火星暴走期に思うこと |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

火星は今天秤座の終わりに近づいてきて、今年に入ってきてから起きている様々な騒動の最後の時期に入っています。
火星天秤座期の騒動の、です。

ウクライナ情勢や大きな船舶事故や数々の鉄道など、交通機関に関する事故。
中東各地での戦乱、騒乱。
ついには一般旅客機がウクライナで撃墜される(?)という信じられない報道まで飛び込んできました。

1万メートル高空のマレーシア航空の旅客機を地対空ミサイルが撃ち落とすなどということが本当にあるのかどうか。

そんな能力はないという話もありますが、298人の乗客乗務員の命が失われたというのは事実です。
マレーシア航空の旅客機は、今年の3月にも洋上で行方不明になったまま、今も見つかっていないという事件もありますが……

あまりにもひどい事件が世界中で起き続けています。

デリケートな神経の持ち主であればあるほど、こうした出来事すべてに痛みを感じてしまうということもあるでしょう。


東日本大震災の時もそうでしたが……

あまりにも大きな災害は、人の心を病ませます。

自分がまっとうに生きていること、それすら「申し訳ない」ような気分にさせることがあります。



誤解を恐れず、勇気をもって言いたいのですが……

人体にはちゃんとした防衛機能が備わっています。

肉体的にある限度を超えた苦痛が続くと、それを和らげる物質が分泌され、痛みを感じにくくさせてくれます。

心も同じだと思います。

たとえばアフリカのソマリアの難民の子たちは、今こうしているうちにも飢餓や病気で亡くなっています。

そういう子たちのことを考えて、毎日悲しみ、食事さえも質素にして過ごすというかたも、この世にはいらっしゃいます。

でも、ではおいしい料理をいただいて、感動や満足を得ることは罪なのか?
その料理を作るシェフは、申し訳ない人なのか? 

というと、そんな基準を当てはめるのなら、食だけではなく、ほかの文化的な喜びも、この際すべて捨てねばなりません。
TVの娯楽番組も見るな、ですし、映画もやめてしまえ、音楽もいらないだろう、というところまで行きかねません。

ガザ地区ではイスラエル空軍の空爆で、無関係な市民も大勢、死に続けています。

こういった悲惨な出来事があまりにも日常に氾濫していると、心の痛みに関しても麻痺してきます。

これはある意味で、防衛的な心の働きも含まれているはずです。

それが時代的に生じているのが今です。



たとえば、私たちが子供のころ、親が子を殺すとか、子が親を殺すという事件は、本当に大事件でした。
ところが今や、それはありふれた事件になってしまっています。

悲惨な事件が多くなりすぎたのです。
そのため全体的な麻痺が起きている。

ただ、こうした事件があまりにも多いために、「これが日常」になることを、私たちが容認することは良いこととは思えません。

私自身の反省も含め、日常の仕事、生活に追われていると、どうしてもそうなりがちです。

自分とは離れた場所にあるこうした悲惨に対して、センサーが鈍くなってしまうのです。


逆に、こういったことすべてに敏感になってしまうと、人間は精神に破綻をきたします。

世界中すべての悲惨に対して、もし同様に嘆き悲しむのなら。


人は自分の認識しやすい範囲で、こういった出来事に反応している。

だから、それはある意味で健全なことだけれど。


しかし、時には目を覚まして、ちゃんと世界や周囲を見ることも大事。

日本で起きていること、進められていることにも。


何がもっとも大事なのか。

こんな時期だからこそ、もう一度ちゃんと見つめなおしたい。



※ 人間の文化的な側面は、「喜び」に関わっています。絵画や音楽、文学や食といったクリエイティブな活動は、厳しい時代だからこそ、逆に必要とされるはずです。


ポチしてくださると、とても励みになります。ありがとうございます。

人気ブログランキングへ


9月札幌出張鑑定についてはこちらへ。

第3期占星術ネット講座 受講生募集中
詳しくはこちら


このブログの執筆者であるzephyrが、占星術鑑定の窓口を設けているのはFC2ブログにある<占星術鑑定に関して>の記事のみです。