プレゼント鑑定を終えて |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

昨日で、プレゼント鑑定のすべてのスケジュールを終えました。

あらためて参加した五名の生徒さんに、お疲れ様、ご苦労様でしたと申し上げたいです。

そして、この機会を与えてくださった応募者の方々に、深く御礼申し上げます。


五名の鑑定士の方は、すべてZEPHYR占星術講座の第一期生で、昨年の8月からお教えしている方々です。

中にはある程度、占星術の知識も持たれている方もいますし、まっさらであったわけではありませんが、少なくとも昨年の8月の段階では、まだ誰もちゃんとホロスコープは読めていませんでした。

いろいろな知識は知っていても、それをつなぎ合わせることができていなかったし、本当はどこに着眼しなければならないかということもわかっていなかった。

それが、この一年ちょっとの間に長足の進歩を遂げてきました。

「もうここまで読めるようになったか」と思う反面。

「まだまだだな」と思うところも。

しかし、すでに私の助言がなくても、一般的な世間の鑑定水準から言えば、十分以上のものを身に着けていると思われる人もいます。

彼らは今後、誰かのホロスコープを読む機会があり、それがうまくできなかったときでも、たぶんもううまく修正できる。
何を見落としていたのか、何を勘違いしたのか、過去の勉強にさかのぼったら、だいたい解決できるレベルに至っている。

そのように思います。


この一年ちょっと、この一期生の方々には、私はかなりスパルタな学習を強いてきました。
私自身、人に教えるのが一年目だったので、過剰なくらい彼らに情報提供しました。

その成果が問われるプレゼント鑑定だったのですが、想像以上の手ごたえがありました。



だいたい公開鑑定などというのは、鑑定士に非常なストレスがかかります。

考えてもみてください。
面談で鑑定を行うのなら、こちらが解説することに対する相手の反応を見ることもできますし、「それは当たっています」とか「そんなことはないと思います」とかいう言葉で、ホロスコープ解読の正否を確認することができます。

しかし、メールなどで鑑定を行うと、相手の反応はリアルタイムで見ることができません。
作成した鑑定文がどこまで的を射ているか、相手からのお返事から来るまでは、ドキドキして待たねばなりません。

これだけでも相当なストレスなのに、それを「公開」でやるというのは、スパルタ教育もここに極まったか、というほどのものです。
ブログ上で大恥をかくことだって考えられます。
うっかりすると、相手が怒って来るかも。

なにか不快にさせることを書いたんじゃないかとか、なにかが大きく間違っていて、がっかりされているんじゃないかとか、鑑定士は心で不安と闘わねばなりません。

私が日常、このような鑑定をメールで行っても、わりとその不安が少ないのは、きわめて単純な話で、ホロスコープには真実が表示されていると理解しているからで、要はホロスコープを信用しているからなのです。
問題は自分が何か間違った解釈を加えたりしないかとか、そういう能力や判断力の問題だとわかっているのです。

私も人間なので、間違うことはあります。
万人に好まれる占いもない。
時には相手に非常に厳しいことを伝える場合もあります。その人のためにということも含んで。
その人のためにならないと判断したら、自分が嫌われても占いをお断りするか、そのように仕向けることもあります。

だから、私も万人になど好かれていませんし、過去の鑑定で不満に思われた方は必ずいたと思います。

そういった事例はあるにしても、私はホロスコープの表示を信じて鑑定を行えるし、数多くの事例に遭遇した経験から、一枚のホロスコープを見てそこから想像できるものの精度や幅も違っています。
しかし、生徒さんたちは、この「ほロスコープには真実が表示されている」という理念はお教えしていますが、まだそこに実感が伴っていない部分もあるでしょうし、何よりも自分がちゃんと読めるかどうかの自信は、まだ強く持つには至っていない。

こんな状態で公開鑑定をさせたのは、やはり彼らに、「ほら、やればできるんだよ」ということを伝えたかったからだし。

この経験の中で、彼らなりに何かをつかみ取ってくれると思っていたから。


それに、もう一つは、皆さんにも知っていただきたかった。

ちゃんと読みさえすれば、ここまでのことができる。

どこまでたどり着けるかわかりませんが、その道を真面目に歩んでいる人もいるのだということを。



また落ち着きましたら、また来年のどこかでこの種のことをやってみたいともっております。





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