おはようございます。アクセルゼロ1期生の
沼田です。先日、あるアニメのオーディショ
ンにお声をかけていただきました!
今回のオーディションはセリフを録音して送
るという、テープオーディション。
事前に受ける役を振られていて、私の場合は
おっとりタイプの女の子。ただ、実年齢より
若い役だったので、その若さを出すのに苦労
しました。
ようやくOKが出たところで、その場にいた
マネージャーさんから「じゃあ、今度は真逆
のタイプの役をやってみようか。」と言われ
ました。他の役のオーディション用原稿はい
ただいており、全役のオーディションを受け
るつもりで練習してきました。なので、これ
はチャンス!と、意気込んで臨みました。そ
して、「じゃあこの役も」「ついでだからこの
役も」と、有難いことに5役も受けさせてい
ただきました。
役が変わるごとに、演じ分けを意識してトラ
イしました。完璧にできたとは言い難いけど、
どうだろう?マネージャーさんを見ると、何
か考えているご様子。やっぱり演じ分けが甘
かったのかな、と思っていると、「うーん…
やりたいことは分かるんだけどね…芝居が雑
なんだよねぇ。」
え?
少し予想外なお言葉で、一瞬、戸惑いました。
お芝居が雑ってどういうことだろう?
するとマネージャーさんが、録音したものを
聴かせてくださいました。自分が言ったセリ
フを聴いた感想は、「何か、サラッとしてる
な。」後に残る余韻とでも言うのか、印象に
残らないセリフ。セリフ自体は、演じている
役の個性が出てるセリフのはずなのに…。
その後マネージャーさんと話すうちに、原
因はその役がどんな気持ちで一言一言のセ
リフを言っているのか、表現できていなかっ
たからだと解りました。
演じ分けをしなくてはと思って、まず声の高
さやセリフのスピードなどを調整して、役の
雰囲気ばかりに目を向けた自分を恥ずかしく
思いました。役の雰囲気をつくるのはとても
大切だとは思いますが、一つの一つのセリフ
を丁寧に表現していかないと、役の存在感が
消えてしまうと痛感しました。
役の存在感が消えるって…自分で書いておい
て言うのもなんですが、すごく恐ろしい!
声優の仕事はキャラクターに命を吹き込むこ
とと、よく言われますが…本当、その通りだ
な、と。
日々、声優の仕事の難しさに触れ、色々と出
来てない自分を悔しく思いながらも、出来な
い自分への挑戦に、面白さと、やり甲斐を感
じています。
お芝居も役づくりも丁寧に。
自分自身への評価も丁寧に、かつ冷静に。
ちゃんと声優の仕事ができる声優になるため、
これからも燃えて鍛えて頑張っていきます!!
1期生 沼田