通算:313作目
【 感 想 】
くだらないの一言に尽きる映画。キャストは豪華なのだと思われるが、このキャストで何故これほどまでにつまらない作品になるのかは皆目見当がつかない。シニカルと言えば、シニカルだし、ブラックジョークと言えばブラックジョーク。女性の美に対する執着心、追求心を皮肉っているといえばそうとも言える。
地味で、真面目で、ぱっとしないヘレンと、落ち目の女優マデリーン。二人は永遠のライバル。ヘレンはいつも男をマデリーンにとられてきた。今度こそは・・・と婚約者で、冴えない美容整形外科アーネストを連れ、マデリーンに会いに行く。結果はいつも通り。アーネストはヘレンではなく、マデリーンと結婚してしまう。
ヘレンがアーネストを選んだのは少なからず惚れた部分があるだろうが、決して美男子とは言えず、真面目で実直だという性質にこの人ならマデリーンも色目を使わないだろうという安心感めいた理由もありそうだ。
所詮、男なんて・・・とはあまり言いたくないが、結果として、そうなってしまった以上、ヘレンがマデリーンをうらむ気持ちもわからなくはない。だが、そこで人生丸投げして、落ちたヘレンに同情する気持ちにはなれない。
違和感というか、嫌悪感を抱きながら見ていたが、その原因が何か、ようやくわかった。マデリーンもヘレンも他力本願で、落ちぶれても、人のせいにして反省をしない。その上、向上心が見受けられないから。金で若返る薬を手にいれることにしても、棚ぼた的な受身の姿勢。その後も、アーネスト頼みのアーネスト頼り。自分本意すぎて、見ていて腹立たしいことこの上なし。美しさやや若さを願う気持ちは人一倍強いくせに努力はしない。そうそううまく行くはずがない。
世の中にそういう人間はゴマンといるから、ブラックコメディとして、ありなのかもしれないが、全く持って笑えない。この辺の感性は理解しがたい。一度見ればお腹一杯の映画だ。二度目の鑑賞ではあるが・・・。
スリー・リバーズ
≪公開時コピー≫この秋、オハイオ・トライアングルに
とてつもない事が起きる-!
製作国:アメリカ
製作年:1993年
公開年:1993年
【監督】 ローディー・ヘリントン
【製作】 アーノン・ミルチャン
トニー・トモポロス
ハント・ロウリー
【出演】 ブルース・ウィリス (トム・ハーディ)
サラ・ジェシカ・パーカー (ジョー・クリストマン)
デニス・ファリナ (ニック)
トム・サイズモア (ダニー)
ブライオン・ジェームズ (エディ
ロバート・パストレッリ (ジミー)
ティモシー・バスフィールド
ジョン・マホーニー (ヴィンス・ハーディ)
トム・アトキンス
ジョディ・ロング
アンドレ・ブラウアー
【Zero的評価】 1500円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 ボートハウス?なトムの家。
【鑑賞本数】 年間:16作目 通算:312作目
【 感 想 】
ブルース・ウィリスらしいというより、ダイ・ハードのジョン・マックレーンの流れを汲んだ孤高のしぶといヒーロー系の映画。派手さにはかけるが、堅いサスペンス仕立てのアクション映画。可もなく不可もなく、作品としてはそこそこ面白い。ブルース・ウィリス好きなので、それなりに楽しめたのでよしとする。
トム・ハーディ。五代続いた警察官一族の出身で、祖父も父も伯父も、従兄弟も警官。警官になるのが当たり前という家系で、警官になるというのは、第三者的にしんどいように思う。同じ職業であっても、考え方や取り組み方は異なるわけで、特に警察なんていう特殊で、閉鎖的な狭い社会で右も左も上にも下にも身内がいたら、逃げ場がなくて息苦しくなりそうだ。
