占術の機能の違い 3 |  ZEPHYR

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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

A-2とB-2の占術は、「そのときにどうしたらいいか」ということを比較的、明瞭に打ち出すことができます。

A-2の中には、ホラリー占星術が含まれているのですが、そういう意味ではA-1と合わせて、西洋占星術そのものが非常に汎用性は高いわけです。

ホラリーも占星術の一部には違いないからです。

ただ、通常の占星術のホロスコープ解読とは異なり、ホラリーの特徴は問いかけが行われた瞬間のホロスコープを読むということです。

普通はその人の出生図を出し、それを解読するのですが、ホラリーでは出生データは必要としません(参考にすることはありますが)。

たとえば2013年7月15日の午前9時に「彼と別れるべきでしょうか」という問いかけが行われた場合、その瞬間のホロスコープの中に問いかけに対する「答え」があると考えるのです。

このホラリーはその占断手法から見て、今の状況に対応した占いだと言えます。

そして通常の占星術よりも、ホラリーのほうが「どしたらいいか」というような答えは明瞭に出ることがあります。
(注)

このホラリーと似ているのが、タロットや八卦(易)です。

えー? どこが!?
かたやホロスコープ、かたやカードや筮竹を使うのに!

と思われるのが当然なんですが、今は占いの形ではなく、「質」のことを取り上げています。

じつはタロットや易は、「変化する状況に対応した占い」なのです。
したがって、相談者のコンディションが変化すれば、結論が変わることもあります。

つまりその大本は「今」なのです(ホラリーと同じ)。

もしかすると今の彼女では、彼との関係をうまく構築できないかもしれない。
たとえば非常に心が不安定で、彼への気持ちが定まらないとします。

彼は彼女の気持ちを、なんとなく察します。
すると二人もある一定以上の親密さは構築できない。
というようなことは現実にあります。

しかし、彼女が気持ちの揺らぎを克服し、彼に対して真摯な愛情を向けるようになれば、彼もそれを感じ取って良い関係が構築できるようになるかもしれません。

このような「変化に対応した結論」を得やすいのが、ホラリーやタロット、易などです。

次回、このシリーズの最終。

それぞれの占術の得意なこと、そうでないこと。



(注)
通常の占星術でも「どうしたらいいか」ということへの答えが出せないわけではありません。
たとえば彼との相性が極端に悪く、もっと適切な男性が存在するはずだと判断できたり、相性云々以前に相手の男性の運勢が相談者に釣り合わないほど悪いとか、性質的に問題がありそうだと判断できるとか、また私個人で採用しているかなり有効な判断手法もあります。


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