皆さんおはようございます!
選抜クラスの幡野と申します。
先日行われたレッスンで学んだ事をお話させて頂きます。
題材は「外画の吹替」でした。
映像を見てから、一人一人に役を割り与えられ、マイク前で実際に演じていきます。
非常に緊迫感のあるシーンの中で、
改めて難しいと感じたのが "息遣い" です。
一から全てつくりあげていくアニメとは違い、オリジナルキャスト(俳優さん)がいる外画作品。以前から、一つ一つの仕草や視点、間合いから俳優さんの演技を汲み取る必要がある、と森川先生はじめ、音響監督さんなど様々な立場の方から教わってきました。
但し、一言で "息" といっても形は様々です。
口呼吸や鼻息、走っている息、吸う息か吐く息か、その人物はどんな状況におかれていてどんな心情なのか。台詞の様に決められた言葉がないので、基本的には前述の通りアドリブで演技をする事が殆どですが、リアルに寄せすぎてしまっても収録した時に音が上手くのらないので使えません。私が演じた時も、アドリブの息芝居が小さく不自然な形となってしまい非常に悔しい思いの残る結果に…。
実際レッスンの中でも、「息芝居(アドリブ含む)はマイクにのるくらいはっきりやるべきだ」「リアルな囁き声ではなく芝居の囁き声としてやるように」というアドバイスがありました。
そこで最適解をだす為に大切なのが「情報収集」だと思っています。
研究クラスの頃に担当して頂いていた先生には、常日頃から前述の事をすべきだとお言葉をいただいておりました。パッと調べて手に入る情報はあくまで一部の情報でしかありません。私はこのお言葉を頂いてから、日常の様々な環境を注視する様にしたり、1日1本映画などの映像作品を観たり、などと経験出来うる限りの事はやってみようと始めてみました。現状どうしても経験が不可能な事もでてきますが、そういった場合には過去得た情報に想像力をプラスしてみる事で、自分の芝居をステップアップさせる一情報となると思い、意識しながら毎日を過ごしています。
地道な積み重ねではありますが、この状況だったらこういう息遣いなのか、芝居としてのリアルを求めるならそういう息遣いをすればいいのか、と最適解に辿り着く事ができる一つの方法だと私は考えています。自分の中の引き出しを増やし続けることは大切なんだと再確認できたレッスンでした。
これからも常日頃から様々なものにアンテナを張っていき、情報収集と共に向上心を忘れず、プロの声優となれるよう日々精進していきたいと思います!
選抜クラス 幡野