
私はいると思う派!
本文はここからこのネタ、どっちかというと夏向きじゃないかと思うのは、私だけでしょうか?
もっとも日本でお化けネタが夏なのは、お盆というのが関係しているとは思うけれど。
ハロウィンとか、海外では考え方も違うでしょうね。
幽霊。
霊感のないzephyrですので、そういったものをはっきりと「見た」ということはありません。
しかし、限りなく怪しげなものは「見た」ことがあります。
ホテルというのは、かなり幽霊ネタが多いのですが、スタッフの中には霊感のある女子などもいたりして(過去)、冷蔵庫の前に女の子が立っているとか、あの部屋の前当たりに行くといつも寒気がするとか、誰かの姿が見えたが、すぐに消えたとか。
そんなことをリアルに報告してくださることもあったのですが、私自身は「これは絶対におかしい」と思う経験が二度ほどあります。
一度目はフロアでノーゲストになったとき、他のスタッフと話していたときのこと。
視野の斜め後ろ方向に、白い煙が立ち上るのが見えました。
隣にいたやつが、あろうことかフロアでタバコに火を付けているのか?! と疑って振り返ったほど、はっきり見えました。
しかし、もちろんそんなことはしていない。
また話していると、煙が。
振り返ると、やはりなにもない。
そのときの会話が、やはり幽霊ネタだったのです。
もう一回は同じフロアで片づけをしていたとき、私とそばにいたもう一人のバイトの男の子が、
「とたた」
というような足音と気配を感じ、まったく同時に同じポイントを見たのですが、やはりそこには誰もいない。
「いま、なんか来ましたよね」と、バイトの男の子。
「うん、絶対そこに誰か来た」
もちろん、これくらいのことだったら錯覚ですみます。
幽霊の話をしていたら暗示にかかったというような心理学者もいらっしゃるかも。
まあ、私の体験など、微々たるものです。
が。
私が幽霊が存在すると確信するのは、当時、2才か3才くらいだった、私の娘の出来事です。
その日、私は娘を連れて市役所に出向いていました。
そこで広島の原爆の写真展が開かれていたのです。
入り口を入った正面奥、いっぱいパネルが並んでいました。
私は「ちゃんと見ておこう」という意識から、娘を連れてそこへ行こうとしました。
すると、当時、べったりのパパっ子だった娘は、その場を動かず、私に叫んだのです。
「パパ! 行っちゃダメ! お化けが一杯いるの!」
そこら中に響き渡るような声で。
近くにいた人も「え?」とか思ったはずです。
「行かないで! 帰ってきて!」
という娘の叫びもむなしく、父はパネルを一通り眺めて戻ってきたのですが、娘は戻るまでその場を動きませんでした。
娘の位置から、パネルの中身はどんなに視力が良くても見えません。
なにせ、白黒の原爆写真です。
壊れた建物や焦げた死体。
遠目にはなにがなんだか分からなかったはずですし、当時の娘には「広島原爆写真展」みたいな表示があっても、読めなかったはずです、漢字が。
つまり娘には、そこにどんな写真が展示されているのか、絶対に分からなかったはずなのに、彼女の幼い目は、そこに「お化け」が「いっぱい」見えたのです。
ぞわ~~~とするお話でしょう?
実際、幽霊と認識されるものがこの世には存在する、ということは、私はこのたった一つの経験から確信しています。
当時の幼い娘、パパ大好きだった娘。
彼女が私の手を振り払っても、嘘を言う理由がまったくないからです。
まあ、人間が視覚で認識できる範囲は、実際にはこの世の一部分にしか過ぎません。科学的な話。
要するに可視光線の範囲しか、人間には見えない。
360nm~860nmの波長の範囲しか見えないわけで、波長がそれより短くなっても長くなっても、人間は目で見ることが出来ないし、他の動物には人間が見えない紫外線領域のものを認識する能力があるものがあることも、科学的に証明されているわけで、となると目で見ないから存在しないというのは、ある意味で非科学的な思い込みでもあります。
いわゆる幽霊と呼ばれるものが、そういう波長の問題で見えたり見えなかったりすのか、また別の理由があるのか、私は知りませんが、存在するだろうということは確信しています。
幽霊の考え方もいろいろあります。
残留思念だとか、いや、実際に成仏しない人の魂がそこにいるんだとか。
いずれ人間は死にますし、死ねば、本当のところが分かるのでしょうね。
そのときまで解答は、楽しみに取っておきましょうか、個人的には。
見えたりすると、怖いしね。
(今、成人している娘には、そのような能力はないようです)