ガリレオシリーズ第9弾。
歌手を目指していた並木佐織。
実家の食堂「なみきや」を手伝い、店では看板娘として周りから愛されていた。
そんな佐織が突然行方不明となり、3年後に遺体で発見される。
23年前に少女誘拐殺人犯として起訴されるも無罪となった蓮沼寛一が再び誘拐殺人の容疑者として浮上。
警察は状況証拠を固め蓮沼を逮捕したのだが検察は処分保留として釈放してしまう。
憤る両親・妹や恋人、支援者ら佐織を愛した人たち。
忸怩たる思いの草薙や内海ら捜査陣。
ところが事件は急展開する。
菊野市恒例のパレードが行われた日に蓮沼が殺されたのである。
警察は蓮沼を憎む佐織の家族ら身内に容疑の目を向けるもそれぞれのアリバイが立証される。
捜査が暗礁に乗り上げる警察。
だが菊野市にはアメリカから帰国した天才物理学者湯川学の通う研究所があった。
湯川の引きずる容疑者Xの結末への後悔。
草薙に対する友情。
実に良かった。