少し早めの来し方行く末 ~2021~ | ~ Literacy Bar ~

~ Literacy Bar ~

ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。

予告通り、今週は更新を休む予定でしたが、よく考えると来週は下半期ベスト記事、再来週は『青天を衝け』総評と年内の更新枠が埋まっていることに気づいたため、今年は少し早目の『来し方行く末』をUPしておこうと思いました。今年も御世話になりました。来年も宜しくお願い致します。予定外の更新のため、記事は短め&内容も薄め。

『青天を衝け』の感想も総評に全てを注ぎ込むために今週はお休み。軽めに触れると伏線や布石さえキチンと描かれていたら、その回収回としては完璧な内容でした。逆にいうと実際には伏線や布石不足が響いた回。三話分の短縮がなかったら、配置した伏線や布石を全て回収した神回になったかも知れないと思うとコロナが憎いという感想しか出てこない。それと、頑なに沈黙を守って来た慶喜が遂に幕末期の出来事を公開する動機になったのが『栄一の病』と共に『篤二の批難』であったのは、本作らしい筋書きですね。あんなドラ息子に『日本全てを捨てて逃げた慶喜に比べたら俺のほうがマシ』とかいわれたら、そりゃあ、慶喜も軽くキレますよ。或いは篤二に安易な逃げ道を与えないための教育の一環として、慶喜は自身の思いを語る気になったのかも知れません。いい人。

 

 

さて、今年は新型コロナウィルスのワクチンを接種出来たことが最大の出来事ですね。2020年初旬には開発に3年はかかるといわれていたものが2年足らずで実装された訳で、ダイプリ騒動の頃からワクチンや特効薬の完成が遠回りに見えて一番の近道と考えていた私にとっては、非常に感慨深かったです。今年は私の身近でも俺コロナ事件が発生したので、特にね。昨年から続く世界的猖獗にも拘わらず、斯くも危機意識に乏しい伸び代脳が跋扈しているのですから、事態が容易に終息しないのも道理というものでしょう。

それを除くと元上司が転属先で部下の告発を受けて降格・左遷された以外は大きな変化や出来事はなし。昨年の『来し方行く末』で、私は彼に『ハイドリッヒ・ラングのような生涯を送って欲しい』と願っていましたが、話によるとラングが絶対にやらないことをやらかしたのが告発の契機とのこと。久々にワロタ。ワイが奴のパワハラに耐え抜いた所為で、あれが部下へのスタンダードな対応と思い込んでしまったんやろうなぁ。勘違いさせて正直スマンかった(棒)

 

 

『来し方』に関しては最近、TVで太平洋戦争の特集番組が多いことに気づきました。日米開戦八十年の節目というのもあるでしょうが、今年の夏は東京オリンピックで終戦記念日周辺の放送枠を使えなかった反動でもあるでしょう。内容的には以前のような感情に訴える番組よりも、新資料やら当時の外交やら国際情勢やらをベースにした冷静な分析の割合が増えて来たのは有難いですね。現代日本人が太平洋戦争から得られる教訓の一つはエネルギー供給の生殺与奪の権を他国に握らせるなですから、具体的な状況の推移を追ってくれたほうが、より深い理解に近づくと思います。

太平洋戦争に関する話題といえば、或るキャスターのインタビューが物議を醸していますね。一応、炎上発言の前後の内容にも目を通しましたが、本来は国家や軍といった組織が負うべき戦争の『業』を、当時は二十代の前線兵&今は御年百歳を越えた当事者個人に問い糺すような無神経で無教養な言葉をチョイスしただけで、質問自体に悪気や底意はなかったと思います。インタビュアーが小学生なら『戦争に対する素朴で素直な質問ですね』で済んだでしょう。それだけの話ですね。

 

 

『行く末』方面では、随分先に影響が出る話になると思いますが、

 

 

が最も印象に残るニュースでした。以前の記事で彼の言動をボロクソに貶した記憶がありますが、あれは生命選択の天秤に無責任な第三者の善意を乗せるべきではないという論旨であり、他人の金銭の使い道にとやかく文句をいうほど、私はおせっかいではありません。一昔前は富裕層の特権であった海外旅行が現在では一般層にも浸透しているように、恐らくはレジャーとしての宇宙進出も数世紀先には当たり前の時代が来るでしょう、多分、恐らく。それに先鞭をつけた一人として歴史に名が刻まれるのは羨ましくもあります。

また、富裕層が率先して宇宙に出るという習慣が早い段階で根づけば、ガンダム世界で描かれがちな富めるアースノイドと搾取されるスペースノイドの対立構図も回避出来るかも知れません。ギレンやガトーやシャアがコロニーを落とさずとも、ハサウェイがテロに奔らずとも、全ての人類は平等に宇宙へ進出するのが当たり前と考える歴史が展開したら、前澤氏はジオン・ダイクンを凌駕する功績を挙げたといえるでしょう。勿論、半分以上はジョークですが、それはそれで楽しい歴史妄想といえます。


それでは、来週の下半期ベスト記事、再来週の大河ドラマ総評記事でお会いしましょう……執筆が間に合ったらな!