ヴァン・ヘルシ ング
≪公開時コピー≫まだ見ぬ世界が、牙をむく。
製作国:アメリカ
製作年:2004年
公開年:2004年
【監督】 スティーヴン・ソマーズ
【製作】 ボブ・ダクセイ
スティーヴン・ソマーズ
【出演】 ヒュー・ジャックマン (ヴァン・ヘルシング)
ケイト・ベッキンセイル (アナ王女)
リチャード・ロクスバーグ (ドラキュラ伯爵)
デヴィッド・ウェンハム (カール)
シュラー・ヘンズリー (フランケンシュタイン)
ウィル・ケンプ (ヴェルカン)
エレナ・アナヤ (アリーラ)
シルヴィア・コロカ (ヴェローナ)
ジョジー・マラン (マリーシュカ)
ケヴィン・J・オコナー
アラン・アームストロング
トム・フィッシャー
サミュエル・ウェスト
ロビー・コルトレーン
スティーヴン・H・フィッシャー
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★
【見所】 めくるめくモンスター軍
【鑑賞本数】 年間:44作目 通算:340作目
【 感 想 】
ヴァンパイアとハンターもの。使い古されたテーマで似たような作品は量産されている。あえて作るのであれば、何か斬新なプラスアルファが欲しいと個人的には思う。ぱっと観の印象は二番煎じな映画。「ブレイド」、「アンダーワールド」を彷彿とさせる。
文化の違いか、勉強不足か、どちらもあるだろうが、根底にあるヴァンパイア対ウルフマンの確執がよくわからない。天敵なのは間違いないのだが、そうなるきっかけは何だったのかそこがわからないと今イチ、ピンとこないものがある。ただのモンスター・アクション映画でしかないわけがないと思うのは深読みのしすぎなのだろうか。
この手のモンスター映画―というより、対ヴァンパイア映画―は、アクションと対ヴァンパイア兵器を楽しめればそれでいいと思わなくもない。それなりにアクション・シーンは見応えがある。対ヴァンパイア兵器も工夫がこらされてはいる。19世紀という時代設定を踏まえればアナログで、シンプルな武器のそれぞれはよく考えついたと思う。時代的な制約がある中でよく見せたと思う。とはいえ、物足りなさは少なからずある。
謎めいたヴァン・ヘルシングの正体がつかめぬまま展開する。記憶失ってモンスターハンターとなった経緯が見えない上に、記憶喪失者特有の迷いがないので、腑に落ちない点がでてくる。ヴァン・ヘルシングという人となりに整合性がとれていないので、薄っぺらさが目につく。
ドラキュラ伯爵、ウルフマン、フランケン・シュタイン。モンスターの王道らしい出演陣だが、奇をてらっただけでストーリーにうまくからめていない気がする。ドラキュラ伯爵の真の目的、天敵であるウルフマンの存在、逃げるフランケンシュタインそれだけでも要素は充分なのにモンスターハンターのヴァン・ヘルシングと助手兼武器開発兼修道僧カール、そして、ヴァレリアス一族の末裔アナ王女と内容が多すぎて散漫になったように思われる。
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
≪公開時コピー≫1939年、ニューヨーク、
巨大ロボット襲撃――。
製作国:アメリカ/イギリス
製作年:2004年
公開年:2004年
【監督】 ケリー・コンラン
【製作】 ジョン・アヴネット
サディ・フロスト
ジュード・ロウ
マーシャ・オグレズビー
【出演】 ジュード・ロウ (ジョー・サリバン)
グウィネス・パルトロー (ポリー・パーキンス)
アンジェリーナ・ジョリー (フランキー・クック)
ジョヴァンニ・リビシ (デックス)
マイケル・ガンボン (ペイリー編集長)
バイ・リン (謎の女)
オミッド・ジャリリ
ローレンス・オリヴィエ (記録映像)
【Zero的評価】 200円
【リピート率】 ★★★
【見所】 ちびっこリビシの発明グッズ。
