「視る・聴く・想像力」 | ~声優のたまご達~アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」のブログ

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アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」~熱血講師と声優を目指すたまご達の成長記~

選抜クラスの川村です!


今回は、先日の「外画アフレコ」のレッスンで

私が感じたことをお話しようと思います。


海外ドラマが好きな私は、前々からずっとこのレッスンを

楽しみにしていたのですが、実際にトライしてみて、その難しさを痛感しています。

 

授業中、森川先生からいただいたご指摘は、

「相手にセリフがかかっていない」でした。

 

なんでなんだろうと悩みました。

 

その後授業内で、他のクラスメイトに先生がかけた言葉にハッとしました

 

「画面内の役者が見ているもの・感じていることがきちんとイメージできるといいね」

 

画面の中の女優さんは、実際に目の前の人物に話しかけている時、その目には何が見えていて、どのように聞こえていて、何を思いながらセリフを言っているのか

 

女優さん視点で想像をすると、

自分の中で曖昧だったところがはっきりしてきました。

 

相手は自分から見てこの辺りにいるってことは

このセリフを伝えるには、このくらい言わなきゃ伝わらない!

このセリフに返答するためは、とにかく相手のセリフをよく聞かなきゃ私、そこ全然できてなかった!

 

この二人の関係性だと、ここまで強くは言わないけど、

でもこの時、この子はこういう目的や思いがあって、伝えてるんだから

 

声をあてている役と役者になりきって考えていく内に

改善点が次から次へと湧いてきました。

 

吹き替え作品は、自分とは違う環境・言語で生きている人が画面に映っているのに、日本語で話している

 

そこにあるはずの「違和感」がないというのは、

 

声を当てている声優が、

画面内の情報を「視る・聴く」力で繊細に読み取り、

画面に映っていない部分を緻密な「想像力」で補完し、

まるで元の役者が日本語で話したらこうなるという感覚を

音で再現できているからなのかと実感した時、声優がいかにプロフェッショナルな存在であるかを、その仕事の難しさを痛感しました。

 

でも、それを目指すために、あれこれ考えて、試行錯誤するその時間がたまらなく楽しくて

もっとやってみたい、もっとその役と役者に近づきたい

その一心で、課題に向き合っています。

 「視る・聴く」力と「想像力」をもっと鍛え、成長していけるように精進します!

 

選抜クラス 川村