選抜クラスの林です!
先日、外画の吹き替えのレッスンがありました。
その際のレッスンの様子や私が感じたこと、学んだことを紹介できればと思います。
実はこの日は、1年間にわたるレッスンもいよいよ大詰めという日……泣いても笑っても……そう思うと否が応でも気が引き締まる思いでした。
今回は当日に渡された台本・題材を用いてのレッスンであり、数回の映像チェックをした後に順に声を当てていきました。
今回私が演じたのは、部活の顧問という立場で生徒たちに言葉を投げかけるシーンでした。
この日、初めて見る台本。
複数人の対象に情報や考えを伝えるというこのシーンで、相手との距離感や関係性、何を伝えたいのか、キャラクター像、画面の向こうにいる役者の呼吸……様々な要素を自分の中に落とし込み、イメージした“つもり”でアフレコに臨みました。
しかし頂いたご指摘は、「言葉が相手にかけられていない」というものでした。
私の演技は、極端に言えば少し声を張って読み上げていただけであり、距離感も、関係性も、その他諸々を含めてイメージしている“つもり”に過ぎず、具体的な相手をまるでイメージできていなかったのだと気付かされました。
この一言のご指摘で、私の想像力がいかに乏しかったのかを痛感することができました。
たとえ初めて見た台本・題材であっても、瞬時にあらゆる情報を読み取る読解力。そしてそれを的確にアウトプットできる表現力と対応力。
これらはプロの役者になる上で、なくてはならない力だと思います。
ここにきても未だ私は力不足なのだと思い知らされたと同時に、自分の課題も把握することができた、そんなレッスンでした。
今回のレッスンでは、2回のアフレコで私の番は終わってしまいました。
しかしそんな中でも120%の表現をする必要があることは言うまでもありません。
泣いても笑っても……なんて言っていられない!
改めて、“毎回のレッスンがオーディション”なのだと痛感します。
今回のレッスンも、限られた時間の中でたくさんの学びを得ることができました!
この学びを余すことなく自分の成長に繋げ、芝居の深さを追求していきたいと思います!
選抜クラス 林