おはようございます!
Sクラス 野村です。
Sクラスの授業も残り数回となりました!
残りの時間も限られてきた中で、クラスメイトたちの緊張感がさらに高まって来ていました。
そんな中、先日、音響監督の長崎行男先生が、特別授業の講師として来てくださいました。
特別授業では、今まで教材で使っていたような"すでに完成されたアニメーション"ではなく、リハV(ブイ)での授業でした。
リハVでは、キャラクターや風景がほぼ線画で、セリフを入れるタイミングは、"ボールド"という、キャラクター名が書かれたテロップが表示されます。
ほぼ線画でのアフレコは初体験で、不安は大きかったですが、何より完成されてないものをこうやって作り上げていくんだ!という、感動の方が大きかったです!
最初は台本と訂正があり、その後、一回目のVチェックで、まずは全体の流れを確認。二回目のリハVチェックにて、自分のやりたい役のボールドをチェックしつつ実際に声に出し、いざ本番へ。
Vをチェックしていた時には、作品を一から作ることへの感動、楽しみがあれだけたくさんあったはずが、いざ本番でマイク前となると、ボールドが表示されるタイミングだけを追うことに必死になり、"お芝居をする"という事が全くできずに終わってしまいました。
その後、長崎先生から、クラス全体の総評をいただきましたが、まず、お芝居ができていない、評価する以前の問題だと、役者の卵として一番貰ってはいけないお言葉をいただきました。
声優というのは、まずはお芝居をしなければいけない。
一年間、森川先生が熱意をもって何度も、何度も、私たちに伝えたいくださった言葉を、さらに長崎先生にも言わせてしまった現実に、私はずっと"授業"だからと甘えていたのだと痛感させられました。
また、現場によっては、Vチェック、テスト、本番のみ。テストで相手と自分のお芝居を初めて交わし、そのあと本番でバッチリお芝居を合わせるのが、当たり前。それ以前に当日、台本の訂正も入ってきます。訂正後の言葉も、その短時間で自分のものにする。
このスピードについていけない人はまず現場でのお仕事はできないと、教えていただきました。
そのお話を聞いて、毎回の授業で、自分の出来ない部分を、出来るまで何度も見ていただく事は当たり前ではないと感じてはいたのに、なぜここに至るまで、それを〝感じる〟だけにしてしまったのだろうと、自分の危機感のなさ、考えの足りなさを恥じました。
総評後、質疑応答の時間をいただき、また一緒にお仕事がしたくなる新人声優とはどんな人なのかをお伺いしました。
『今までにない芝居をした人とはまた仕事をしたくなる』
というご返答に、胸が締め付けられました。
『芝居の真似はいいけれども、そこに自分の良さを乗せなければいけない。コピーしたところでオリジナルに勝てるわけがなく、自分自身がオリジナルでいなければいけない。』
またしても、声優としてお仕事をする事の重み、そして声優になる事の重みを思い知りました。
目指したきっかけは、人それぞれにしろ、ならなければならない声優とは何か。今現場に求められている役者とは何か。声優としてお仕事して、それで生きていくという事は、どいう事なのか。見てもらう方達に作品届けるとは何なのか。
私はずっとこの一年間、『声優として"お仕事"をする重み』という大きな課題に、立ち向かっている様にみせかけて、見て見ぬふりをしていたのだと、長崎先生の特別授業を通して、頭を殴られたように気づかされました。
最後に、長崎先生からは私たちに向けて、現場で会えるのを楽しみにしていると温かいお言葉もいただき、ここから新たにスタートしなければと決心しました。
今更かと思われるかもしれませんが、ここをゼロ地点に、"声優"として、多くの人に感動を届けられる役者になれるように、成長していきます。
残りの時間、悔いは残しません!
長くなりましたが、いつもアクセルゼロのブログを見てくださっている皆様、また、初めてブログを見てくださった皆様、最後まで読んでいただきありがとうございます。
Sクラス 野村