「役者である前に人であれ」 | ~声優のたまご達~アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」のブログ

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アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」~熱血講師と声優を目指すたまご達の成長記~

選抜クラス山元です。

 

4月の後半、いよいよ本格的に授業が始動しました。

まず森川先生が最初に僕たちに投げかけた問題提起は、舞台に立つ、表に立つ者には何が必要であるかというものでした。

 

というのもちょうど1週間前、アニバーサリーでもある30周年目の「おまえらのためだろ!」が開催され、そのスタッフとして僕はカメラマンのお手伝いをさせていただきました。

そこで見えた景色はどんなものであったか。観客ではなく、裏方から感じたものはなんであったか。

 

森川先生はおっしゃいました。スポットライトの先だけが全てではない、その全てを支える方々があって、初めてご来場の皆様にエンターテイメントを届ける事ができる。と。

そのためには積み上げた人柄であったり、他者へのリスペクトが必要であり、支えてくださる方々の「次にまた会いたい人」にならなければならない。その地盤が全てを創り、造り出される。それが作品であり、人々はそれを感じて楽しんで帰ってくださる。「次もまた観たい」と思って。

 

事実、僕もカメラマンであったため、出演者の皆様を裏方として拝見する機会が多くあり、そこで感じたものはまさに「次にまたお会いしたい」でした。出演者の方々は表でも裏でも、どの場面でも謙虚で、優しさが常にありました。役者であるよりも先に人格者であったのです。

 

書籍でも、特別授業、そして選抜クラスに上がってからも森川先生からは、「繋いでいく」というメッセージ性が一貫していました。支えてくれている人に繋ぐ、聴く、観ていただく皆様に繋ぐ、後世に意志を繋ぐ…

僕たちゼロ生はその森川先生の伝えたい事を、受け取るだけでなく、繋いで更に先へ行かなければならない。そんな事を思わせるお話でした。

 

授業後半の外郎売も一つ伝統的なもの、森川先生が勝田声優塾で受けた学びを僕達はその身を通して繋ぎ、表現しなければならない、その為にはまずは本当に大事な基礎から見直す事。その作業の重要性も再確認させていただきました。

 

役者である前に人であれ。人でなければ「繋ぐ」事は出来ない。これからの一年間の学びが僕は楽しみで仕方がありません!

 

選抜クラス 山元英一