小説 幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下)   髙田 郁  | てんつぶ

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五鈴屋ゆかりの人々をクローズアップした特別巻。 

今回は周助、菊栄、結、そして堅輔・幸夫妻。 

 

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今は無き桔梗屋の奉公人から五鈴屋八代目の店主となった周助。 

堅輔が九代目を継いだ後は、親旦那としてそれを支えるつもりだが、桔梗屋の再興にも未練を残す。 

そんな折に、亡くなった六代目・智蔵の隠し子騒動が起こる。 

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遂に幸が堅輔と共に江戸を離れ大坂へ去った。 

江戸で骨を埋める覚悟の菊栄は商いの工夫に尽力する。 

そして惣ぼんこと井筒屋保晴と商才を競う。 

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闕所になった音羽屋夫妻は田舎で細々と旅籠を営んでいた。 

未だ姉への嫉妬や憎しみに囚われ続ける結。 

聡い姉と甘えたの妹の二人を授かるも、妹を労る長女の桂に姉を重ね苛立つ。 

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創業百一年目を迎えた五鈴屋本店。 

九代目を継いで十年経った堅輔と幸はこれからの百年に思いを馳せる。 

 

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暖簾/菊日和/行合の空/幾世の鈴