小説 脳漿溶解〈上〉  霧村 悠康 | てんつぶ

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副作用解析医・古閑志保梨シリーズ3。 

 

これまで治療薬のなかった神経疾患、変性脱髄性疾患に効果が認められたセレスピン。 
千葉の西岸病院でこのセレスピンを投薬した患者の脊髄小脳変性症が急に憎悪し死亡したとの症例報告が届いた。 
副作用の調査に乗り出す桐内製薬顧問医師の古閑志保梨。 
調べたところ、セレスピンとは関係なく似たような症例をいくつか見つける。

対象の幽冥病院内科医の原田医師と西岸病院の西岸院長の元を訪れる。 

 

一方で脳が溶けてしまっている遺体が次から次へと見つかる。 

 

かねてより基準を下回る危険な添加物が市場に出回っている。 

その悪影響が顕在化し始めたのか。 

 

(下巻へ続く)