小説 深川駕籠 山本 一力  | てんつぶ

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深川駕籠シリーズ第1弾。


両替屋杉浦屋の惣領息子でありながら勘当をくらって纏持ちになるも雷に打たれて臥煙をやめた新太郎。 
房州勝浦の漁師だったが網元の息子を相撲で怪我させてしまい、江戸で力士となるも実力を妬む先輩の罠にはめられ部屋を追い出された尚平。
無宿の二人を拾った木兵衛の世話で深川の駕籠舁きとなった。 
 

☆ 
鳶の親方辰蔵と出会い「雑司が谷へ八ツ時までに駆ける」髷をかけた勝負が始まる。  
 

☆  
大家木兵衛の口利きで筑波山から遠路マツタケを運ぶという飛脚仕事を頼まれる。 
 

☆  
二人は博徒・恵比寿の芳三郎親分の娘を助けた。

娘の縁談破談話を巡り、二千両を賭けた猪牙舟との早駆けや現役力士と試合をする羽目になる。 
 

☆  
屋敷内でこっそり賭場を開いているアコギな武家・飯塚秀右衛門を懲らしめる。 
 

☆ 
飛脚の勘助とどっちの足が速いか喧嘩になり、挙句に千住の虎、鳶の源次も巻き込んだ四人の駆け比べをすることになってしまう。

その上、深川黒江町の景気盛り上げのために札まで売られる大騒ぎとなる。 

 
大売れの札にたかろうと奉行所同心・大野が出張って来るも木兵衛に軽くあしらわれる。

同心の横やりが入る中、駆け比べは始まった。 
 

☆ 
駆け比べの妨害を阻止された大野同心は新太郎を姑息な罠にはめ、木兵衛共々牢屋にぶち込む。 
 


時代小説江戸市井モノでありながら、実はアスリート小説のようでもあります。 
別シリーズ損料屋喜八郎や江戸屋の女将・秀弥らが登場するのは余興。 

 

☆彡

菱あられ/ありの足音/今戸のお軽/開かずの壷/うらじろ/紅白餅/みやこ颪