結婚で破滅的なことも起きえる |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

好きだった人と結婚できなかった方にとっては、結婚が成就できた人はそれだけでも成功したかのように見える場合もあるでしょう。

後で少々苦労することがあっても、結婚できているんだから、それだけでも幸せなはず……。

しかし、私はこの仕事をしていて、世の中には想像もなかなかできないような「負」の出来事が、結婚によって発生することも、数多く見てきました。

ずばり言ってしまうと、結婚によって不幸に突き落とされるような人もいるのです。

そのような結果だと分かっていたら、結婚などするはずがなかった……。

たとえば夫が浮気をした、などというのは、まだ生やさしいレベルで(もちろんご当人にはお辛いことですが)。

ギャンブルに狂った夫が返済不能の負債を作り、借金地獄になってしまったとか。

犯罪的なことに手を染めて、そのあげくに会社の金を持ち逃げして、浮気相手のところへ逃げた、とか。

何事もなく平穏に暮らしていたはずなのに、突如、健康を害して働くこともできなくなり、ずっと生活苦の中で相手を介護するとか。

子供の目の前で暴力をふるわれ、首を絞められるとか。

異常な性格であることが結婚後に露呈してきて、そのあまりの仕打ちから逃れるために離婚を考えるが、そのために何年も多大なエネルギーを費やしたとか。

こういった事例はかなり極端ですが、この現実を知る私には、残念ながら「結婚することが幸せ」などという安直な言葉は、決して口にできません。

それらの中には注意深ければ、結婚以前に気づけて回避できたものも、たしかにあります。

また結婚後、相手に対してもう少し優しさや気遣いがあれば、たとえば浮気とか、そんな行動に相手を駆り立てることもなかったかもしれないな、と思われる事例も。

しかし、中には「なぜこんなことになったのかわからない」とか「もう自分ではどうすることもできず、まったく無力だった。運命の荒波が押し寄せてきて、めちゃくちゃになってしまった」というような、どう考えてもご本人には責任を問えないようなケースもあります。
努力などでなんとかできるレベルではないのです。

そう、たとえば災害で家を失うとか、暴走車にはねられるとか、そのような出来事に感覚的には近い。
そういった出来事に遭遇した人に、責任など問えるはずもない。

こういった極端な事例では、たいてい個人の出生図の中にはっきりとその兆候が示されています。
多くの場合はトランスサタニアンや土星が、非常に極端な形で結婚に関与しています。

そして、その結婚が生じた進行運の中でも、問題があることが表示されているのが普通です。

ホロスコープは魂の計画ですから、結婚に関してそこまでのものが表示されているというのには、それがどんなひどいものであっても、何らかの意味はあるに違いありません。

しかし、私は霊能力者ではないので、その意味がなんなのか、はっきりとは指摘できません。

前世からの何らかの因縁かもしれませんし、結婚に関して特別な厳しい障害をあえて設け、成長しようと思っているのかもしれません。

そう、そのような非常に厳しい結婚運が示されているケースが、まれにはあります。


しかし、大多数の人はそこまでのものはなかなかない。

苦労や離婚するプロセスにしても、まだ常識的な範疇の人が多い。

ホロスコープは結婚運一つとっても千差万別、多様です。

ですから、一つ一つを解読しなければ何とも言えませんが、それでもざっくりとした傾向として言わせてもらえれば、「完璧な状態の結婚運」というのは、なかなかないということです。

つまり結婚によって、あるいは結婚するまでのプロセスの中に、なんらかの障害や問題が発生することは、当たり前にあると思われます。


うーん……。

今日で終わらせるつもりでしたが、なかなかそうも行きそうもありません。

この問題は多様で根深いので、もう少し書き続けようかと思います。


おつきあいくださいませ。