エッセイ 男の作法 池波正太郎  | てんつぶ

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てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ。 

鮨屋でシャリとかアガリだとか、客が店側の隠語を使いたがるのは知ったかぶり。ちゃんとした鮨屋は”通”ぶる客を軽蔑する。 

学生時代は麻雀やパチンコに明け暮れず、映画や絵を観る、音楽を聴く、本を読む、知らない土地へ旅するなど、同じ趣味なら何か得られるものを選ぶべき。 

 

池波氏の語る粋と野暮、そして氏のこだわりが散りばめられたインタビュー語りおろしエッセイ。 

かつての<男の常識>を語る。 

考えが古い所あるけれど、時代が違うからそれは仕方なし。 

「現代の男たちには恐らく実行不可能でありましょう。」 

本人もそう書かれています。 

昭和56年刊行。