そして、天王星と冥王星のスクエアが、非常に顕著な変革と枠組みの破壊などを引き起こすことも。
変化が生じ、新しい発見があり、それが否定され、しかしまた生み出され、時にはそれまでの常識が覆され……。
大きなカオスが生じ、それが国家や企業や、もちろん個人生活にも及んでくることがある。
そういった運気は2008年ごろから発生し、2018年あたりまで続くが、ピークは今年と来年であろということ。
では、私たちはどうすればよいのでしょうか?
私は以前より、「スイングバイ」ということを占星術の鑑定でも申し上げてきました。
星のハードアスペクトがあっても、それを回避しようとするのではなく、積極的に良い形で使うことで、そのハードを消化して行く、天体の重力を利用して加速したり、方向転換する宇宙技術のように、それを使って人生を良いほうへ転進させる……
そんな概念のことです。
非常にわかりやすい例を挙げると、たとえば火星のハードアスペクトがあるとします。
これを放置すれば、火星はその人に「痛みや熱」というような症状を与えるかもしれませんし、怪我とか、あるいは怒りやもめごとを引き起こしてしまうかもしれません。
そこで、たとえば体を動かすというスポーツを、無理のない範疇で行うことで、この火星の力をうまく逃がすどころか、健康にも役立てられる、というわけです。
※ ただ、これを行うにしても、火星という星の特質からして、安全を確保できるやり方をするということが必要になります。
そのようなスイングバイで、この天王星と冥王星のスクエアを乗り切って行けるのでしょうか?
……
じつは100%のYESはありません。
スイングバイできれば大丈夫、ということを、私も申し上げたいのは山々なんです。
たとえば天王星は「新しいこと」「変えること」などで生かすこともできますし、冥王星は非常に強い創造力を持つので、クリエイティブな活動や事態の再建などにも使うことができます。
けれど、出生のホロスコープにあるこれらの星でさえ、これらを十全に使えているというケースは少ない。
もちろんかなりの部分、使いこなしている人は存在します。
けれど、持て余している人も多いのが現実です。
天王星が変革の星だからといって、安定的な職を過ごしてきた人が、多少の問題があるからといって天王星ハードアスペクトで「転職」という天王星的な行いをすればうまく行くのか、と言われたら、それはむしろ、よけいに悪い状況を招くことも考えられます。
こういった判断は個人のホロスコープをしっかりと検証しない限り、判断は下せないのです。
天王星や冥王星は、それだけ扱いが難しい星なのです。
ましてや今問題にしている天王星と冥王星のスクエアは、個人のホロスコープの話ではありません。
トランジット=リアルタイムのホロスコープで生じている話で、これは個人の力では非常に操作しにくいのです。
トランジット天体のアスペクトは、たとえるなら天候のようなものです。
雨が降る、というのを、個人の努力で止められるのか、と言われたら、それは無理です。
イエス・キリストや空海のような存在なら別かもしれませんが、私たちはそうではありません。
天で今生じているアスペクトを、私たちは雨のように受けて行くしかない。
私たちに許されているのは、傘をさすのか、合羽を着るのか、あるいは雨の中を走って行くのか、それとも家にいるのか、というような選択の問題になってきます。
それでも尚。
スイングバイは有効です。
今のたとえで言えば、今の天王星と冥王星のスクエアは、豪雪のようなものかもしれません。
しかし、雪国で生活している人は、雪に慣れていますし、何をどうしたらいいのかという方法も知っています。なにをすべきなのかということも。
これがつまり、日ごろからその天体の力を使っている、ということなのです。
天王星や冥王星をクリエイティブに活用している人は、今の時期も多少は被害を受けにくいと言えるでしょう
こういった人でも自重してほしいのは、この天王星・冥王星スクエアの時期に、無理やりに事態を変えようとして、人を傷つけたり、人の迷惑も考えずに行動しない、ということです。
常に周囲との関係を大事にすることです。
そして、これは次なる対処法へつながっていきます。
これこそが、今回私が書きたかったことで、しかも誰でもやることができる対処法なのです。
次回、最終章。
第3期占星術ネット講座 受講生募集中
詳しくはこちらへ
京都鑑定会、6月開催!
詳しくはこちらへ。
ポチ、よかったら押してやってくださいませ。

人気ブログランキングへ