小説 安楽病棟 帚木 蓬生  | てんつぶ

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安楽病棟とは認知症患者の入る痴呆病棟。 

ここへ入院に至るまでの患者さんやその家族の事情・嘆きの数々。 

それらの患者さんたちに寄り添う看護婦・介護士たち。 

食事・排泄・投薬治療・監視等々その献身は並大抵の苦労ではない。 

それでも疾病を抱える痴呆老人はひっそりと亡くなってゆく。 

 

理想の介護を目指す若き看護婦の城野。 

患者さんの急死に疑問を持つ。 

 

☆彡 

認知症患者の現状が粛々と語られるのだが、 

終盤一気にサスペンスと化す驚き。 

 

終末期医療の現状と安楽死・尊厳死問題。

いかに周囲に迷惑をかけずに粛々と死ぬか考えてしまう。