【鑑賞本数】 年間:43作目 通算:339作目
【 感 想 】
ぱっと見、気持ちの悪さを感じた。1939年のニューヨーク。エンパイアステートビルに横付けされる飛行船。過去なのに近未来風の作りに違和感を覚える。常識を持って観ると受け入れ難い。あくまでも作られた世界。別世界と思って見れば、面白さは楽しめる。
巨大ロボット襲撃といい、科学者連続失踪事件といい、似たような作りの映画、アニメ、漫画をあげることはできる。ストーリーに新鮮味はない。謎解きにしては中途半端だし、大義も弱いし、深く考えれば物足りなさが残る。ただし、娯楽としてみればそれなりに楽しめる。深く考えたもの負け映画ではある。
主人公スカイ・キャプテンことジョー・サリバンを演じるのはジュード・ロウ。個人的にジュード・ロウは好きではないが、ジョーに関して言えばかっこいい男だと思った。飛行機乗りである自分=かっこいい、世界を救える人間=自分だけと思っていて、かっこいい自分が大好き。自信満々とナルシストは紙一重だが、かっこいい俺を当然と思っている様は嫌いではなかった。
雑誌記者ポリーは仕事一筋で危険を省みない向こう見ずなところがある。自分のやりたいことを真っ直ぐに行う姿は勇ましいが、女は捨てておらず、元彼ジョーを好きな気持ちがある。仕事もするが、ジョーの前では可愛くありたい気持ちとで揺らぐ。自立した女性でありながら、可愛さもあるポリーはグウィネス・パルトローだからこそ演じることのできる役だろう。
ポリーと対極的存在なのがアンジェリーナ・ジョリー演じるフランキー。女性としての魅力もあるが、男前という言葉があてはまる。ジョーの為に力を貸し、部下を守る為に行動する姿は「母」を彷彿とさせる。
謎のドイツ人科学者トーテンコフは実体が掴めず存在だけを感じる為、不気味だ。しかし、トーテンコフの目指したものは歪んでいるとしか思えない。結局、ただのマッド・サイエンティスト。天才であってもやっていい事と悪い事はある。
俺たちに明日はない
≪公開時コピー≫明日なき2人の青春を描いて
史上に輝く愛の名作!
製作国:アメリカ
製作年:1967年
公開年:1968年
【監督】 アーサー・ペン
【製作】 ウォーレン・ビーティ
【出演】 ウォーレン・ビーティ (クライド・バロウ)
フェイ・ダナウェイ (ボニー・パーカー)
ジーン・ハックマン (バック・バロウ)
マイケル・J・ポラード (C・W・モス)
エステル・パーソンズ (ブランシュ)
デンヴァー・パイル (フランク)
ダブ・テイラー (アイヴァン・モス)
エヴァンス・エヴァンス (ヴェルマ・デイヴィス)
ジーン・ワイルダー (ユージン・グリザード)
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★
【見所】 60年代の苦肉の策の撮影技術
【鑑賞本数】 年間:42作目 通算:338作目
【 感 想 】
ボニーとクライドで有名な逃亡劇。39年前の映画。名前を知っている程度だったが、素直な感想は古い映画。技術的な古さは感じられるものの、中身は名作と言われるだけあってそれなりに見ることが出来る。
人は点と線で生きるとするならば、線で生きることを選ぶだろう。人生は楽しみ半分、苦しみ半分で、楽しいだけでは生きていけないことを知っているから。だが、ボニーとクライドは点で生きた人たちなのだと思った。先のことをあえて考えようとせず、「今」この時を刹那的に生きた。こんな生活いつまでも続かないとわかっていながら、やめられずにいる姿が痛々しい。
退屈していただけのボニーがクライドに惹かれただけにも、罪人としてしか生きていくしかないと思い込んでいるクライドがボニーを巻き込んで生き急いだようにも見える。互いに求めるものは刺激と金で手段が強盗だったというだけかもしれない。やったことに対しては少なからずの後悔はあるとして、今を生きることを選んだ二人にしてみれば充実した生き方なのかもしれない。そこに憧れを抱くことや共感することはないが、自分の生きたいように生きた姿は少しだけまぶしい。
