占術を学ぶ方へ その3 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

本当に人のためになる鑑定ができるようになれば、道は自然に開ける。

なぜなのか?


ここで、ちょっとスピリチュアルな話になります。

皆さんは守護霊とか、そういった存在は信じるでしょうか?

私は過去に何人もの霊能力者に出会っていて、「気がする」というような程度ではなく、リアルな能力の持ち主を何人も見てきました。

このことはブログに過去、書いています。

考えていることを読み取ったり、誰も知るはずのない前日の行動を知ってたり、先に起きることを予知したり、物理的な超常現象を引き起こしたり。

「霊能力など存在しない」と断言できる人は、ある意味で幸いで、その驚異的な現象を我が身で体験していないだけだと、私は言うことができます。

ただ、それは本当に幸いなことかもしれません。

力がある、イコール、その霊能力者が信じるに足る人物かどうかは、別問題だからです。


守護霊が存在するということは、昔から言われてきたことで、ある意味で耳新しい情報でもなんでもないでしょう。

私が申し上げたいのは、霊能力を持つ人間は、実際にこの世に存在している。
そして、そうした人たちが過去からずっと、

人には人を指導したり守ってくれる存在が、見えない次元に存在している。

ということを指摘し続けているということです。

これは「ある」と思うのです。

シンクロニシティという現象がありますが、これもなにか見えない存在、導きによるものと考えることもできます。

つまりこういう「見えないプロセス」がこの世には存在している。

Aさんが仕事のことで悩んでいる。

非常に大きな選択の分かれ目にいる。

すると、その「守ってくれる存在」はAさんに最良の決断をさせるために働きかけます。

いくつかのメッセージで。

たとえば、それはAさんの友人に語らせる言葉であったり、書店で見つける本であったり、たまたまかけたTVで見る番組の中にある情報であったりするかもしれません。

そのようなツールやルートは、この世には非常に多くあると思われます。

しかし、そういった微妙なメッセージに気づけない場合もあるでしょうし、逆に妨害的なメッセージが入っていることもあるでしょう。

そのようなときに、はっきりとしたメッセンジャーとして、Aさんの近くに存在する占術家が選ばれることもある。

「いつもは占いなど興味もないし、信じないのに、急にそんな気持ちになって」
「友人が紹介してくれて、突然その気になった」
「たまたま、数日前にある人を通じて知って、無性に来たくなった」
「どういう経緯が覚えていないが、ネットでブログを見つけた」

このような話を、私自身、メールであれ、面談であれ、非常に多く聞かされます。
相談に来た人自身が不思議に思っているケースが、ままあるのです。

とくに、占いなど普段したこともないし、今までろくに信じていなかった。

そんな人も。

なぜかやってくる。

こういった現象は理性で考えると、かなり理不尽で説明のつかない行動ですが、背後にスピリチュアルな働きかけがあると考えると、すっきりしてしまいます。

つまり誘導されるのです。

「そこへ行けば、お前にもっとも有益な情報が得られる」
「あいつなら、もっとも適切な助言をしてくれるだろう」

というような判断が、どこか見えない世界で働いて、導かれる。

これはスピリチュアルな世界の存在を信じるならば、「当然あるだろう」と思われる現象です。


つまり「その占術家のもとへ多くの相談者が長期的に集っている」なら、その占術家はあるレベルに達していて、そういった働きかけの結果、自然な成り行きとして「商売繁盛」になっているだろうと思われるのです。

これは裏返すと、何年も占術家として活動しながら、十分な集客が得られていない人や、好調期と不調期で非常に大きな波がある人は、まず自分自身のスタンスや学びの度合い、努力などを顧みてみたほうが良いと思います。

当たり前に考えて見てください。

おいしいラーメン屋には行列ができます。

評判が評判を呼び。

しかし、本当にお客さんの喜びや味についての追求ができていないラーメン屋。

これは経営的にも厳しくなります。

なにかの割安セールとか、新しい奇抜なラーメンの販売など、いろいろと場当たり的な手を打たなければならなくなります。

しかし、根本的な解決にはなりません。

お客さんはおいしいラーメンが食べたいのであって、店主のこだわりのおいしくもないラーメンが食べたいわけではない。

スピリチュアルな要因を除いても、占術家であろうと、まったく同じことが言えます。

相談者のための良い鑑定ができていれば、ごく自然に流れができます。

不調な流れを変えるために、何かの企画をしたり、イベントに参加したり、商品を売ったり。

そのような悪循環は、本当の意味で占術家自身を幸せにはしません。

私も占術家としてまったく無名の時、最低限の宣言はもちろんしました。

知り合いの社長の紹介で、いくつかのお店にポスターを貼らせてもらったり。

その縁で、今、身近に存在している人もいます。

イベントに参加することもいいでしょう。名前を覚えてもらわねばなりません。

こういった現実的なことを否定しているのではなく、基本的な能力や知識を身につけないで、そのようなことばかりに力を入れても、自分にも相談者にもためにならないですよ、ということが、申し上げたいだけです。

うーん。

もうちょっと書いておきたいことが。

「じゃ、未熟なうちはやっちゃダメなの?」
「どのへんからやってもOKなの?」

こう思う人もいると思うのです。


また次回に続きます。

長くなったので、ちょっと間に別な記事を挟むことにします。