マヤ暦が終わっても世界は終わらない |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

今年、地球は滅ぶ、世界は終わりを迎える、というようなお話が、飛び交っていたりするらしいのですが。


いくつかの条件があるのですが、

私はこの世の終わりか、それに近いような出来事はまだ当分先ではないかなと思っています。

しかし、たぶんそのときが来ても人類は全滅したりしないし、ちゃんと存続して生まれ変わると思っているのですが、その時期は想像できないような未来ではないとも考えています。

ただ、このような私の予測には「ある条件」が必要です。

私が予測しているのは、あくまでも占星術のホロスコープです。
このホロスコープを構成している天体などは、今後、書き換えられていく可能性が高い。

太陽系の外遠部に未知の惑星が存在するだろうことは、ずっと前から言われていることですし、実際、冥王星以外にも、今「エリス」や「ペルセポネー」と仮称される天体が発見されていて、これらの意味づけはまだ明確になっていません。

今後、もっと根深い影響力を持つ天体が出現し、占星術の予測を塗り替えししまう可能性があり、そうなったらここに書いていることは、あくまでも現段階での予測に過ぎないことになります。


という前提はあるのですが。

その予測している時期に比べると、今の状況は「究極」ではないと思うのです。

私は過去に2011年を中心とする数年間に、大きな変化やトラブルがやってくるし、その中で非常に大きな幸運をつかむ人もいれば、逆に深刻な状態になってしまう人もいる、かなり明暗がはっきり分かれて見えるし、2012年前後に大きな変化を迎えるようなホロスコープになっている人が多い、と書いたことがあります。

実際にとんでもないことがここ数年起きていて、これを「ゆるい」などといったらお叱りを受けるでしょう。
が、誤解のないように。
私が申し上げているのは、あくまでも「ホロスコープの状況」のことで、そのもう少し先のものと今のものとでは、やはり比較すれば今の方がましなのです。

私が予測しているその未来の方が「究極」に近い。

そのことを考えると、今年の12月21日か22日か、マヤ暦が終わることを持って世界が終わるなどというのは、個人的にはまったくナンセンスに思えます。

このマヤ暦の数値の出し方も、研究者によってはすでに昨年の10月28日で終わっていると算出する人もいますし、かなり曖昧です。

「マヤ暦が終わることは間違いない」ということを認めてもですね、いいですか?

じゃ、なにか?

マヤ暦を記録に残したそのマヤの天文学者は、もうずっとずっと先の未来のことまで頑張って記していたのに、いつまでその作業を続ければ良かったんだ? ということになりませんか?

彼らにしてみれば「このあたりまで記録に残せば十分だろう」と思って、ちょうどこの2012年あたりまでの区切りでやめたかもしれません。

いや、これ、マジですよ。私は(笑)。

だって、マヤ暦の作成者が未来永劫作るんだったら、その作業はいつまでもやめられないじゃないですか。

彼らにしてみれば、いつかはマヤの文明や社会が終わってしまうかもしれないという、今の終末思想みたいなものは持っていたかもしれませんが、そうなればあまり先の暦など作っていても無意味だし、そのときまでマヤが存続しているのなら、2012年が近づいたらそのときに次の暦を作ればいいだけのことです。

じゃないですか?

「ここら辺で十分だと思ってやめていたのを、今になってあーだこーだ言われても困るんですよ! あの当時はこれで十分だと思ったし、人手だって必要だし、私たちだって生活に忙しかったんですよ!」

と、マヤの人は弁解すると思います(爆)。

笑い話のような表現ですが、案外これが「当たり」ではないかと私は思っています。

実際、マヤ暦はもっと長い周期のものもあるようですし、世界は今年ではぜんぜん終わらないと思います。


今年アセンションが起きるというお話も飛び交っています。

地球というか太陽系が、銀河のフォトンベルトに突入するのが今年の末で、それから地球と人類の次元上昇が始まる、というものです。

まあ、占星術はあくまでも地球を中心とした世界観ですから、このアセンションの理屈とはまったく異なっています。

アセンションは銀河視野の、もっと大きなお話と考えていいでしょう。

とはいえ。

それだけの大きな変化が来るには、どーもなあ、という考えの方が、私には強いです。

それだけの大きな変化があるのなら、もっともっと明瞭なものが個人のホロスコープに出ていてもおかしくないと思うのです。

たとえば特定地域の災害とか、そのようなたぐいではなく、地球全体に影響がある話ですからね。

ただ、そのような大きな出来事は、もはや個人の運勢とは無関係に起きると考えることもできます。

私はだからアセンションに関しては、否定も肯定もしていません。

なぜかというと、アセンションが言われているようなものなら、私にとっては何ら困ることはないからです。

どうぞ、アセンション、来てください、という感じです。

本当に起きたら、さっさと次元上昇しちゃいます。

でも、起きなくてもかまいません。

そのときには、結果的に、「ああ、やっぱこういうことで儲けていた人がいたんだろうな」と思うだけなので(笑)。