先日、純文学を読むレッスンがありました。
学生時代は授業などで触れる機会がありましたが、大人になると目にする機会が減ってしまうジャンルのように思います。
私はその一人でしたので、今回のレッスンで純文学作品を目にしたのは久しぶりでした。
今となってはオーディオブックとして声優さんが朗読しているものが数多く配信されているので、『こういった作品をしっかり読めるように』というレッスンです。
初見で渡された作品の指定された箇所を読んでいくのですが、純文学、難しいですね。
現代とは違う文章の書かれ方、表現の仕方、文章ごとに隠された意図など考え出したらキリがないくらいでとても奥が深いです。
原稿に目を通す暇もなく渡されて『じゃぁ読んでみて』となると、それだけで気持ちの面もザワザワとしてしまいます。
たとえ知っている作品だったとしてもいざ原稿を見て声に出して読むとなると、ただ声を出して読むだけになってしまい内容が入ってきませんでした。
私が今回のレッスンで感じたことは、純文学の良さを伝えるために必要な知識や世界観をまず自分自身が理解し咀嚼すること。
そして作者が伝えたいことを理解して、声に出して聞いている方に伝わるように語ることが求められるのだと思いました。
純文学特有の考えさせられる一文や表現、物語の主軸がどこにありそれがどう解き明かされるのか否か。
気になる終わり方も多い純文学作品の独特の雰囲気や面白さを朗読として楽しんでもらうために必要なものは、とても多いように考えます。
それはお芝居をしていくことにも通ずることなので、このレッスンでしっかり体得していきたいです。
選抜クラス 田代