『胸に迫る、言葉がある』 | ~声優のたまご達~アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」のブログ

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アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」~熱血講師と声優を目指すたまご達の成長記~

「いざ」というときに備える。


ここのところ、ニュースや新聞雑誌で関心を集めている

言葉のひとつである。それは災害や事故を想定しての

ものであるが、本当に多くのものに当てはまる。



私たち声優を目指す者にとっての「いざ」は、もちろん

現場になるだろう。そこで恥ずかしくないような、

最低限ご迷惑をおかけしないような、礼節、マナー、

気遣いを身につけたい。そのためには、常日頃の自分の

行いを正すことから始めなくてはならない。


先日、ご多忙の中お時間を割いてくださった

楽音舎・杉山さんのお話を伺い、

多く反省することがあった。その翌週の
授業である今日、反省は生かさなければ意味がない。



たくさんの反省を踏まえて臨んだ授業は、ひどく窮屈に

感じた。というのも私には、体を振ることで声に感情を

上乗せする嫌いがあるからだ。



マイク前に立ったとき、その癖は致命的だ。ノイズを

立て易いだけではなく、マイクとの距離が直接変わって

しまうのだから、間違いなく使いものにならないだろう。



それを矯正すべく臨んだ授業は、残念ながら惨敗で

あったというしかない。感情が乗り切らないせいで、

私の意図していることは聴き手にも相手役にも

伝わらなかった。


―――しかし、確かな手応えを感じた。


普段自分がどれだけ体に頼って声を発しているのかを

再確認できたし、何より窮屈を感じこそしたが、無理だ

と感じるほどのものではなかった。



この窮屈さに慣れてしまうことが、目下の目標だ。


もちろん他にもたくさんの気をつけなければならない

ことがある。けれど、気をつけることを常にすることが

できたら、「いざ」というときに改めて気をつける

必要もない。いつもしていることを、いつものように

するだけでよいのだから。



「いざ」そのときが来てからでは遅い。先の震災を

省みつつ、日々の生活を見つめ直していこうと思う。





0期生 関根