占術の機能の違い 2 |  ZEPHYR

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 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

前回の記事にあった分類。

A-1 出生時のデータを使用するもの(一般的占星術)。
A-2 相談時のデータを使用するもの(ホラリー占星術)。

B-1 霊感など超感覚的なものと主体とするもの。
B-2 なんらかのアイテムを使用するもの(タロット、八卦)

このうちB-1以外が、この記事でお取り上げるものです。

占術はどれも、ある程度の汎用性というのか、使いまわしはできるようになっています。

それでも、やはり向き不向きはある。

いや。
向かないという消極的な表現ではなく、「強味」を持っている使い道というのがある、と言い換えたほうがいいかもしれません。

西洋占星術や四柱推命など、出生時のデータを使用するものは、汎用性という意味では、かなりすぐれた側面を持っています。

専門にやっている西洋占星術を例にとってお話しますが、これはA-1のグループです。
出生時のホロスコープは、その人の

性格・財・家庭・恋愛・健康・結婚・仕事や職業……等々

生来持っている様々な運勢について表示してくれます。

そして優れているのは、その後の後天的な運勢も、非常にリアルに表現します。

何歳ごろにどのような運勢が巡ってくるのか、出生図の中に示されている重要な出来事、それがいつ起きそうなのか。

こういった詳しい解読が可能になるので、たとえばその人の才能や合った仕事ですとか、もちろん性格などもかなり詳しくわかりますから、相性を見るとか、そのようなことでも、じつに高度な判断ができるようになります。
(あの、もちろん占星術師の力量の差が当然あるという前提の話です)

ただ、そんな万能的な占星術でさえ、やや苦手とする質問はあります。

それはたとえば、金星がその人の非常に生かせる特質だとして、

「私はファッション業界にとても興味があります。
でも、美容師にもひかれています。
どっちがいいでしょうか?」

というような質問。

詳しく解読すれば答えが出てくる可能性もあるのですが、ファッションも美容師も、じつは星としてはどちらも金星です。

つまりどちらを選んでもOKといえばOKかもしれないのです。


また別なケースで、将来的なビジョンは解読の結果、大きな方向性が出ている。

「じゃ、そこへ向かっていくために自分は今、何をしたらいいですか」

あるいは結婚の時期、その相手がどんな人かも、だいたい解読できたとします。

「その人と出会うために、自分はどんな努力をしたらいいんでしょうか」

とか。

こういった質問に対して、占星術がまったく答えられないわけではありませんよ。

むしろホロスコープを精査すれば、答えが見えてくるものです。


しかし、このような問いかけの場合、むしろもっと有効な占術があります。

それがA-2とB-2です。


続く。




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