選抜クラス林です。
最近養成所で行なっている吹き替えについてお話させていただきます。
僕自身、吹き替えをやったことはほぼなく、森川さんに、「作品をわざわざ買って観てこなくていいからね。そっちの方が練習になる」と言われ、もうドキドキ。
ただ洋画は好きなので、アニメよりもナチュラルで海外の役者の方の芝居に合わせてやるものだと思って台本を読んで臨みました。
ですが!吹き替えをやって数回、それが大きな間違いだと気づきました!
今週、街の悪い男と主人公の女の子との戦いのシーンがあり、そこで森川さんに「そんな最初から全力で行くかな?出てきたのは女の子だよ」と。その瞬間、ゼロのたまごのブログにとある生徒さんが、森川さんに「僕なら主人公が見ている世界の音とか差し込んでくる光とか感じられるようにする」と言われたと書いてあったことを思い出し、あー!!!こういうことかと後悔。
短い戦いのシーンだけど、街の悪い男は突然現れた女の子を見て、どう感じていたのか、そこが抜けていたのだと!
さらに、「そういうところの台本を読むセンスを感じたいなぁ」と。
本当に色々と後悔が残りました。
つまり、アニメでも吹き替えでもドラマでもやること=芝居するということは変わらないということ、芝居は自分本位ではなく、ちゃんと何かからのアクションを受けてそれを返すことが大事なのだと気付かされました。
それから、事前に吹き替えについて調べてみるのは大切かもしれませんが、それを知ったつもりで自分で考えず、思いきり芝居できないと練習にもなりません。森川さんが、作品を観てこないでとおっしゃられた意味も伝わってきました。囚われないこと、自分で考えること、ちゃんと「観る」こと。それを踏まえて、作品を事前に観れることがどれだけありがたいことで重要なことなのかを理解できたつもりです。
最後に全員に森川さんが、「みんな良いものをつくろうとして芝居している」とおっしゃられて、僕もそれを骨の髄にまで染み込ませて来週の授業に臨みます。
芝居は楽しい!以上です!
選抜クラス 林