トムは従弟で相棒のジミーが行き過ぎた捜査で告発され、真実ではあるが不利な証言をし、結果としてジミーを追い詰めてしまう。警官として職務をまっとうしただけではあるが、身内を切り捨てた人間として同僚から疎まれる。正直者がバカを見る典型ではあるが、警官として不正と不当は許さない姿をブルース・ウィリスはうまいこと演じている。この人はどうして、こう、貧乏くじをひいて、わざわざというか、あえて孤独になってしまうのだろう。だけど、そういうひどく不器用な男を演じるのがうまい。
河川レスキューへ移動して、投げやりな態度で命の危険をかえりみずに任務にあたる姿が痛々しくて、そうするしかできない不器用さにくらっとくる。心に闇をもった人間を救うことなど、そう簡単にできないが、ほっとけない。また、そういう影のある男が魅力的に見えるあたり、自分もダメっぽい。相棒のジョーといい仲になり、やはりそうきたかと舌打ちしたが、ジョーがうらやましくもある。
警官が高潔な人間であるとは木っ端みじんも思っていないが、中にはトムのような高潔であろうとする人間もいる。というスタンスがストーリーにうまく作用したと思われる。
リーサル・ウェポン3
≪公開時コピー≫アクションも友情も恋もスーパークラス。
製作国:アメリカ
製作年:1992年
公開年:1992年
【監督】 リチャード・ドナー
【製作】 ジョエル・シルヴァー
リチャード・ドナー
【出演】 メル・ギブソン (マーティン・リッグス)
ダニー・グローヴァー (ロジャー・マータフ)
ジョー・ペシ (レオ・ゲッツ)
レネ・ルッソ (ローナ・コール)
スチュアート・ウィルソン (ジャック・トラヴィス)
スティーヴ・カーン (マーフィ部長)
ダーレン・ラヴ (トリッシュ)
トレイシー・ウルフ (リアン)
【Zero的評価】 1500円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 ローナとリッグスの傷自慢
【鑑賞本数】 年間:15作目 通算:311作目
【 感 想 】
リッグスとマータフのでこぼこコンビ3作目。緩急のつけ方がうまいと、何度見ても思う。さすがに寄る年波には勝てず、マータフは引退を考えはじめ、リッグスは禁煙をはじめる。どんな作品でもシリーズ化され、新しくなればなるほど、多額の制作費をつぎ込み、アクション・シーンは派手になる傾向がある。リーサル・ウェポンもアクション・シーンは派手でやりすぎ?と思う所もあるが、1から一貫して、監督を変わらないが為に、矛盾点がほとんどないのが好ましい。
マータフをおちょくる所や、無茶苦茶な所も変わらずだが、死ぬ為に生きていた投げやりなリッグスではない。そういう成長ぶりというか、変わっていく様が見えるのは監督が変わらないからなのだろう。こういう映画こそ、シリーズものと言える気がする。
ニューフェイスのローナが加わり、ストーリーがやや散漫になった感じはある。だが、根底にある悪や不正を許さない姿勢は変わらない。一見、冒頭のビル爆破事件からリッグスとマータフが制服組へおろさせることが、ストーリーに無関係のように見えて、その実、しっかりとからんでいるのが心憎い。ムダなようなシーンもあるが、そこでほっと一息つかせるから、アクション・シーンが映える。
マータフと息子とのやりとりや、ロマンスっぽいやりとりも、マータフのひととなりがよく見える。それをからかうリッグスも本気でからかっているが、マータフへの愛情の裏返しなのが見えてほほえましい。
はじめは秘密主義のローナに対し、反発心を抱くが気になって仕方がないリッグスが何だか可愛らしい。誰に対しても、おちょくって、ふざけているようではあるが、照れ隠しなのがわかるし、どこか憎めない。
そして、何よりおかしいのは会話の一つ一つ。ローナの生理中なのというセリフだったり、コップキラーという名の弾だったり。リーサル・ウェポンシリーズが好きな理由はセリフのセンスのよさだったりもする。