クライドの兄バック夫婦と合流して、冗談が冗談ですまなくなったように見えた。ボニーとクライドとC・Wの3人であれば、飽きたから辞めようで済んだかもしれない。だが、バックは根っからの犯罪者で加減や引き際を知らない。巻き込まれたほうはいい迷惑で、なまじ血のつながりがあるクライドが可哀想になる。同情する余地は微塵もないが、クライドは根っからの悪人に見えず、好奇心で寄り道をしたら深みにはまったように見える分やるせない。
ボニーが家に帰りたい、ママに会いたいと訴えるシーンが心に残る。一度貼られたレッテルは中々剥がせない。思慮の浅いボニーの自業自得ではあるが、自分の存在価値をどこかに求めたかった気持ちがわからないではないだけに切なさが残った。
アンブレイカブル
≪公開時コピー≫衝撃の新世紀スリラー
真実を知る覚悟はあるか―
製作国:アメリカ
製作年:2000年
公開年:2001年
【監督】 M・ナイト・シャマラン
【製作】 バリー・メンデル
サム・マーサー
M・ナイト・シャマラン
【出演】 ブルース・ウィリス (デイヴィッド・ダン)
サミュエル・L・ジャクソン (イライジャ・プライス)
ロビン・ライト・ペン (オードリー)
スペンサー・トリート・クラーク (ジョセフ)
イーモン・ウォーカー
シャーレイン・ウッダード (イライジャ・ママ)
レスリー・ステファンソン
マイケル・ケリー
ナタリー・ハルトマン
【Zero的評価】 1000円
【リピート率】 ★★★★
【見所】 デイヴィッドは死んではいない。
【鑑賞本数】 年間:41作目 通算:337作目
【 感 想 】
アメコミがベースにあるサスペンス作。着眼点は面白い。派手さはないが、堅実な作り。謎めいた不穏な空 気が漂う作りはM・ナイト・シャマランの得意分野なのか。
列車衝突事故で132人が死亡。たった一人、無傷で生き残った男、デイヴィッド。なぜ、自分だけが無傷で生き残ったのかわけもわからず呆然としている感じがうまく出ている。実はデイヴィッドは死んでいて、死にきれずさまよっているのかと思った。そのぐらい魂ここにあらずという雰囲気があった。
骨形成不全症という難病を抱えるイライジャ。幼い時から骨折を繰り返し、ガラスマンというあだ名を付けられる。不便極まりない生活なのだが、悲壮感はない。アメコミの世界では善と悪は対極にあり、世界は陰と陽の世界で成り立っている。自分のような脆い肉体の対極にある不滅の肉体を持つ人間がいる。それを証明するのだという信念があり、それを信じている。危険思想と紙一重ではある。
イライジャがアメコミにのめりこむきっかけを作ったのは母。ともすれば、家に閉じこもるだけではなく、自分の殻に閉じこもりかねないイライジャの背中を押す。漫画という餌で釣ることがいいか悪いか判断はできないが、原画ギャラリーオーナーとなったことを考えれば悪くはない。親にも親の人生があるが、子どもの人生をバックアップする責任はある。希望を与え、負けを認めさせなかったイライジャママのようになりたい。
イライジャのお眼鏡にかなったデイヴィッドは困惑を隠しきれずにいる。だが、指摘を確かめていくことで認めざるをえなくなる。子どもの頃は願えば何にでもなれると思っていたのに、いつの頃からできないと思うようになってしまったのだろう。そんなことが頭の中をよぎる。できないのではなく、できないと思い込みやらないだけということが、意外に多いのかもしれない。知らなければよかったこと、知ってよかったことが対極にあり、その事実がやるせない。
フォー・ルームス
≪公開時コピー≫1996 NEW YEAR
タランティーノ軍団 世界席巻!
