目的地にはちゃんとたどり着ける |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

鑑定現場では、その場ですぐに結論が出ない場合もあります。

例えばこれから自分がどんなことをしていったらよいか、というお悩みをお持ちだとして。

ホロスコープやタロットに、まったく同一の結論が出ることは、よくあります。

ホロスコープを読めば、その人がどんな方向で自分を生かせるのか、ということは、ある程度割り出せます。

たとえば水星がよいのなら、事務や経理に向いているかもしれませんし、教師などものを教える立場に縁があるかもしれません。
文具や学用品も水星なら、雑誌や新聞、ネットのニュースレターみたいなものも今や水星の範疇です。

まった作家など文筆家も。

ところが、多くの意味を持つ水星のどれが、その人にとって使えるものなのか、心の琴線に触れるものなのかは、ホロスコープのほかの部分の特徴を合わせて解読しなければなりませんし、そういった作業を行ってもなお、

「漠然とはそういう感じだと思うけれど、その中のどれがというのがピンとこない」
というケースも、時折あります。

これは、実はご本人にそのための準備が整っていないことが多いのです。

ある同じ歌を聴いても、何も感じないときもあれば、ある体験を経た後では、ものすごく心に響くということがあります。

同じ雑誌に掲載されているある土地の風景。
見ても見過ごしてきあその風景の中に、ある時ものすごくインスピレーションを受けることもあります。

無価値だと思い込んできたものの中に価値を見出すこともあれば、過去の時点では「自分には絶対に向かない、できない」と思い込んでいた作業が、ストンと胸に入ってきて抵抗感がなくなることもあります。

つまり、これは時期が訪れなければ準備が整わないし、そのために必要な出会いや経験がまだ生じていないため、結論にたどり着けないということがあるのです。

しかし、時が経過して、結果的に見れば、ああ、やっぱり水星だったんだ、ということは、ごくざらにあります。

何かの道筋が示されても、そこへ至るプロセスを経ないと、その道が照らされないものです。

そんな時は焦らないこと。

そして今できることをやってみることです。
自分にできること。
ちょっとでもやってみようと思うこと。

小さなことでもよいから。

道を求めるのなら、少しでもアクションを起こすことです。

なにもしないのが、この場合はいちばんいけません。

人はちゃんと目的地にたどり着けるのですから、動くことで波紋が起き、その波紋に乗って、何かがあなたに接触してきます。

小さなその接触を繰り返すうちに、きっと見えてくるはずです。


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