5月の読書 | てんつぶ

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5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2574
ナイス数:377

脳漿溶解〈上〉 (ぶんか社文庫)脳漿溶解〈上〉 (ぶんか社文庫)感想
副作用解析医・古閑志保梨シリーズ3。これまで治療薬のなかった神経疾患、変性脱髄性疾患に効果が認められたセレスピン。千葉の医院でこのセレスピンを投薬した患者の脊髄小脳変性症が急に憎悪し死亡したとの症例報告が届いた。副作用の調査に乗り出す桐内製薬顧問医師の古閑志保梨。調査でセレスピンとは関係なく似た症例をいくつか見つける。全て関東地区に集中していた。☆彡一方で脳が溶けてしまっている遺体が次から次へと見つかる。かねてより基準を下回る危険な添加物が市場に出回っている。その悪影響が顕在化し始めたのか。下巻へ続く
読了日:05月31日 著者:霧村 悠康
陰陽師 瘤取り晴明 (文春文庫 ゆ 2-16)陰陽師 瘤取り晴明 (文春文庫 ゆ 2-16)感想
都で名を馳せる双子の薬師、平大成と中成。 その二人に鬼たちが取り憑いた。 相談を受けた晴明が博雅に「ゆこう」「ゆこう」 二人は百鬼夜行の妖退治に向かう。 ☆彡 短編の絵物語シリーズ。 ヒゲ面に描かれた博雅の姿にはちょっと???となりましたが(^^; 今は亡き村上豊さんのフルカラー画をふんだんに楽しめました。
読了日:05月31日 著者:夢枕 獏
炎天夢 東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)炎天夢 東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)感想
シリーズ19。遺体の主はグラビアアイドルで本名島谷彩子。所属事務所の社長は逆らえば消されると恐れられる芸能界のドン柳井武春。殺された島谷は柳井の愛人と噂があった。捜査会議で柳井社長への事情聴取の報告を受けた捜査本部を仕切る白河耕助刑事部長は「柳井さんが被疑者という事は無いだろうな」と発言する。その言い方に引っかかっていた安積。先輩の海堀刑事から過去の事件で柳井の容疑を白河が捜査に圧力をかけて握りつぶしたと聞かされる。先入観は禁物だと思いながらも振り回される安積だが、仲間を信じ自らの目で真実に迫って行く。
読了日:05月29日 著者:今野 敏
悪魔の爪痕 (ぶんか社文庫 き 2-3)悪魔の爪痕 (ぶんか社文庫 き 2-3)感想
副作用解析医・古閑志保梨シリーズ2。桜ヶ丘産婦人科院長宛てに脅迫状が届く。院長の春彦はいたずらと軽く見ていたが、三人娘の長女・夏美が殺された。両方の乳房をえぐり取られるという無残な姿で。失意の桜ヶ丘一家だが、続けて高校生の三女・冬美までが同じように殺害される。桐内製薬で自社製品の副作用として乳癌の増悪が2件報告されたのだが、顧問医師の古閑志保梨はある疑問を感じ知り合いの佳川照彦警部に連絡する。桜ヶ丘家では妻・昌代も誘拐の上惨殺された。そして今次女の秋美が狙われる。春彦がそこまで恨まれる過去の犯罪とは?
読了日:05月27日 著者:霧村 悠康
とるとだす【しゃばけシリーズ第16弾】 (新潮文庫)とるとだす【しゃばけシリーズ第16弾】 (新潮文庫)感想
しゃばけシリーズ第16弾。薬種問屋が集まった広徳寺で長崎屋の主藤兵衛が多くの薬を飲まされ意識不明になってしまう☆父を救う薬を探し蜃気楼の中を彷徨う若だんな、早く抜け出さないと消滅の時が近づく☆化け猫に憑りつかれてると続けて縁談を断られた大店の娘、秘薬を持参金に若だんなへ縁談を迫る☆長崎屋に所縁の者を祟る狂骨という怪異が現れた ☆藤兵衛を治す薬を求めて常世の国に住む薬祖神の少彦名神を訪ねようとするが、不老不死の薬を巡る騒動に巻き込まれる☆彡とるとだす/しんのいみ/ばけねこつき/長崎屋の主が死んだ/ふろうふし
読了日:05月20日 著者:畠中 恵
安楽病棟 (新潮文庫)安楽病棟 (新潮文庫)感想
安楽病棟とは認知症患者の入る痴呆病棟。ここへ入院に至るまでの患者さんやその家族の事情・嘆きの数々。それらの患者さんたちに寄り添う看護婦・看護士たち。食事・排泄・投薬治療・監視等々その献身は並大抵の苦労ではない。それでも疾病を抱える痴呆老人はひっそりと亡くなってゆく。理想の介護を目指す若き看護婦の城野。患者さんの急死に疑問を持つ。☆彡 認知症患者の現状が粛々と語られるのだが、終盤一気にサスペンスと化す驚き。終末期医療の現状と安楽死尊厳死問題。いかに周囲に迷惑をかけずに粛々と死ぬか考えてしまう。
読了日:05月15日 著者:帚木 蓬生
真田十勇士 (人物文庫 む 3-36)真田十勇士 (人物文庫 む 3-36)感想
真田幸村に従ったという伝承の家臣十名。小姓の海野六郎と穴山小介から始まり、桃太郎のように供が増えていく(笑) ただ第1次上田合戦で幸村が活躍した(上杉への人質中)とか、信之の嫁が本多忠政の娘だ(実際は忠勝の娘)とか、諸々どうも記述が怪しい。なので架空の人物とは言え数人のキャラクターは村上氏の独創と思える。順に十人が従った迄の人物紹介エピソードが本編。後は大坂の陣で散りました、で終わり。☆彡穴山小介/海野六郎/猿飛佐助/筧十蔵/三好清海入道/由利鎌之助/根津甚八/望月六郎/霧隠才蔵/三好伊三入道/真田幸村
読了日:05月07日 著者:村上 元三

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