製作国:アメリカ
製作年:1995年
公開年:1995年
【監督】 アリソン・アンダース(第1話)
アレクサンダー・ロックウェル(第2話)
ロバート・ロドリゲス(第3話)
クエンティン・タランティーノ(第4話)
【製作】 ローレンス・ベンダー
【出演】 ティム・ロス (テッド)
マーク・ローレンス (サム)
ヴァレリア・ゴリノ (アシーナ / 第1話)
マドンナ (エルスペス / 第1話)
リリ・テイラー (レイヴン / 第1話)
サミ・デイヴィス (ジゼベル / 第1話)
アイオン・スカイ (イヴァ / 第1話)
アリシア・ウィット (キヴァ / 第1話)
ジェニファー・ビールス (アンジェラ / 第2話&第4話)
デヴィッド・プローヴァル (シグフリード / 第2話)
アントニオ・バンデラス (男 / 第3話)
タムリン・トミタ (妻 / 第3話)
ラナ・マキサック (サラ / 第3話)
ダニー・ヴェルデュスコ (ファンチョ / 第3話)
サルマ・ハエック (TVダンサー / 第3話)
クエンティン・タランティーノ (チェスター・ラッシュ / 第4話)
ポール・カルデロン (ノーマン / 第4話)
ブルース・ウィリス (レオ /第4話)
【Zero的評価】 200円
【リピート率】 ★
【見所】 第3話
【鑑賞本数】 年間:40作目 通算:336作目
【 感 想 】
ホテルの4部屋で繰り広げられる騒動を描いたコメディ。オムニバス形式なので見やすい。中身があるようで、ないような作品ではある。作っている側が楽しかった雰囲気のある映画。
大晦日のホテル・モンシニョール。ベル・ボーイのティムは気の弱い、かっこつけ男。美人に鼻の下をのばしたり、子ども相手に大人気なく怒ったり、金に目がくらんだり、どこにでもいそうな小さい器の人間。当の本人は自覚症状がない。道化でしかなりえない。それが面白い作りになってはいる。好き嫌いがきっぱりすっぱり分かれるだろう。くだらないと思うが嫌いではない。
真夜中と大晦日。お客にとってはグッドな、ティムにとってはバッドな日で何もなく終わるわけがない。こういう設定の仕方がうまい。
最初に現れるのはセクシーな女性。ティムの目は胸に釘付け。わかりやすい男だ。次々と集まる女たちは個性もバラバラで怪しさ全開。実は彼女たちは魔女。呪いをかけられた魔女ダイアナの復活をもくろむ。本人達の真剣さとテッドの温度差に笑いがこみ上げてくる。
次は一本のルームサービスの電話から、妻と浮気している男に間違えられて危機一髪な話。男同士の友情でオチるはずが妻の一言で・・・。というのが、笑えないアメリカン・ジョークっぽい。実は、夫と妻はグルで間違えて部屋を訪れた客で遊んでいるだけのように見える。
命からがら逃げ出したテッドを次に待ち受けていたのはラテン系マフィア風の男と妻、子ども達。男の行動が今二つ三つ頓珍漢で疑問と笑いがこみあげる。子ども達のお守りをいいつかったテッドだが面倒を見る気はない。それを見透かされて、子ども達に翻弄されている姿がおかしい。この話が一番好きだが、オチだけはいただけない。
ラストはペントハウスのいかれた男たちの話。ここでも金に目がくらむテッド。タランティーノ節炸裂だが対して面白くはない。全体的にアメリカンな笑いが詰め込まれている映画ではある。
ゴッドファーザーPART3
≪公開時コピー≫いかなる権力をもってしても
運命の流れには逆らえない-
製作国:アメリカ
製作年:1990年
公開年:1991年
【監督】 フランシス・フォード・コッポラ
【製作】 フランシス・フォード・コッポラ
【出演】 アル・パチーノ (ドン・マイケル・コルレオーネ)
ダイアン・キートン (ケイ・アダムス)
アンディ・ガルシア (ビンセント)
タリア・シャイア (コニー)
ソフィア・コッポラ (メアリー・コルレオーネ)
フランク・ダンブロシオ (アンソニー・コルレオーネ)
リチャード・ブライト (アル・ネリ)
ジョン・サヴェージ (アンドリュー・ヘーゲン)
ジョージ・ハミルトン (ハリソン弁護士)
ブリジット・フォンダ (グレース・ハミルトン)
イーライ・ウォラック (アルトベッロ)
ジョー・マンテーニャ (ジョーイ・ザザ)
