この効力が、もっとも強く出てくるのが、今年と来年であるのは、ほぼ間違いないと思われます。
だから、どうなの

と思われるかもしれませんし、対処法を考えるにしても、このアスペクトの意味を知らないと、その対処法事態に説得力がなくなってしまいます。
なので、今日はこれについて説明させていただきますね。
トランスサタニアン(土星よりも遠くの星)の力というのは、基本的に個人の能力を超えたところがあるのです。
たとえば金星や火星や水星などは、「個人の能力」として発揮される典型的な星なのです。
美的センスや愛情、身体的な能力や数々の技能、知的な能力やコミュニケーション能力。
こういった星を、私たちは日常的に使って生きています。
しかし、これが木星となると、もちろん社交性という意味もありますが、会社の組織などの集団といった意味合いも出てきて、土星がそういった個人が集団を包括的に管理する「枠組み」になってきます。
木星にも「法」という意味はあるのですが、土星になるとその「法の番人」的な管理者、取り締まりをする側の存在の意味も出てきます。
規制、約束事、というのは、きわめて土星的なものです。
土星はこの世の枠組みであり、社会を成立させているための骨組みだという理解もOKです。
土星はこの世の「現実」だというイメージもありです。
これは私たちが日常的に住む世界そのものです。
そして、ここまでが、言えば私たちがじかに接触しやすい、操作もしやすい天体ということになります。
では、その外側にある天体?
トランスサタニアンは、この枠外にあるわけで、だからこそ
天王星=革命、変化、新規なるもの、先端的なもの
という意味にもつながってきます。
現にある膠着化した社会システムを打破して、改革を迫るとしたら天王星の力が必要です。
しかし、天王星のような「変化」をもたらす星は、「平穏な日常」がつづくことが幸せなんだと感じやすい人にとって、
はなはだ迷惑

です。
おまけに冥王星は、天王星に輪をかけたところがあります。
たとえばフランス革命とか産業革命みたいな言葉がありますが、それはそれまでの社会のシステムを変えたりするものではありましたが、あくまでも人間の社会の土星枠を変革させるものです。
しかし、冥王星は土星枠を粉々に打ち砕くこともできます。
冥王星の意味の中には、破滅とか絶滅とかいう意味もありますが、それはつまりただの変革などではなく、すべてを一度ゼロにしてやり直させる力も冥王星が持っていることを意味します。
たとえればゴジラみたいなものです。
いきなり海から上陸してきて、放射能熱線をまき散らして、破壊の限りを尽くして去っていく……。
この冥王星の力は、ただの改変ではなく、根本的な破壊と再生です。
しかも、冥王星はもっとも大きな背景力として働き、かかわった星の力を強化します。
つまり天王星が冥王星がかかわると、冥王星によってその改変の機能を、より特化させます。
一方でスクエアはダメ出しをするようなアスペクトで、横やりとして入ってきます。
結果、冥王星は天王星の「新しさ」「変えること」にさえ、妨害工作をするのですが、一方で天王星は冥王星のバックアップを受けながら、「究極の改変」を行おうとします。
つまりこのアスペクトは、おそらく変革のせめぎ合い、新しいものが生まれるが否定されたり、これまでは変えようがなかった体制やシステムが徹底的に変質していくという、非常に大きなカオス(混沌)を伴った時期を作り出すということになります。
そして、この大きな力は社会にも個人にも起きてきますので、新しいことを始めようとしながら否定されたり、変えたくもない現状の中にいるのに、災厄的な力で壊されたり、とうことが起きえるアスペクトになります。
すでにこのような体験をされた方も、いらっしゃるのではないかと思います。
こういった全体的な運勢が、個人の運勢とシンクロしていれば、被害に遭う可能性も高くなります。
また直接的な関連がなくても、たとえば会社とか国にこういった効果が強く出れば、否応なく巻き込まれてしまうこともあります。
火星や水星なら個人の使い方次第でどうにでもなりますが、トラサタはそうはいかない。
個人どころか、社会の枠さえ越えた部分で働いています。
そこで、私たち個人はどうすればよいのか? ということになります。
このトランスサタニアンの性質について理解してもらったうえで、次回に続きます。
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