新陳代謝 1 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

このところ、家の中でしきりと新陳代謝が起きているのを感じます。

他の家族を度外視して、私個人のことで言えば、携帯電話がスマートフォンに変わったのが、非常に大きな出来事でした。
10月に契約の節目だったので、この機にスマホに変えました。

しかも、契約会社そのものもdocomoに変更するという、ちょっと勇気のある決断でした(そうせざるを得ない事情があったので)。

というのは、ここ何年も使ってきた別会社の携帯電話は、とくに面談鑑定で相談者の方にお知らせしているメール・アドレスが、これで定着していました。

これを切り替えてしまったら、せっかくついているお客様を逃がしてしまう危険もあるわけです。

鑑定した方にはほぼ全員、このメールアドレスの名刺を渡していたからです。

まして面談した人すべてのメルアドを私が知っているわけでもない(代表者が連絡してきて、何人かとお会いすることも少なくなかった)。

そしてメルアドを知っている人も、何らかの事情でアドレスを変更していることもあります。

つまり私が変更のメールを出しても、届かない人も大勢いるわけで、この点は最後まで躊躇したところでした。

でも、最後には思い切りました。


しみったれた考えはやめようと。

連絡を取れる人はそれでいいですが、取れない人はそれはそれで仕方ないし、その人がもしどうしても私にと思えば、電話番号は同じですし、メールでなく電話をかけてくれるでしょうし、ブログで気づいてくれるかも知れない(名刺には番号も入れていたし、ブログのURLも入れていた)。

もしそれで切れてしまう人がいても、きっとその人はその人なりの人生を強く生きられるし、どうしても助力が必要なら、私以外の優れた占星術師を見つけ出すでしょう。
でなければ、何らの手段で、私を見つけてくれる。

と、思うことにしました。

つまり個人の利益ではなく、大局的見地に立ったのですね。

それに、なによりも。

私はこの仕事でお客を獲得するとか、確保するというような考え方が、あまり好きではありません。

私がプロとして占星術師の仕事を始めたとき、同じ仕事をしている人物の中には、脅威に感じたのでしょう。
「少ない客を奪い合っている業界の中にあえて参入するのか」と非難する人間もいました。
はっきりそのようなことを言っていましたから。

しかし、私は「?」でした。
彼の言っていることは、理解できませんでした。

いや、言っている意味はわかるのです。

しかし、占星術師が世の中に一人増える程度のことで、騒ぎ立てる心理がピンと来なかったのです。

というのは、まともに知識や技術を持ち、相談者のことを親身に考えられるのであれば、お客さんを失うなど、杞憂だと思っていたからです。

私の住んでいる岡山県の県南。

このあたりだけで何十万の人口があるか。

需要がないなどというはずがない。


相談に来られる方は、いつも不思議に思いますが、非常に妥当なタイミングでやって来られます。

それは縁に導かれて、という表現が、もっともふさわしいと思います。

来られるべき人はかならず来る。

切れるべき人は切れる。

そう思い切ったのです。

そして何よりも大きな動機は、これから一から、新しいお客さんと出会っていけばいいではないか、ということでした。


それで何の不都合もない。


1年ほど前から、私は自分の「地域性」みたいなタガが外れたのを実感していました。

いきなり枠が取れて、この地域での面談主流だったのが、メールやスカイプなどを通じた、もっと広い世界につながってしまったように思います。

だから、立ち止まることはない。

そんな必要もない。


スマホと契約会社を切り替えた理由は、そんなところでした。

これ以外にも、私の身辺でたくさんの新陳代謝が進行しました(いや、進行形?)。

これは、また明日に。


しかし、ここで最後に。

まだ手元に置いて、データ的に使っているのですが、この2年使ってきた携帯電話。

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私はこの携帯に、本当に世話になってきました。

面談鑑定の連絡のやりとりはもちろん、日常の家族や友人とのやりとり。

ブログやネット上のメールのチェック。

本当に使いまくってきました。

そのわりに、作動が遅いとか、さんざん不満を漏らしてきました。

しかし、この緑の携帯君の助力なしに、この2年もなかった。

このところ第一線を引退したこの携帯君に詫びつつ、感謝を捧げています。

最後には写真機能が怪しくなってきましたが、よく持ちこたえてくれました。

あらためて緑の携帯君に感謝。