ヘルムート・バーガー (フレデリック・カイシング)
ラフ・ヴァローネ (ランベルト枢機卿)
ドナル・ドネリー (ギルディ大司教)
エンゾ・ロブッティ (ドン・ルケーゼ)
【Zero的評価】 1000円
【リピート率】 ★★★★★
【見所】 コルレオーネ一族の行く末。
【鑑賞本数】 年間:39作目 通算:335作目
【 感 想 】
ファミリーの繁栄と衰退を描いたシリーズ完結編。父から孫へと受けがれる組織の壮大さと、およそ50年という時代の長さに誰が誰だか把握することもできずにいたのはここだけの話。親として子どもに財産を残したいマイケルとそれを望まない息子アンソニーと、気持ちのすれ違いが悲しい。
「マフィア」から足を洗うために、人生の大半を費やしたマイケル。社会的地位としてはほぼクリーンになったコルレオーネ・ファミリーだが、年月が経つにつれ、ファミリーの結束はゆらぎ、マイケルの成功をねたむ者、足を引っ張ろうとする者など、足場はもろくなっている。
ファミリーの繁栄を望んだのか、息子に財産を残したかったのか、マイケルの真意ははかりかねる。だが、実の息子に後を継いでもらえず、甥にドンの座を譲るのは本意ではなかっただろう。自業自得とはいえ、八方塞りなマイケルが哀れにも思える。
甥・ヴィンセントは父ソニーのぎらついた熱さがある。ドンとしては未熟な部分は多い。血の気の多さ、気の短さ、思慮の浅さ、どれも成功するとは思い難い資質だが、ファミリーを愛する気持ちは誰にも負けない。ファミリーを愛するから、ドンをないがしろにするほかのドンが許せない。その真っ直ぐさはマイケルにはなかった思いで、ヴィンセントだったら…と思わなくもない。
ファミリーの中でコニーが誰よりもマフィアであったように見える。女であるが為に翻弄されたが、心意気は一番マフィアだったように思える。マイケルに従うように見えて、マイケルを操っているようでもあり、女の怖さを垣間見る。名付け親の死を願うシーンにその怖さが表れている。だが、そう願わずにいられない気持ちを考えると切なくもある。
誰よりも家族を愛し、守ろうとしていたマイケルにとって悲しすぎるメアリーの死に涙が誘われる。守りたいものも守れず、自分の人生が意味のあるものだったのか考えるには遅すぎた結末に後味の悪さが残る。
M:I-2
≪公開時コピー≫製作国:アメリカ
製作年:2000年
公開年:2000年
【監督】 ジョン・ウー
【製作】 テレンス・チャン
トム・クルーズ
ポール・ヒッチコック
ポーラ・ワグナー
【出演】 トム・クルーズ (イーサン・ハント)
ダグレー・スコット (ショーン・アンブローズ)
タンディ・ニュートン (ナイア・ホール)
ヴィング・レームズ (ルーサー)
リチャード・ロクスバーグ (ヒュー・スタンプ)
ジョン・ポルソン (ビリー・ベアード)
ブレンダン・グリーソン (マックロイ)
レイド・セルベッジア (ドクター・ネロルヴィッチ)
ウィリアム・R・メイポーサー (ヴァリス)
ドミニク・パーセル (ウールリッチ)
アンソニー・ホプキンス (司令官)
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★★
【見所】 「オレってやっぱかっこいい」と思い込んでるトムちん。
【鑑賞本数】 年間:38作目 通算:334作目
【 感 想 】
前作は「スパイ大作戦」のリメイクだが、2作目は「イーサン・ハント物語」。スパイ映画というよりは、トム・クルーズによる、トム・クルーズのための映画。「卒業白書」を彷彿とさせるアイドル映画の装いで、トム・クルーズのナルシストぶりが露呈されている。かっこいい俺、アクションもできる俺に酔いしれている。悲しいかな寄る年波には勝てず、見ていて痛々しい限りである。
スパイ映画という割には目立った諜報活動がない。1の流れを期待すると肩透かしを食う。スパイグッズも目立たず、楽しみにしていただけにがっくり。根本的に求めていたものが違ったようだ。
全体的に見たことがあるような映画。「トリプルX」に似ている。ストーリーの展開の仕方やモチーフ、アクションの見せ方など。どうりで二番煎じな印象を受けるわけだ。
