つい最近、やっとDschungelkind(ジャングルの子)という本を読み終えた。
この本はブレーメンにいた頃、本屋に行くたびに平積みにされていた本で、かなりヒットしてたんじゃないかと思う。表紙に移る著者の不安げな顔が、なんとなく心を乱されるようで手には取ったこともなかった。
けれど、友人から本の内容を聞いてからは見方ががらりと変わった。
著者、ジャングルの奥深くに住んでいるファユ族の研究ために発展途上国援助員である両親は子供達をつれて、ドイツからインドネシアに属するニューギニアへ移住した。ザビーネは5歳から17歳までジャングルの中で暮らす。
後に彼女は、ヨーロッパへ戻るが、なかなか文化に溶け込めず、大変な苦労を強いられる。
あ、おもしろそう、という理由で手に取ったのではなかった。
彼女が、ドイツへ戻った時、何をどのように考え、どんなことに苦しんだのか、知りたかった。
ザビーネはヨーロッパに来た当初、外見や故郷が西欧であることから、自らのアイデンティティーを西洋人の中に見つけようとし、自分の居場所を探し、必死に「西洋人」になろうと努力する。
しかし、全く違う環境で社会化されたザビーネは、後にそれが不可能だと悟る。
私自身、そういった問題で悩んでいや時期でもあったのでどうしても読みたかった。
最終的に、「居場所」と言える絶対的な場所は存在はなく、空間的なことに捕らわれてはいけないという結果に私はたどり着いた。私は彼女と比べるとやっぱり小さな悩みだけれど、同じような思いをしている人がいるというのは、大きな救いになる。
この本では、彼女は幼少期にどんな遊びをしたか、どのように過ごしたかなどが書かれている。ワニを食べたり、台風にあったり、芋虫を食べたり Etc.
文章も文芸書ではないので、かなり読みやすく、ドイツ語で本を読みたいけど、大変なんじゃないかと不安に思っている方にはピッタリだ。