ある日の怪 |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。



先日のこと……

私は自宅のリビングで仕事をしていました。


寒かったので、こたつで。

普段は二階の自室でやっているのですが、なんとなく流れでというか、なぜリビングでパソコンを叩いていたのか。

家族はほとんど仕事で出払っていて、家の中には母と私しかいませんでした。

母は廊下を挟んだ和室で、テレビを見ています。


私はだいたい仕事に集中すると、物音もあまり聞こえなくなる人で、周囲の気配とかも感じなくなります。

が。

あるとき、肩を叩かれたのです。

いや、背中?

ぽん

……と。

ぎょっとしして振り返ると、そこには誰もいない!


どうしたんだ、これは!

とうとう私も霊能力開花か!






「うにゃあ」



少し視線を下にずらすと、リブラがそこに。


「あそべよー」

という要求でした。


なんのこっちゃ。