ジョン・ウー監督の得意とする派手なアクションとスピーディな展開は健在。相変わらず加減の二文字はない。わかりやすいアクション映画ではあるが、ひねりはなく、なんとなく結末のわかるのが物足りない。意外性があったのが、顔マスクを使った摩り替わりだけで、この単純さがいいのかもしれない。
全体的に金はかかっていて、ショーン屋敷や隠れ家(基地?)は、建物やインテリアにこだわりが見え隠れする。ただし、テロリストという設定を考えるとオシャレである必要があるのか疑問は感じる。作り物の世界なので多くは突っ込まないでおこう。
イーサンの相手を務める女泥棒ナイアはセクシーでよかった。イーサンにひかれ、イーサンの為に身の危険を冒す。男としてはあそこまでほれられたら男冥利につきるだろう。恋は理屈ではないので野暮なことは言いたくはないが、そう簡単に命をかけられるものかと思わなくもない。
M:I-3がそろそろ公開されるらしいが、色々な意味で楽しみではある。シリーズとしては失敗の部類に入ると個人的に思うのだが、世の皆様、その辺はどう思います?
ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ
≪公開時コピー≫ブルース・ウィリス困る。
製作国:アメリカ
製作年:1999年
公開年:2000年
【監督】 アラン・ルドルフ
【製作】 デヴィッド・ブロッカー
デヴィッド・ウィリス
【出演】 ブルース・ウィリス (ドウェイン・フーバー)
アルバート・フィニー (キルゴア・トラウト)
ニック・ノルティ (ハリー・ル・サブレ)
バーバラ・ハーシー (セイア・フーバー)
グレン・ヘドリー (フランシーン)
ルーカス・ハース (バニー・フーバー)
オマー・エップス (ウェイン・フーブラー)
アリソン・イーストウッド
ウィル・パットン (モー)
マイケル・クラーク・ダンカン
ヴィッキー・ルイス (グレース・ル・サブレ)
ケン・キャンベル (エリオット)
ジェイク・ヨハンセン (ビル)
【Zero的評価】 100円
【リピート率】 ★★
【見所】 キルゴア・トラウト
【鑑賞本数】 年間:37作目 通算:333作目
【 感 想 】
ブルース・ウィリス主演のドタバタ・コメディ。つまらない、くだらない映画ではあるが、考えさせられる何かはある。登場する誰も彼もが、変の一言に尽きる。個性的と変人が紙一重である。
金はあり、知名度もあり、成功者の部類にも入る。それなのに、幸せは感じない。毎朝、銃の引き金に指をかける、自殺願望者。欲しいものは手に入るのに満たされない、ドウェイン・フーパー。生きる意義も意味も見出せず、生ける屍。何かに追われ、焦りと苛立ちを隠せずにいる。自分を変えてくれるサインを待っている。こういう役をやるとなぜかハマるのが、ブルース・ウィリスという役者だ。
もう一人の主役、売れない作家。キルゴア・トラウト。ボロは着ていても心は錦。世間に認められなくても書き続ける。役回りがドン・キホーテのような人。認められないことに憤りを感じているが、悲観しておらず、年老いても真っ直ぐに生きている。しぶとく、自分の為に生きている感じは嫌いではない。
ドウェインも女装癖のあるハリーも本当の自分を見失い、人から見たイメージであろう自分を演じている。そこに大きなズレがあり、苦しんでいる。偽りの自分に嫌気がさし、本当の自分を取り戻そうとしている。簡単なようで今まで築いた社会的地位を失うのが怖く、一歩が踏み出せない。誰もが少なからず、心の内に思っていることである。だから、つまらない映画ではあるが嫌いになれない。
自分を偽るドウェインやハリーと、自分を偽らずにいるキルゴアやウェインとの比較があるから、どちらもキャラが際立つ。荒唐無稽なのだが、根底にあるものは深い気がする。社会的地位を手に入れた者と、社会的はみ出し者。世間一般的に前者が幸せであるべきはずなのに、そうではなく、むしろ後者のほうが幸せのように見える。それがシニカルである。
何を人生に求めるか。欲張りすぎると大切な物を見失う。大切な物は目の前に、手をのばせば届く所にあるらしい。
ショーシャンクの空に
≪公開時コピー≫彼が飛び立つとき、
奇跡と感動が起こる!
