おはようございます、Sクラスの阿部です。
先日、音響監督、長崎行男さんの特別レッスンを受けさせて頂きました。
初見の作品、台本でのアフレコのレッスンだったのですが、自分の瞬発力の無さを思い知らされました。
最初に動画を二度チェックし、その後長崎さんに見て頂きながらアフレコをするという流れだったのですが、チェックはしたものの「自分の」セリフの言い回しとボールド(絵とセリフを合わせる為の目印)が噛み合わず、そこを合わせるのに必死になってしまった結果芝居が疎かになる、という事が多くなってしまいました。
長崎さんからの全体の評価も、自分の事に必死になっていて芝居まで気が回っていない、との事でした。
その後の長崎さんのお話で、その場に生きているキャラクターではなく、僕ら自身が「自分」のまま演じようとしているから、絵とセリフの尺が合わない、ということをお話ししていました。
その場でリアルに生きているキャラクターは、タイミングなんて考えて喋っていないし、誰かに合わせようとか、そんな事は微塵も考えていない。
ただ目の前に起こっている出来事を考えて、その場にいる誰かと話して。
笑って。
泣いて。
叫んでいる。
よくよく考えれば当たり前の事なのですが、当たり前の事を意識的に、自分ではない「誰か、何か」を、如何にリアリティを持って表現できるか。
これからもっと励んでいかなければと思っています。
僕は特に忘れがちになってしまうのですが、
「自分ならこう言う、こう行動する」
という思考に陥りがちです。
でも、実際に大事なのは、
「このキャラならこう言う、こうする」
という考えです。
そして、キャラクターを自分に落とし込んだ上で、一緒に演じている相手と会話をする、ということ。
そして、演じるキャラクターを知り、会話をするということ。
「自分ではないもの」に興味を持ち、関わり、愛することこそが大事なのだと、思いました。
こんなことを今更実感する、というのは些かならず遅いとは思うのですが、それでも実感できたことに感謝をして、あとほんの少しですが足搔けるだけ足掻いてみようと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
僕の実感を文にして、僕も考え、更に誰かのためになればこれ幸いです。
書かせて頂けた事にも感謝を。
これからも頑張ります!!!!!!!!
Sクラス 阿部