大学の講義の時、ある解説のついでに、講堂にいる生徒さん(70~80名)に
「ちなみに、この中で魂というものがあって、人間が生まれ変わると思う人」
「生まれ変わらないと思う人」
の二択で挙手していただくということをしました。
これはたんに人の既成概念に関することを解説しているときに寄り道をしたのですが、非常に興味深い結果となりました。
皆さんはどっちが多かったと思いますか

なんと、「生まれ変わらない」というほうが圧倒的多数で、「生まれ変わる」ほうにはほとんど挙手がなかったのです。
このとき、あとで失敗したな~と思ったのは、「わからない」「半分半分」くらいの中間意見の挙手を取らなかったことです。
「生まれ変わらない派」が半分以上(三分の二までは行かない…)なのですが、では、残りが「生まれ変わり派」かというと、そうでもなく、挙手しなかった人が大勢だったからです。
察するにこれは、生まれ変わるかどうかわからない、考えたこともない、という人が結構多くて、態度を決めかねたという部分もあると思われます。
そう考えると、私がその時相対していた若者たちの、およそ半数以上は「生まれ変わらない」と考えていて、残りの大半の人は「生まれ変わるかどうかわからない」という立場だと思うのです。
これ、当然ですよね

ある意味、とても健全な結果だと思います。
というのは、現代に生きている若者たちは、魂の実在について何ら情報提供を受けておらず、むしろそういったものは存在しないか、あるいは自分たちの宗教観や風習の中で、あるかもしれないとは思うけれど、何ら確証はないという状態だからです。
そういう世界で生きてきているので、このような結果になるのは当然。
あ、ここで誤解のないように申し上げておきますが、私はそういう生徒さんを魂があるという方向に誘導するとか、啓蒙するとか、そのようなことは致しておりません。
これは単に科学合理主義、物質至上主義的な考えの中で、人がどういう既成概念を持つか、ということを論じただけに過ぎません。
この話以外にも、いくつかの既成概念についての話をしました。
私自身は魂があると考えておりますし、自分の前世についてのリーディング情報も信じています。納得しているというべきか。
私は霊感も何もない人間なので、魂の実在を我が身で感じたことはありません。
しかし、この世の中で一般的に言われるようなモノだけの世界ではないということは知っています。
そう判断せざるを得ない出来事は、いくつか経験しています。
それは今の科学では決して説明のできない現象です。
そういうのを目の当たりにすれば、見えている世界、触れられる世界、電子顕微鏡や電波望遠鏡で観測できる世界だけが、私たちの世界ではないと嫌でも知ります。
そもそも占星術自体、非科学的なものです。
しかし、ホロスコープに表示されるものには、リアルな手ごたえがある。
こういったことを否定される方がいても、全然それはかまいません。
いて当然です。
人間は個人の体験と親やすでに世間が持っている情報を植えつけられることによって、既成概念が出来上がります。
既成概念以外ものは、なかなか受け入れられなくなるのも人間の特徴です。
それだけ頭脳が発達しているからです。
私は科学者や医学者による、真面目な生まれ変わりの研究報告に関する情報を知っていますが、それを知らない大半の人が、魂の実在に懐疑的になるのも当然。
知ったとしても拒否する人もいるでしょうし。
私はどっちでもいいと思うんです。
今を真剣に生きていられるのであれば、魂の実在を受け入れても拒否しても。
どちらも貴い人生。
一回しかない人生だと覚えばこそ、真剣に生きるのもキラキラしてていいと思いますし。
輪廻転生の中での今回もかけがえのない体験だと思って、力いっぱい生きるのも素敵です。
その立場でなければ体験できない人生だから。
選択するのは自分だし、選択したのも自分です。
なぜこんなことを書いているかというと

時々、バランスを取りたくなるんですよね。
私は日常のブログに描いていることも、言えば異端的です(世の中全体から見れば)。
異端者なのですが、どっぷりこの世界に浸かっていると、もはや自分の中で異端が異端でなくなってしまうのですね。
これがふつーみたいな?
それって異常なことだと思うのです。
あまりこれが進んでしまうと、カルト的な宗教とあまり変わらなくなってくる。
教義絶対主義みたいな?
何事もバランス。
どのような立場であっても。
生徒たちの挙手の数に、今一度、世の中を見た思いがするゼファーなのであります。
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