製作国:アメリカ
製作年:1994年
公開年:1995年
【監督】 フランク・ダラボン
【製作】 ニキ・マーヴィン
【出演】 ティム・ロビンス (アンディ)
モーガン・フリーマン (レッド)
ウィリアム・サドラー (ヘイウッド)
ボブ・ガントン (ウォーデン・ノートン)
ジェームズ・ホイットモア (ブルックス・ヘイトレン)
クランシー・ブラウン (バイロン・ハドリー)
ギル・ベローズ (トミー・ウィリアムズ)
マーク・ロルストン (ボッグス・ダイアモンド)
ジェフリー・デマン
ラリー・ブランデンバーグ
ニール・ジュントーリ
ブライアン・リビー
デヴィッド・プローヴァル
ジョセフ・ラグノ
ジュード・チコレッラ
ポール・マクレーン
【Zero的評価】 320円
【リピート率】 ★★★
【見所】 アンディの執念深さ。
【鑑賞本数】 年間:36作目 通算:332作目
【 感 想 】
冤罪で刑務所に入れられたアンディ。犯してもいない罪で刑務所に入れねばならない理不尽さ、悔しさは半端ではないだろう。刑務所の中では、レイプされかける。我が身可愛さに誰も助けてはくれず、それまで犯罪には縁遠い世界にいたアンディには戸惑うことや納得のいかない想いをすることも多かっただろう。暴力に屈せず、必死に抵抗し、頭を使い、立場を変えていく賢さは感心する。若い身で、銀行の副頭取になっただけはある。そういう説得力はあった。
モーガン・フリーマン演じるレッドは渋い役。積極的ではないが、要所、要所で手を貸し、アドバイスをする。恩を売るつもりはないだろうが、アンディから粋な恩返しをされ、一目置くようになり、相棒のような存在になるまでを静かに演じている。仮釈放を申請するも、何度も何度も退けられ、その度に絶望とあきらめを味わう。だが、仲間たちの前で表にすることはなく、反対に仲間達をなぐさめるギャップに胸を打つ。人の役にたつことでしか、自分の存在を維持できないほど、刑務所暮らしが長い事実が悲しい。
レッドらは一生刑務所暮らしだと半ばあきらめている。アンディは出獄をあきらめておらず、外の世界で生きることは希望だと信じている。それは同じ刑務所仲間にとって希望であると同時に、反面残酷な夢でもある。あきらめない姿勢、そして、決めたことをやりとげる信念の強さは感じるが、傲慢にもとれなくもない。
ストーリーもきれい事ではなく、仮釈放されても刑務所生活が長すぎて実社会に適応できない悲劇が盛り込まれていたり、所長の裏工作や非道さであったり、見ていて怒りたくなるような話も盛り込まれている。
そういう意味ではものすごくよくできた作品なのだが、作りこみすぎている感がある。サスペンスは作りこまれているほうが面白いが、ヒューマンドラマはあまり緻密に作りこむと興ざめする。そんなことを思う自分は天邪鬼なだけなのかもしれない。
南極物語
≪公開時コピー≫どうして、見捨てたのですか
なぜ、犬たちを連れて帰ってくれなかったのですか―
製作国:日本
製作年:1983年
公開年:1983年
【監督】 蔵原惟繕
【製作】 古岡滉
鹿内春夫
蔵原惟繕
【出演】 高倉健 (潮田暁)
渡瀬恒彦 (越智健二郎)
岡田英次 (小沢隊長 / 第一次越冬隊)
夏目雅子 (北沢慶子)
荻野目慶子 (志村麻子)
日下武史 (森島教授)
神山繁 (堀込隊長 / 南極観測隊長)
山村聡 (岩切船長 / 宗谷)
江藤潤 (徳光隊員 / 第二次越冬隊)
佐藤浩市 (戸田隊員 / 第二次越冬隊)
岸田森 (喫茶店マスター)
大林丈史 (野々宮隊長 / 第二次越冬隊)
金井進二 (尾崎隊員 / 第一次越冬隊)
中丸新将 (長谷川隊員 / 第二次越冬隊)
佐藤正文 (昭和号パイロット)
坂田祥一郎 (武井隊員 / 第二次越冬隊)
志賀圭二郎 (梶原隊員 / 第一次越冬隊)
内山森彦 (池内隊員 / 第一次越冬隊)
川口啓史 (宗谷通信士)
市丸和代 (志村真紀)
スーザン・ネピア (カトリーヌ)
チャールス・アダムス (バートン号艦長)
浜森辰雄 (稚内市長)
大谷進 (野口隊員 / 第一次越冬隊)
前島良行 (江藤隊員 / 第一次越冬隊)
佐山泰三 (隊員 / 第二次越冬隊)
野口貴史 (隊員 / 第二次越冬隊)
寺島達夫 (宗谷航海長)
大江徹 (中村隊員 / 第一次越冬隊)
長谷川初範 (鶴田隊員 / 第一次越冬隊)
【Zero的評価】 1800円
【リピート率】 ★★★★★
【見所】 頭を下げる潮田と南極で懸命に生きる犬たち。
【鑑賞本数】 年間:35作目 通算:331作目
【 感 想 】
南極物語、オリジナル版。公開されたのが1983年。見た記憶はないが、ラストのシーンだけは覚えている。そんなことはさておき。極寒の南極に残された犬達と、帰国せざるをえなかった隊員達と2つの視点で展開する。
犬達の中にも性格の違いはあり、独立心旺盛な犬や、集団行動する犬や、気の弱い犬もいれば、頭の悪い犬もいる。厳しい寒さ、猛威を揮う雪、自然界の厳しさを垣間見る。実際はこんなものではないかもしれないが、精一杯生きようとしている犬達に応援するような気持ちと、生き延びられるよう祈るような気持ちを抱く。
犬係の潮田と越智。潮田は置き去りにしてきた犬達へのせめてもの償いとして、育て親の元へ謝罪する旅にでる。不器用に頭を下げることしかできない姿を黙って受け入れる者、なじる者、様々な反応だ。それでも泣き言も言い訳もせず、ただ、ただ、首を垂れる潮田が涙腺にくる。さすが高倉健。不器用な男を演じさせればピカ一である。
職場復帰しつつもどこか投げやりな越智は対象的ではある。犬達に未練を残し、自分に与えられた仕事をこなす越智が悪いとは言いがたい。実際に、潮田と同じ行動は取りがたい。助けられるなら何としてでも助けたい気持ちは同じものだろう。
「この手で殺してやればよかった。」「生きているかもしれない。」どちらの思いが正解不正解はわからない。殺してやるのが責任の取り方かもしれないし、謝ることが責任の取り方かもしれない。できることはただ、祈るだけでしかなく、信じるしかない。
潮田を見ていて、一人で何もかも背負わなくてもいいと思ったのと同時に、優しさと厳しさは相反するもののようで、実は似ているものなのだと思ってみる。自分への厳しさは、人への優しさに通じる。
一匹、一匹が死ぬ様を見せるのがいいか悪いかはわからない。より感動的にする為の手段の一つかもしれないが、奇麗事ではない世界が確かにある。それを見せたのは、悪くはない。
